今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
ハンバーガー店の侵入男 夜中にキッチンで調理
アメリカで未明のハンバーガーショップに男が侵入した。監視カメラは、誰もいない店内で男の意外な行動の一部始終を捉えていました。
店内に忍び込んだ男がキッチンの中へ入って行きます。
すると、男は肉を勝手に鉄板の上にのせて焼き始めました。
よく見ると、慣れた手つきで肉をひっくり返しています。
次はパンも取り出して一緒に温め始めた男--。
地元メディアによると、男はこの後、店の飲み物を盗んで逃走しました。
警察は窃盗の疑いで行方を追っていて、映像を公開し、約10万円の懸賞金を懸け情報提供を呼びかけています。
なお、男が、作った料理を実際に食べたかどうかは分かっていないようです。
<日本テレビ系(NNN) 4月12日(火)10時55分配信より>
アメリカのハンバーガー店での事件です。
夜中に侵入した泥棒と思われる男。
キッチンに向かい、慣れた手つきで肉を鉄板にのせて焼き始めたようです。
その様子が監視カメラに記録されていたようですが、結局のところ、その調理した肉やパンを食べたかどうかは分からないようです。
具体的な被害としては飲み物を盗んだということになっていますが、侵入した本来の目的は何だったのか。
普通ならレジや金庫の現金目的、お腹が空いていれば食品目的、盗み出せるのが飲み物ぐらいだったのでしょうか。
今回のような事件は珍しいと思います。
警察の懸賞金の額を見ても分かるように非常に小額ですし、深刻な被害がなかったからだと思います。
ニュースで取り上げられたのは重大な窃盗事件としてではなく、泥棒小話的な意味合いが強いように思います。
侵入時に扉やガラス等が破壊されることなく、単なる飲み物だけの盗難被害だけだったなら、泥棒も食べたがるハンバーガーとして逆に宣伝として利用するのも面白いかもしれません。
アメリカだったら許されそうな方法ですが・・・。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年5月11日 10:16)
同居人が泥棒? 同居している女性から現金11万円盗む
同居している女性(52)から現金を盗んだとして、兵庫県警神戸北署は4日、窃盗容疑で、神戸市環境局北事業所職員の男(53)を逮捕しました。
容疑を認めています。
逮捕容疑は1月28日午前0時~2月9日午後5時ごろ、同居する神戸市北区の介護関連会社経営の女性方で、現金約11万円を盗んだとしています。
同署によると今月3日午後2時ごろ、女性が「自宅に置いていた現金が盗まれた。犯人は同居している男だと思う」と110番した。
女性は「以前にも約300万円がなくなった」と話しているという。
神戸市環境局によると、男はごみ収集を担当していたようです。
<産経新聞 4月4日(月)11時36分配信より>
同居人とのトラブル、家族でもトラブルになりますから、他人と同居することは簡単なことではありません。
海外などで一人では家賃を払うのが厳しいため同居するというのはテレビや映画でもよくみられます。
ただ、貯めていた家賃やお金を盗まれて困ったというエピソードも珍しくありません。
日本では若者を中心にシェアハウスが流行しているという話もありますが、赤の他人と一緒に住むなんて怖くてできません。
マンションの管理組合や貸主が借主の身元を保証する制度をつくるなど、入居者が安心して暮らせる環境をつくらなければいけないと思います。
もしくは入居者自身が防犯カメラを設置するなどして自分の身を守らなければなりませんが、そこまで同居者を疑うのなら同居自体が成立しないように思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年4月 6日 18:39)
侵入先で卵調理し食べた男 唾液のDNAから逮捕
住宅に侵入し冷蔵庫から卵などを盗んだとして、兵庫県警伊丹署は28日、窃盗などの疑いで、住所不定無職の男(65)を逮捕しました。
同容疑者は台所で卵を調理して食べており、残された唾液のDNA型が逮捕につながりました。
逮捕容疑は2011年9月14日、伊丹市内の文化住宅の一室に侵入し、卵8個と天ぷら、ペットボトルの水を盗んだ疑い。
容疑を認めているという。
同署によると、男は今年8月、同市内のスーパーで食料品を万引した疑いで取り調べを受けました。
この際に採取されたDNA型が、当時、台所に放置されていたペットボトルに付着した唾液と一致したという。
住民の男性は2011年に自宅冷蔵庫の中身がなくなっているなどとして、6月と8月に被害届を出しており、同署は関連を調べます。
<神戸新聞NEXT 9月28日(月)21時15分配信より>
殺人などの凶悪犯罪では現場に残されたDNAから犯人特定につながることなどがありますが、いよいよ窃盗犯に対しても適用されるようになったのでしょうか。
アメリカなどでは珍しくない捜査方法なのかもしれませんが、日本でも科学捜査が定着しつつあるのかもしれません。
警察の捜査方法が進化すると、犯罪者側は犯罪手口をそれに対応させるために工夫せざるを得ません。
これまで以上に現場に自分の足跡を残さない方法を模索するでしょう。
懸念されるのが、証拠をなくす方法として放火という手段をとられることです。
火によって現場そのものを燃やし、なくすことをされてしまうと、被害者にとっての損失は莫大なものとなってしまいます。
盗難被害に留まらない被害が発生する恐れがあります。
侵入者対策、火災・放火対策など様々な対策を考える必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年10月 2日 17:57)
和歌山 3階建てのビルに侵入して現金640万円荒稼ぎ
ビルに侵入し現金などを盗んだとして、和歌山県警御坊署は1日、窃盗容疑で大阪市住吉区庭井の自称建築業の男(45)を逮捕しました。
逮捕容疑は7月12日午前~13日朝、同県御坊市内の3階建ての企業のビルに侵入し、現金640万円や手提げ金庫などを盗んだとしています。
同署は男を8月上旬から指名手配していました。
<産経新聞 9月3日(木)8時34分配信より>
3階建てのビルに侵入し、現金640万円を盗んだ泥棒の手口です。
そのビルに複数の会社がテナントとして入っているのか、1つの会社かは分かりません。
複数の会社が入っていた場合、共用の入口などから侵入し、根こそぎ被害に遭った可能性があります。
この店舗は防犯システムが入っていて、あの店舗は入っていないなどの区別はないでしょう。
ビルの所有者(貸主)が同じの場合、全て入っているか、入っていないかという区別になると思います。
泥棒から見れば、防犯システムや防犯カメラが設置されているビルは避け、そうではないビルを狙おうということになります。
ビルによっての区別ではなく、店舗ごとに防犯システム導入の選択ができると、ビルまるごと被害に遭うという事態は避けられるかと思います。
防犯システムが入っていた店舗は被害を免れ、入っていない店舗は被害に遭うなどということもあるでしょう。
ビルの所有者(貸主)はぜひ防犯対策の検討をお願いいたします。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年9月 9日 18:20)
F1のバトン夫妻 休暇中に催眠ガスで強盗被害
自動車レース、フォーミュラワン(F1)の英国人ドライバー、ジェンソン・バトンさん(35)の広報担当者は8日までに、バトンさん夫妻と友人らが休暇を過ごしていたフランス南部の貸別荘に強盗が入り、バトンさんの妻の道端ジェシカさんの婚約指輪などが盗まれる被害を受けたと発表しました。
事件は3日夜、保養地サントロペで発生し、夫妻らは就寝中だったという。
広報担当者によると、室内にエアコンのシステムを通じてガスが流し込まれた可能性があります。
ガスの種類には触れませんでした。
強盗は2人組とみられます。
婚約指輪を含む宝石類が持ち去られていました。
夫妻らにけがはなかったようです。
広報担当者は声明で、地元警察の情報として別荘の強盗被害は最近サントロペ地域などで目立っているとし、エアコン装置を利用してガスを使う手口も見られることを示唆したと述べました。
モナコに居住するバトンさんはマクラーレン・ホンダに所属し、F1ドライバー歴は15年に及びます。
2009年には年間の総合王者に輝いていました。
昨年末には日本で生まれ育ったモデルの道端ジェシカさんと結婚。
ジェシカさんが先週末、画像共有サービス「インスタグラム」に掲載した写真には海岸で大きなダイヤモンドの婚約指輪をはめた姿が紹介されていました。
<CNN.co.jp 8月8日(土)16時12分配信より>
まるで映画やドラマのような泥棒の手口です。
室内のエアコンシステムを通じて催眠ガスを流し込み、中にいる人間が眠ったところを侵入し、室内を物色して金品を盗み出すというものです。
ツイッターやブログなどで有名人のスケジュールを事前に調べ、行動や不在状況を確認した上での犯行でしょうか。
明日から家族で○○に行きます!という個人情報をSNSに流すのは防犯上も良くないことが分かります。
誰がどのような目的でチェックしているか分かりません。
数日間、家に誰も居ないという情報は、泥棒に絶好のターゲットを教えているようなものです。
今回はセレブと言われる有名人に起こった事件ですが、一般の市民でも起こり得る事件です。
防犯センサーやカメラを設置するというハード面での対策が難しい、抵抗がある場合は、防犯意識を持つという簡単にできることから始めることです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年8月11日 18:52)
盗みに入った家で鉢合わせ 女性に暴行
東京・青梅市の店舗兼住宅に侵入し、現金などを盗んだうえ、鉢合わせた住人の女性に暴行を加えたとして、63歳の男が警視庁に逮捕されました。
逮捕されたのは、山梨県の無職の男(63)です。
男は今年4月、青梅市の店舗兼住宅に侵入し、現金や高級腕時計など合わせて65万7000円相当を盗んだうえ、鉢合わせになった住人の女性(70)に対し突き飛ばすなどの暴行を加え、頭に全治10日間のけがをさせた疑いが持たれています。
男は、「身に覚えがない」と容疑を否認しています。
今年4月以降、首都圏で、この事件以外にも同様の手口の窃盗事件が7件相次いでいて、警視庁は余罪についても調べています。
<TBS系(JNN) 6月23日(火)13時9分配信より>
泥棒が侵入した家で家人と鉢合わせし、突き飛ばすなど暴行を加えたという事件です。
女性が抵抗しなかったからか、不幸中の幸いで全治10日間のけがで済みました。
しかし、もし泥棒が何らかの凶器を持って侵入し、家人が抵抗した結果、逆上し大怪我、最悪の場合は死に至らしめることも考えられます。
泥棒は犯行の最中、極度の緊張状態にあると言われます。
人に見られるかもしれない、中に人が居るかもしれない、警察に捕まるかもしれない、予測していないことが発生するかもしれない、色々なことを考え、頭と神経を張り巡らせて犯行に挑みます。
その状況下で、突然、人と鉢合わせし、顔を隠していればその場から逃げ出そうという気持ちが強いかもしれませんが、顔を見られた、何とかしなくては、目の前に者を黙らせよう、という心理状態に陥る可能性があります。
一般の人でも、犯罪ではなく、別のまずいなと考える事態になった時、極度の緊張状態で、突発的な行動に出てしまい、後で後悔することがあると思います。
犯罪者の場合は、犯行中、ずっとそのような状態なのでしょう。
あとで冷静になって考えれば、何でもないことが、その時はそうは考えられないのです。
今回の犯人も最初から人を傷つけるつもりではなかったかもしれません。
窃盗目的の場合、人を脅すことはあっても、殺傷目的ではないはずです。
人を傷つけると、それだけ捕まった場合の罪が重くなるからです。
そのことは犯罪者も充分に承知しているでしょう。
このような泥棒との鉢合わせは不幸としか言いようがありませんが、未然に防ぐことは出来ると思います。
犯罪者が犯行を企てる際、この家は止めて、別の家にしようと思わせることでターゲットにならずに済むのです。
防犯カメラや防犯センサーが設置されている家にあえて侵入しようとする犯罪者は少ないです。
これが犯罪の抑止力の効果です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年6月23日 14:43)
大阪 高級ブランド店に連続窃盗犯逮捕
大阪・ミナミの高級ブランド店など10店舗で4~5月、ショーウインドーが壊され、バッグや財布などが相次いで盗まれた事件で、大阪府警南署は19日、「ジョルジオアルマーニ大阪店」への窃盗容疑で、大阪市北区末広町の無職の男(42)を逮捕しました。
容疑を認め、動機を「生活費がなく、売って金にしようと思った」と供述しています。
一連の事件で盗まれた商品の被害総額は約390万円に上っており、府警は他の9店舗の被害についても同容疑者の関与を調べます。
逮捕容疑は4月22日午前3時40分ごろ、同市中央区南船場の「ジョルジオアルマーニ大阪店」で、ショーウインドーを割り、財布など18点(計約120万円相当)を盗んだとしています。
同署によると、防犯カメラの映像などから男が浮上。
「ハンマーを使って(ショーウインドーを)割った」と話したという。
この事件では、他に「ドルチェ&ガッバーナ御堂筋店」や「プラダ大阪心斎橋店」も被害に遭っています。
<産経新聞 5月19日(火)21時5分配信より>
今回捕まった犯人は無職で生活費がなかったという動機で、ハンマーでショーウインドーを割って侵入、多数のブランド品を盗みました。
一般的にブランド品店では防犯カメラが設置されていることは容易に想像できますが、それを踏まえての犯行なのでしょう。
防犯カメラの映像から自分が犯人として逮捕される可能性があることは百も承知で、それでもお金が欲しいということで犯行に及んだと思われます。
周囲に気付かれようが関係ない、という強い意志を感じます。
無職でお金もなく、そして家族もいない犯罪者というのは怖いものがありません。
何も失うものがないという気持ちで犯罪を行われると、それを防ぐ対策は非常に困難です。
一般的に泥棒が嫌がると言われている、音(警報ベルなど)、光(ライトなど)、目(周囲の目、防犯カメラによる監視)、時間(時間がかかる、気付かれる)という4原則が通用しなくなります。
それ以外に、泥棒の視界を強制的に遮り、それ以上の犯行の継続を不可能とするフォグガードのようなシステムでないと対抗できません。
貴金属店や宝石店など泥棒が多少のリスクを覚悟した上で侵入しようとする業種は、通常の防犯対策+アルファが必要になります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年5月21日 17:40)
理髪店で券売機を盗んだ男3人逮捕
東京・江戸川区で、理髪店に忍び込み、券売機を盗んだとして22歳の男が逮捕されました。
男は、仲間3人と合わせて170件のいわゆる「自動販売機荒らし」を繰り返していたとみられています。
男は去年9月、江戸川区の理髪店に侵入し、現金1万7000円の入った券売機50万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
警視庁によりますと、男は仲間3人と去年4月以降、合わせて170件の自動販売機荒らしを繰り返していたとみられ、売上金や釣り銭など被害総額は200万円に上るということです。
取り調べに対し、男は「間違いありません」と容疑を認めています。
<テレビ朝日系(ANN) 2月18日(水)11時58分配信より>
自動販売機が荒らされ、釣り銭や商品が盗まれる手口は珍しくありませんが、券売機(自動販売機)自体が盗まれるという珍しい手口です。
今回の事件では、現金は1万7千円ほどしか入っていませんでしたが、券売機自体は50万円相当の価値があるということですから、そちらの被害の方が痛手です。
券売機(自動販売機)を自分で購入したオーナーにとっては大きな損失ですし、飲料メーカー等がリース契約で設置している場合もリース会社にとっては大変な問題です。(保険料の大幅アップ等にもつながります)
海外では、屋外に設置されている日本の自動販売機が大変珍しいようですが、そのことを知った外国人窃盗グループ等が日本で荒稼ぎをしているということもあるでしょう。
今後は、自動販売機自体の窃盗事件が多発し、その盗んだ機械をそのまま外国で活用、解体して部品を再利用するなど色々と考えられます。
良い表現ではないかもしれませんが、対日本人としての泥棒対策と、対外国人としての泥棒対策は分けて考える必要があるのかもしれません。
日本で常識とされることが外国人には通用しないということが多々あります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年2月20日 20:15)
ストリートビューで下調べ、暴力団組員が侵入窃盗200
グーグル社の無料地図サービス「ストリートビュー」で人けのなさそうな場所を探し、金庫破りなどを繰り返したとして、大阪など5府県警の合同捜査本部は、暴力団組員ら4人を窃盗容疑で逮捕し、約200件、計約1億5000万円相当の被害を裏付けて捜査を終えたと4日、発表しました。
発表では、堺市北区百舌鳥陵南町の暴力団組員の男(43)、住居不定の無職の男(36)両被告(いずれも公判中)ら4人は昨年8月7日未明、兵庫県小野市の郵便局に侵入し、収入印紙21枚(額面計4200円)を盗むなどした疑い。<
ストリートビューは、インターネット上で地図や街並みの画像を閲覧できるサービス。
4人は、このサービスの画像で人目につかない場所を調査し、2011年11月~昨年11月、近畿、中国、九州などの17府県で衣料品店や会社事務所を狙って盗みを重ねていました。
4人は防犯カメラに映った使用車両から浮かび、昨年12月~今年1月に逮捕されました。
いずれも容疑を認め、盗んだ金などは生活費や飲食代に充てていたという。
<読売新聞12月5日(金)17時21分配信より>
グーグルのストリートビューを利用したことがある人はその便利さ・面白さが分かるでしょう。
自分が行ったことのない場所でもまるでその前を歩いているかのような映像が見られます。
ただ、便利な反面、その機能を悪用しようと考える者が出てくるのも納得です。
暴力団組員4人が事前に下調べし、人気のなさそうな場所を選んで侵入のターゲットとしました。
おそらく侵入後の逃走ルートなども調べ計画を立てていたのではないでしょうか。
泥棒の犯行における基本的な行動の一つが事前の下見です。
ふらふらと町を出歩き、ピンと感じたところに侵入するのではなく、多くの泥棒が事前に下見を行い、自分の身の安全とそして侵入による確実な成果を考えてターゲットを選定します。
その際、絶対的な条件となるの防犯システムの有無です。
有る所と無い所では、侵入・盗難・逃走、あらゆる面で犯行の難易度が異なります。
そして成功度、つまり、最終的には自分が捕まらないことが絶対条件です。
防犯システムや防犯カメラが有る所は、その危険性がぐんと上がるのは、泥棒ではなくても分かります。
逆に何の対策もしていない所は、泥棒でなくてもここは入られそうだ、危ないのでは?と感じるものです。
泥棒の事前の下見でターゲットに選べる不名誉を避けるのは防犯システム導入による狙われない・狙わせないという考え方です。
侵入者を検知して防犯ベルが鳴る、このような直接的な視覚・聴覚に訴える対策だけでなく、見えないところで、泥棒が知らず知らずのうちに避けるというのも大きな意味を持ちます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年12月 5日 20:13)
コンビニで酔った男性にキスし現金盗む
東京・上野のコンビニエンスストアで、ATMから現金を引き出す酒に酔った男性に対し、キスなどをして気をひいた隙に現金を盗んだとして、中国人の女2人が逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、中国人の女(27)と女(30)。
警視庁によると、今年6月、台東区上野のコンビニで、ATMから現金を引き出す酒に酔った会社員の男性に対し、女(30)が頬にキスしながら手で目隠しをした隙に、女(27)が引き出された現金20万円を盗んだ疑いが持たれています。
調べに対し2人は、「何もしていません」などと話し、容疑を否認しているという。
上野では2012年から中国人の女のグループによる同様の被害が相次いでおり、被害総額は3億円に上っているという。
<日本テレビ系(NNN)11月11日(火)15時38分配信より>
これもハニートラップというのでしょうか。
酔った男性にキスし、気をひいた隙に現金を盗む手口で中国人の女2人が逮捕されました。
驚くのが2~3年の間で、被害総額は3億円に上っているということです。
被害に遭った男性たちもキスされたことで少しやましい気になり、被害届を出すことにちゅうちょしている人もいるかもしれません。
コンビニエンスストアには防犯カメラがほぼ完備されているといっても過言ではありません。
しかし、店舗によって設置されている防犯カメラの台数はまちまちです。
最小限の1台だけのところもあれば、多くの防犯カメラが設置されているところもあります。
ただ、多くの店舗が、防犯カメラを設置するところは、レジ付近、従業員の目が届かない死角となるところ、盗まれやすい商品・高額商品が陳列されているところなどでしょう。
利用客目線での設置ではないでしょうから、ATM付近にあえて防犯カメラを設置することは少ないでしょう。
例えば、キャッシュカードの暗証番号などが映ると、犯罪に悪用される危険性もありますから、その点も踏まえているかもしれません。
しかし、今回の犯人である女2人が2年以上も同様の手口で犯行を繰り返し、捕まらずにいた実態から、防犯カメラは犯行の抑止力としても、犯罪の証拠としても有効に働かなかったと言わざるを得ません。
せっかくお金を掛けて防犯カメラを設置するのですから、最も効果的に働く位置・角度に設置しないともったいないです。
単に台数を多く設置すれば良いわけでもありません、最大限の効果を発揮できるように考える必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年11月21日 13:53)
