今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
「頭おかしいんじゃないの」「土下座して詫びろ」窃盗女が逆ギレ
建造物侵入や窃盗などの疑いで高知県須崎市の無職の女が逮捕されました。女は「頭おかしいんじゃないの」「土下座して詫びろ」などと"逆ギレ"したということです。
逮捕されたのは須崎市西古市町の無職の女(55)です。
須崎警察署の調べによりますと、女は4月11日午後7時40分頃、須崎市内の量販店に侵入してスナック菓子など7点を盗んだうえ、対応した量販店の店長に盗んだスナック菓子などを投げつけるなどした疑いが持たれています。
事件当時、女の犯行を目撃した従業員が店長に報告。店長が対応するも女は店長の上着の袖を引っ張ったり、「頭おかしいんじゃないの」「土下座して詫びろ」などと言ったりしたということです。
最終的に女は店長にとがめられ盗んだスナック菓子などを全て店に返したということです。
警察の調べに対し女は「やってない」と容疑を否認する供述をしているということです。
<5/1(木) 18:54配信 テレビ高知より>
窃盗で捕まった女が被害者に逆ギレして暴れたという事件です。
女の心理状態は分かりませんが、逆ギレすれば見逃してもらえる、何とかなると考えたのでしょうか。
現場の状況は分かりませんが、店員さんだけでなく防犯カメラが複数台設置されていれば、泥棒への抑止力として役立ったかもしれません。
今回のような逆ギレ泥棒対策として映像を録画しておけば、逆ギレしている映像も警察に証拠として提出できますし、そのことを相手に伝えればそれ以上暴れにくくなるはずです。
コンプライアンスが重視される世の中になったことで、売る側の企業は弱気になり、逆に買う側が強気になったことでカスハラ加害者たちを生み出し、さらに助長しているように思います。
こう言えば相手は困る、こうすれば相手の対応が難しくなることが分かりやすくなったからです。
カスハラ対策として防犯カメラで従業員を守るというのも経営者にとって大事な取り組みです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年6月26日 09:42)
「100回ほどやった」セルフレジ悪用 買い物かご満杯でスキャンは商品1点だけ
商品のバーコードをスマートフォンにかざして買い物するセルフレジシステムを悪用した窃盗事件で、兵庫県警尼崎北署に逮捕された女が「100回ほどやった」と供述していることが1日、捜査関係者への取材でわかった。
同県尼崎市の無職女(35)は、4月15日に自宅近くのスーパーで、チョコレートなど7点を窃取した疑いで逮捕された。カートの上下段に置いたかごは約80点(約2万円相当)の商品で満杯となっており、一番安いとみられるミネラルウォーター(51円)のみをスキャンして支払っていた。
捜査関係者によると、女は1年ほど前から約200回、来店しており、店のデータや女のスマホに残る購入履歴を照合したところ、100円未満の商品1点だけを購入した日がほとんどだったという。防犯カメラには女とみられる女がかごを満杯にして買い物をしている姿が映っており、「週2、3回来店して計100回くらいやった」と話しているという。
同署は1日、4月10日に同様の手口でパン2点(211円相当)を万引きしたとして、女を窃盗容疑で再逮捕した。
<5/2(金) 12:30配信 読売新聞オンラインより>
スーパーのセルフレジシステムで、買い物かご満杯の商品を購入しながら、バーコードをスキャンし商品代金を支払ったのは1点のみという手口で100回ほどやった女の犯行です。
1回約2万円分の商品を100回盗んだ計算だと約200万円という被害額になります。
週2回の頻度で100回なら約1年間(約50週)ですが、1年間に200万円もの被害が出ているのに今まで特定できなかったということにも驚きます。
セルフレジ利用者の購入履歴を調べ、例えば1回の来店で平均3000円購入する人が、100円未満の日が定期的にある場合、その時はスキャンせずに商品を盗んでいる可能性も考えられます。
もちろん、たまたま1点しか購入しない日が何度かあることも考えられますが、AIが不自然と判断した場合はアラートが出たり、防犯カメラ映像と照合するなどの対応が必要です。
私もコンビニのセルフレジシステムを利用することはありますが、商品をスキャンしてエコバッグに詰める際、間違ってスキャンし忘れたらどうしようとか、簡単に盗めそうだなと感じたことは一度ではありません。
防犯カメラには映っているでしょうし、店員さんが離れたところから見ていますので、何らかの防犯対策はしているのだろうと思いながらも少しドキドキします。
ただ、物価高等で多くの国民が苦しんでいる中で、このように自分以外の人から盗むという安易な方法で楽をしようとする者は許せません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年6月19日 14:10)
青森 廃校の小学校から水道蛇口など大量窃盗
廃校となった弘前市の小学校などに侵入し、水道の蛇口などを盗んだ男に有罪判決です。
青森県五所川原市の男(28)は、2024年7月から10月にかけて、別の男と共謀し、廃校になった弘前市の百沢小学校に侵入、水道の蛇口など77点を盗んだほか、五所川原市などで窃盗を繰り返した罪に問われています。
青森地方裁判所弘前支部で開かれた判決公判で、楠山喬正裁判官は、「転売目的で盗みを繰り返し、悪質。犯行を主導する立場にあり、その責任は重い」などと指摘。
懲役2年6カ月の求刑に対し、懲役2年2カ月執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
<4/23(水) 19:42配信 ABA青森朝日放送より>
廃校になった建物をその後どのように扱うのかを考えなければなりません。
今回盗難被害に遭った弘前市の百沢小学校は2018年3月に廃校になっているようですが、その後の7年間はどのような扱いだったのでしょうか。
学校を定期的に清掃したり、管理したりする人がいたのか、いた場合その人件費を考えるとどうだったのか、学校から別の用途の建物にリフォームする、使わないのなら取り壊すことも検討すべきだったように思います。
生徒数が少なくなったから廃校になるという流れは自然ですが、廃校になった後のことも決めた上で廃校にすべきだったのではないでしょうか。
リフォームや取り壊すのに費用が掛かりますから市の予算として確保し、当年度中の実施が無理なら次年度には行うなど迅速な対応が求められます。
廃校になった小学校の水道の蛇口を盗まれた、最初に思い浮かんだのは、すでに廃校になっているのだから蛇口がなくなっても誰も困らないのでは?という疑問でした。
不法侵入、窃盗、器物損壊など複数の犯罪行為を行った被告を擁護する気は全くありませんが、廃校のままにしている現状もどうなのかと感じました。
誰もが無関心で放置する、これはその期間が長くなればなる程、関わりにくくなり、手もつけにくくなくなります。
日本では不動産の価格が高騰している一方、地方を中心に空き家が増えており、ある種矛盾した状況を考えると、両方の問題を一緒に改善できるうまい方法があるように思うのは私だけでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年6月12日 17:17)
北海道函館 老人ホーム施設長 入居者のキャッシュカードで不正引き出し13回
北海道函館市に住む介護士の女(50)が、勤め先の入居者のキャッシュカードで現金を引き出したとして、逮捕されました。
女はカードを不正に入手。去年7月から11月にかけ、13回にわたり、ATMから約59万円を引き出した窃盗の疑いがもたれています。
キャッシュカードの持ち主は施設で暮らしていた60代男性。女は施設が管理していた男性のキャッシュカードを、無断で持ち出したとみられています。
警察によりますと、女は当時、函館市本通1丁目の住宅型有料老人ホームで施設長として働いていました。
ことし1月末に施設側から警察に通報があり、防犯カメラの捜査などから女の関与が浮上。女は容疑が固まり、4月23日に逮捕されました。
調べに女は「私が無断で金を下ろしました」と容疑を認めています。警察はキャッシュカードを入手した手口や動機などを調べています。
<4/24(木) 6:00配信 北海道ニュースUHBより>
このような事件が報道されてよく思うことは、なぜ他人のキャッシュカードの暗証番号がそんなに簡単に分かるのかということです。
例えば窃盗団のような組織で、それぞれ役割分担が詳細に決められていて、暗証番号を解析するような専門の者がいるのであれば分かるのですが、今回逮捕されたような明らかに素人の犯罪者が、なぜ暗証番号を知ることが出来たのだろうという疑問です。
被害に遭った人たちが、例えば自分の生年月日や自宅の電話番号等容易に推測できる4桁の番号を設定していたのであれば比較的簡単に知ることができるかもしれませんが、全員がそうとは限りません。
にもかかわらず、高齢者のキャッシュカードを第三者が盗んで現金を引き出す事件が頻発しています。
警察はこのような類似事件が発生する度に、加害者が暗証番号にたどり着いた経緯や被害者が被害に遭ってしまった原因を徹底的に調べ、その内容を公表して注意喚起を行うです。
国民はこのような暗証番号の設定方法は危険だということを実感できますし、再発防止策として役立つ情報になります。
また、老人ホームや介護施設に入所する際、高齢者の財産管理目的で、キャッシュカードの暗証番号が分からなくなった時のために事前に確認しておくような措置をとっているところがあれば、これも見直しが必要ではないでしょうか。
もしかすると、その情報を知り得た施設の者が犯罪に悪用する可能性も考えられます。
また、金融機関側でもATMで暗証番号を入力するだけでなく、顔、指紋、虹彩などの生体認証方法を併用するなど本人確認のための対策の見直しが求められます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年6月 5日 15:01)
