今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
1月26日は何の日?
たとえば、「2月2日はねこの日」とか「3月3日はひなまつり・・・と、耳の日」など、日々なんらかの日が制定されていますが、本日1月26日は何の日かご存知でしょうか。
日本記念日協会によると、今年から「1ドア2ロックの日」とされたようです。
これは、錠前メーカーの美和ロック社が、防犯効果の高い「1つのドアに2つのカギ」を広めるために制定されたそうです。
警察庁の統計データによると、平成22年度の侵入窃盗認知件数は13万6,552件で、約3分50秒に1件の割合で発生していることになります。
くわしくは侵入窃盗あれこれにまとめていますが、被害件数の多いのはやっぱり一戸建て住宅で全体の37.6%を占めており、次いでマンションが20.0%、一般事務所が13.5%と続きます。
侵入手口は多岐にわたっており、最近ではサムターン回しやピッキングといった方法が広く知られていますが、一番多い侵入手口はガラス破りで、次に無施錠が続きます。
これは一戸建てだけではなく、マンションや商店、事務所など全ての場所に当てはまる、いわば不動の2トップです。
せっかく防犯対策を取っていても、カギの閉まっていない窓やドアがあっては意味がありません。
面倒でも日頃から戸締りをしっかりしておくことも、立派な対策のひとつです。
侵入者は時間がかかることを嫌います。
侵入に時間がかかればそれだけ見つかる確率も高まり、逮捕される危険性も高いからです。
そのため、侵入口にカギを2つつける「1ドア2ロック」は、非常に有効な防犯対策となります。
投稿者: スタッフ (2012年1月26日 10:35)
宝石入りのバッグひったくられる 静岡
" 22日午後0時10分ごろ、静岡市清水区袖師町の路上で、同区駒越中に住むアルバイトの男性(78)が乗用車に乗り込もうとしたところ、背後から来た男が男性のショルダーバッグをひったくって逃走した。清水署によると男性は「バッグの中に数百万円で買ったエメラルド3点が入っていた」と話しているという。
同署によると、男性は「この日の午前、『宝石を買い取る』という業者の電話を受け、JR清水駅前で業者に宝石を見せた帰りだった」と話している。 "
【産経新聞 1月23日より抜粋】
バッグの中に宝石が入っていたと分かっていての犯行ではないでしょうか。
駅前で商談をしての帰りに襲われたそうですから、宝石業者とのやり取りに目をつけた者が尾行し、隙をみてひったくったのでしょう。
商談の状況が分かりませんが、通常ならば店頭に宝石を持ちこんでの査定、あるいは自宅を訪問しての査定という方法が一般的に思えます。
駅前の喫茶店などで宝石を見せるというのはあまりにも不用心です。
また、その状況を作った業者も怪しいのでは・・・と考えてしまうような事件です。
ひったくりは、いつどこで被害に遭うか分からない犯罪のひとつです。
統計上、女性や高齢者が多いといわれていますが、若い女性が被害に遭うケースも増えています。
たとえば携帯電話で話をしながら歩いている、カバンを道路側に何気なく持っている、無防備・・こういう人がターゲットとなり、そういう人が、人目につきにくい、人通りの少ない道路を歩いているのを狙うのです。
ひったくり被害に遭わない為にも、かばんやバッグを車道側で持たない、周りに注意を払って歩くなど、日頃からひったくりの防犯対策を頭に入れて行動しましょう。
投稿者: スタッフ (2012年1月23日 15:11)
大分 山積み肥料84袋盗難
「珍しい肥料なので使ってみたかった」。
宇佐署は12日、ぶどう農園から約1トンの肥料を盗んだ窃盗容疑で宇佐市安心院町五郎丸、農業の男(62)を逮捕しました。
容疑は、昨年12月30日~今月8日、同町の農業男性(52)のぶどう農園に山積みされていた肥料84袋(計8万4000円相当)を盗んだとしています。容疑を認めているという。
同署によると、この肥料は市内では被害者方にしか納入されておらず、1袋15キロあったが、一人で自分の軽トラックに積み込み、現場と自宅を2往復したという。「町内でタイヤとテレビも盗んだことがある」と話しているといい、同署が裏付けを急いでいる。【三木陽介】
<毎日新聞1月13日(金)14時44分配信より>
ぶどう農園に山積みされていた肥料84袋が盗まれたという事件です。
しかし、同じ町に住む農園から珍しい肥料を盗み、自分のところで使おうとしていたというのは、あまりにも単純ですし、それで見つかることはないと考えていたなら余りにも浅はかに思えます。
衝動的に犯罪に走ってしまったのでしょうか。
この事件を見る限り、本当に何が盗まれるか想像できません。
これは大丈夫だろう、盗まれることはないだろう、という基準を根本的に見直さなければならないでしょう。
常に、これはこのままの保管状態・体制で問題はないだろうか?、大丈夫か?、と常に考える必要があります。
油断は思わぬ落とし穴、つまり泥棒の犯行を許してしまうことにつながりかねません。
勤めている会社、住んでいるご自宅はいかがですか?
変な話ですが、一度自分が泥棒だと思ってシミュレーションしてみて下さい。
門扉は開いているか、塀は乗り越えられるか、扉はバールなどで壊せるか、窓ガラスは割った方がよいか、小さな穴を開けてそこからクレセントを回した方がよいか、外から隠れて侵入に時間を掛けられるか、部屋の中は金品を分かりやすい場所に隠していないか、逃走の際人に見つからないかなど。
思わぬ弱点が見つかるかもしれません。
その弱点を減らす、無くすのが防犯対策です。
泥棒にとって利点があると思われるポイントが多いところは、狙われる可能性があると言えます。
今回の事件のような衝動的犯行と思える手口は別ですが、多くの場合、事前に下見をすると言われています。
その際、狙われるポイントが多くあれば、それだけ不利になります。
投稿者: スタッフ (2012年1月18日 08:40)
カーナビ窃盗犯 6年間で200件 被害総額3400万円
駐車中の乗用車からカーナビゲーションシステムを狙って窃盗を繰り返したとして、県警捜査3課などは11日、窃盗容疑で、いずれも住所不定、無職の男(34)=窃盗罪で公判中=と男(33)=同罪で1審有罪、控訴=の2被告を逮捕、送検したと発表しました。県警は計195件の容疑を裏付け、被害総額は約3388万円にのぼるという。
逮捕、送検容疑は、昨年1月18日、共謀して高砂市米田町のマンション駐車場に侵入。
駐車中の乗用車の三角窓を工具で壊し、カーナビ1台(約20万円相当)を盗むなど、平成17年4月~23年7月、県内など5府県で同様の行為を繰り返したとしています。
県警によると、2人は中学の先輩と後輩で、大阪市内の簡易ホテルを転々としていたという。
盗んだカーナビは埼玉県の買い取り業者に宅配便で送っていました。
<産経新聞1月12日(木)7時55分配信より>
約6年間、兵庫県他5府県でカーナビ窃盗を繰り返していた2人組みが逮捕されました。
その間少なくとも195件、被害総額は約3400万円ということですが、ようやく逮捕されたと見るべきでしょう。
このように泥棒や複数犯の窃盗団が警察に逮捕されるのは、数十件、百件以上の犯行を繰り返した後、ようやく逮捕されるというケースが多いのが現状です。
どこかで窃盗事件が発生しても、その犯人が逮捕されるのはかなり後になります。
逮捕されるまでに相当数の犯行が行われますから、その分だけ被害者が増えるということです。
いつかは逮捕されるかもしれませんが、それまでに自分や家族、身近な人たちが被害に遭う危険性だけが残ることになります。
それを防ぐために事前に防犯対策を行い、自分の身を守らなければならないのです。
今回逮捕された2人組がどのようにターゲットを選んでいたかは不明ですが、6年間も捕まらなかったというのは相当慎重に注意深く犯行を行っていたと思われます。
主な犯行現場である駐車場は、おそらく何の防犯対策もとられていないところを狙って犯行を行ったのではないでしょうか。
個別に防犯システムが設置されている車はあるでしょうが、駐車場に防犯カメラがついているところはできるだけ狙わなかったはずです。
犯行が成功しても、自分の顔や姿が防犯カメラに記録されれば、後にそれが犯人の映像として公開され、逮捕につながる可能性があるからです。
そんな危険性は犯さないでしょう。
つまり、あらかじめ泥棒対策として、防犯カメラをつけるなどの予防策を講じていれば、泥棒から狙われる危険性が減るということは明らかです。
普段皆さま自身が利用される駐車場をよく見て下さい。
防犯カメラがついている駐車場と、そうでない駐車場、どちらが安全かということ。
また、あなた自身がどちらの駐車場に車を駐車したいか、被害に遇いにくい方に決まっています。
投稿者: スタッフ (2012年1月16日 13:04)
コンビニ強盗 現金の他に防犯カメラのハードディスクを奪う
"11日午前2時20分頃、埼玉県久喜市河原井町のコンビニ店「ローソン久喜菖蒲工業団地店」に2人組の男が押し入り、男性店員にナイフを突きつけ「金を出せ。レジ袋に詰めろ」と脅し、3台のレジから合わせて現金約75万円と、防犯カメラのハードディスクレコーダーを奪って逃走した。
店員はナイフに手が触れ、軽いけがを負った。久喜署が強盗傷害事件として調べている。"
【読売新聞 1月11日より抜粋】
コンビニ強盗が各地で相次いでいます。
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●コンビニ強盗(カナロコ(神奈川新聞)1/6)
1/5、午前0時40分ごろ、横浜市青葉区奈良1丁目コンビニエンスストアで、
男が現金約9万4千円を奪って逃げた。
男は男性店員に包丁を突き付け、「金を出せ」と脅し、レジから現金を奪った。
●コンビニ強盗3件相次ぐ 神奈川県内(産経ニュース:2012.1.4 )
1/4日未明、「セブンイレブン横須賀三春町5丁目店」
店員を金属バットで脅し、レジの現金6万2000円を奪って逃走。
1/4、「ファミリーマート百合ケ丘駅南口店」
男が果物ナイフのような刃物を突き付け、レジの現金約5万円を奪って逃げた。
1/4、「ローソン新横浜店」
男が同様の手口で現金約10万円を奪い逃走。
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●東京・四谷でコンビニ強盗 10万円奪い逃走(産経ニュース:2011.12.28)
12/28、「セブンイレブン新宿4丁目店」
マスクをつけた男が押し入り、「カネを出せ」と脅迫。
現金約10万円を奪い逃走。
※上記以外にも、多数のお店が被害に遭っています。
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今回の事件で特筆すべきは、証拠となる画像の入ったハードディスクレコーダーが奪われてしまったことです。
2人組で入店し、1人が現金を袋に入れるよう指示している間に、もう1人がカウンター奥の事務所へ入ってレコーダーを奪ったということから、もしかすると手慣れた者の犯行ではないかと思われます。
コンビニの強盗対策でよくいわれるのは、被害の多い深夜時間帯の店員数を増やすということです。
そのほか、全てのお客様に対し、必ず顔を見て挨拶(声かけ)を徹底することも挙げられます。
「犯罪を計画して下見をする時に顔を見て挨拶されたので犯行をあきらめた」という犯人の声もあり、防犯効果が高いといえます。また、挨拶は店舗が明るいイメージとなり、販売促進効果にもつながります。
コンビニの場合、すでに防犯カメラを設置している店舗がほとんどでしょう。
今回の事件のように肝心の記録装置が奪われてしまっては、後で映像を確認することもできません。
一歩進んだ強盗対策として、網を使って犯人の動きを抑える画期的な製品もあります。
これは「ネットガード」いう製品で、押ボタンやセンサーからの信号を受信し、網を発射して不審者をからめ取って動きを封じ込めるというもので、取付型のほかに手持ち式の「ネットランチャー」という製品もあります。
いずれにしても強盗に狙われたくはないものです。
犯行のターゲットから外させるために抑止力を強化するものひとつの方法です。
投稿者: スタッフ (2012年1月11日 14:33)
盗難の有名絵画、美術館に返還される ベルギー
2年前にベルギーの美術館から盗まれた有名な絵画に買い手がつかず、美術館に返還されたことが明らかになりました。
"返還されたのは、現実を超える世界を描くシュールレアリスムを代表する画家として知られるマグリットの代表作のひとつ「オランピア」で、貝をおなかにのせて横たわる裸婦の姿が描かれています。この作品は、2009年9月、マグリットが作品の制作に取り組んだブリュッセル市内の住宅を保存した美術館から、白昼、銃を持った2人組の男に奪われました。美術館が6日、明らかにしたところによりますと、ある人物が保険会社で働く絵画の専門家に接触し、無条件で絵を返したいと申し出てきたということで、およそ2年ぶりに美術館に返還されました。この作品は300万ユーロ(日本円で3億円近い)の価値があるとも言われ、美術館では作品があまりに有名なため買い手が見つからず、処分に困って返還してきたのではないかと説明しており、改めて展示するかどうか検討しているということです。 "
【1月7日 NHKニュースより抜粋】
美術品はコレクターやマニアにとって垂涎ものでも、一般的にはそこまで買い手がつくものではないでしょう。
特に、有名な画家の代表作ともなれば真っ当な入手ルートではないかも・・・と買い手側も渋ってしまうかもしれません。
今回美術館に戻ってきた絵画はあまりにも有名な作品だったとのことで、買い手がつかずに犯人側が持て余して返還したのではないかと言われています。
無事に戻ってきたのは何よりですが、犯人側にあまり知識がなければ捨てられていたかもしれません。
美術館は多くの人々が訪れ、人気の高い展示会の際には入場までに数時間待ちであったり、入場制限をして事故が起こらないよう運営側も注意を払っています。
内部は撮影禁止となっており、要所要所に警備員や学芸員が立ち、目を光らせています。
ひどい混雑状況だと全ての来場者に注意を向けることは難しく、万が一何か事件が発生した際に映像を見返すことは重要なポイントです。
場内に複数台のカメラを設置し、事務所のモニターで一括して画像をチェックできるようなシステムを導入することで、効率的な警戒ができます。
また、いかにも「監視しています」というカメラではなく、さりげなく映像監視ができるカメラを取り入れることで、来場者にも威圧感を感じることなく展示物を見ていただくことができます。
投稿者: スタッフ (2012年1月 7日 11:41)
リサイクル店を狙った窃盗事件相次ぐ 大阪
"4日未明、大阪市平野区と八尾市のリサイクルショップ2店で、現金やブランド品のバッグなどが相次いで盗まれた。府警は窃盗容疑で関連を調べている。
4日午前2時50分ごろ、大阪市平野区のリサイクルショップ「良品買館」の警報装置が作動した。ガラス扉がこじ開けられ、陳列ケースから財布など数十点(数十万円相当)が盗まれていた。平野署によると、防犯カメラに白っぽい上着の2人が写っていた。
その40分後、八尾市高美町の「ベクトル八尾店」で警報装置が作動。シャッターがこじ開けられ、現金約28万円と、バッグなど14点(約22万円相当)がなくなっていた。防犯カメラに店内を動き回る懐中電灯の明かりが二つ写っていたという。"
【毎日新聞 1月5日より抜粋】
このほか、大阪市内のラーメン店からラーメン店から現金約130万円が入った金庫が盗まれたということで、警察は関連を調べているようです。
似かよった手口のようですから、同一犯の可能性もあります。
年末年始の書き入れ時で、リサイクルショップにも商品や現金が普段より多くあったのかもしれません。
このような店舗はショーウィンドウから店内の様子が見えるでしょうから、あらかじめどんな商品があるのかチェックをしていた可能性も高いでしょう。
ショーウィンドウやショーケースは見栄えがしますが、それは盗む側にとっても同じ事です。
店側の「品揃えをアピール」というメリットが盗む側にとってもメリットとなってしまっています。
こういった場合、費用はかかりますが防犯用のガラスに変えてしまう事も有効な方法ですし、今あるシステムに霧噴射装置をプラスすることで犯行を継続させないようにする事も可能です。
また、「ここはやめとこ・・・」と犯罪対象から外させるためのプラスワンも効果的です。
投稿者: スタッフ (2012年1月 5日 16:08)