今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
京都 小学生のゲーム機が相次いで盗まれる
京都府警西京署は15日、窃盗の疑いで、京都市西京区下津林北浦町、無職の男(42)=別の窃盗罪で起訴=を再逮捕しました。
再逮捕容疑は、昨年11月15日午後5時~5時半ごろ、西京区内の公園で、同区の小学6年男児(11)の自転車前かごから携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」やゲームソフトなど(約5万円相当)を盗んだ疑い。
西京署によると、昨夏ごろから右京区と西京区で、小学生が自転車のかごやベンチに置いていた携帯型ゲーム機などが盗まれる被害が十数件相次いでいました。
同署の説明では、男はゲーム機を転売しており、「生活費のため、他にもやった」と供述しているという。
<京都新聞 5/15(月) 21:40配信より>
以前にも公園などで小学生のゲーム機が転売目的で盗まれるという事件がありました。
さらにはスマートフォンが子供にも普及したことでさらに盗難の危険性が高まっています。
小学生でも緊急連絡用にスマートフォンを持たせている家庭もあるでしょうし、他にも高価な携帯型ゲーム機を持っている子供が増えています。
昔は、誕生日やクリスマスなど特別なイベントがなければ高価なゲーム機などは買ってもらえませんでした。
しかし、少子高齢化などの影響からか一人っ子の家庭が増え、両親が子供をより甘やかせる環境に変わってきたように思います。
大切な唯一の子供ですから、欲しい物は買い与え、叱ったり、しつけのために叩くということも大幅に減っているでしょう。
昔の状況が良いことばかりではないですが、子供が高価なゲーム機などを何の苦労もせずに持ててしまっている現状は良いとは思えません。
苦労して手に入れることで物の大切さ、価値が実感できますし、また愛着が出たり、さらに上位機種への欲求が芽生えたりします。
今は親に頼めば大抵の物は買ってもらえるのかもしれません。
そんな状況で手に入れた物を大切に扱う可能性は低いでしょう。
無造作に置きっぱなしにすることもあるでしょうから盗まれるリスクも自然と高まります。
そんな状態を目にすれば、泥棒が放っておくはずがありません。
盗む側に100%責任がありますが、盗まれた側も警戒するに越したことはないのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年5月26日 18:07)
88歳の女「豆どこやろ?」 スリの疑いで逮捕
滋賀県近江八幡市のスーパーで、買い物客のカバンから3000円の入った財布を盗んだ疑いで88歳の女が逮捕されました。
近くでは同様のスリの被害が相次いでいて警察が関連を調べています。
窃盗の疑いで逮捕されたのは88歳の女です。
警察によると、女は近江八幡市のスーパーで「豆どこやろ」とつぶやいていた買い物客の女性に話しかけ一緒に探すふりをします。
会話を続けて注意をそらせると、手提げかばんから現金3000円の入った財布を盗み、女性が気づいた時には姿を消していたということです。
女の財布からは女性名義のポイントカードが見つかっていて、「金がほしくてやった」と容疑を認めているということです。
近くでは4月中旬から同様のスリの被害が5件続いていて警察が関連を調べています。
<関西テレビ 5/9(火) 0:59配信より>
窃盗は犯罪ですからどのような場合でも犯罪者を肯定してはいけないのですが、88歳がすりで捕まったという記事を見て、元気だな、すごいなと感じてしまいました。
被害者の人にとっては犯人が誰であれ、許せないとは思うのですが、第三者的には何か金銭的な事情や生活苦があるのかと考えさせられました。
60歳の定年を考えると88歳で犯罪者として現役というのはすごいことですが、今後は犯罪者の高齢化が進み、80歳や90歳で捕まることが珍しくなくなるかもしれません。
今回の手口である「豆どこやろ」と話しかけ一緒に探すふりをすりの手口として疑うことは難しいように思います。
困った老人の手助けがしにくい、犯罪者かもしれないと疑わなければならないというのは寂しいように思います。
残念ですが、高齢者ならではの手口に関しても警戒していかなければならないのかもしれない時代になっていくのでしょうか。
また、相手は高齢者ということで、捕まろうが関係ない、家族はもういないから誰に知られてもよいとなれば、防犯カメラや警察という犯罪の抑止力が通じにくくなるかもしれません。
万引き防止用のタグや警備員による監視などで物理的に犯罪自体を防ぐ、それ以上の犯行を継続させない対策に移行しなければならなくなるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年5月19日 17:50)
京都 祇園のエルメスで窃盗被害
京都・祇園にある「エルメス」のブティックで11日早朝、入口のドアがこじ開けられ、店内にあった商品が盗まれているのが見つかりました。
11日午前5時15分ごろ、京都市東山区祇園町南側にあるフランスの高級ブランド「エルメス祇園店」から、警備会社を通じて警察に通報がありました。
警察が駆けつけたところ、店の入口近くのガラスが割られ、ドアがこじ開けられていたということです。
この店は、観光客の多い祇園に昔からある町家を借り上げたもので、去年11月からことし7月末までの期間限定で営業されています。
【近所の人】
「(この町に)実際に居住してる方が少ないので、静かですね。人通りもやはり、5時となると、ほとんどないに近いと思います」
店内からは夏物商品を梱包した箱のいくつかがなくなっているということで、警察は窃盗事件として捜査しています。
<関西テレビ 5/11(木) 22:38配信より>
先日、京都の町家が毎日数件のペースで減少しているというニュースがありました。
その中でエルメスが町家を借り上げて営業しているという紹介もありました。
そのエルメスで窃盗事件が発生しました。
警備会社のシステムがついており、防犯カメラもあるようですから、町家のそのままの状態で活用している訳でなく、防犯対策はしっかりとしているようですが、やはり高級ブランドのエルメスですから泥棒側もある程度の障害(防犯システム)は予想した上での犯行でしょう。
町家の特徴が良く分かっていないのですが、町家ならではの古くからの防犯対策、例えば建物の構造を活かしたものなどが活用できれば、町家の魅力が増し、減少に歯止めを掛けることにもつながるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年5月12日 19:53)