今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
侵入者を感知するセンサーの電源を切断して侵入
東京都板橋区で2009年5月、資産家夫妻が殺害、放火された事件で、夫妻宅に設置された侵入者を感知する人感センサーの電源が切られていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
警視庁は、家の構造を知っていた犯人がセンサーを止めた可能性が高いとみて、夫妻の交友関係を中心に捜査を進めています。
事件は25日で発覚から6年を迎えました。
殺害されたのは、板橋区弥生町の不動産賃貸業・瀬田英一さん(当時74歳)と妻の千枝子さん(同69歳)。
09年5月25日午前0時半頃、瀬田さん夫妻の自宅から出火し、焼け跡から、2人の遺体が発見されました。
2人は刃物で胸を刺されるなどしており、殺害後、放火されたとみられます。
捜査関係者によると、瀬田さん宅の玄関付近には、不審者の侵入を感知する赤外線センサーが設置されていましたが、電源が切られ、作動していませんでした。
<読売新聞 5月25日(月)15時27分配信より>
侵入者に対して効果を発揮する侵入警戒センサー、防犯カメラですが、それらが作動する前に、電源を切断されたり、破壊されてしまうと役に立たなくなってしまいます。
設置されていることだけでも抑止効果、泥棒がその場での犯行を思い留まる効果はあると思いますが、実際に作動しなければ本当の効果は発揮しません。
防犯機器を設置する際は、ただつければ良いのではなく、最も効果的な働く位置への設置、第三者に切断されにくい配線方法などが必要です。
それが出来るのは防犯の経験豊富で、納入実績が多数ある我々セキュリティハウスにお任せ下さい。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年5月28日 17:19)
大阪 高級ブランド店に連続窃盗犯逮捕
大阪・ミナミの高級ブランド店など10店舗で4~5月、ショーウインドーが壊され、バッグや財布などが相次いで盗まれた事件で、大阪府警南署は19日、「ジョルジオアルマーニ大阪店」への窃盗容疑で、大阪市北区末広町の無職の男(42)を逮捕しました。
容疑を認め、動機を「生活費がなく、売って金にしようと思った」と供述しています。
一連の事件で盗まれた商品の被害総額は約390万円に上っており、府警は他の9店舗の被害についても同容疑者の関与を調べます。
逮捕容疑は4月22日午前3時40分ごろ、同市中央区南船場の「ジョルジオアルマーニ大阪店」で、ショーウインドーを割り、財布など18点(計約120万円相当)を盗んだとしています。
同署によると、防犯カメラの映像などから男が浮上。
「ハンマーを使って(ショーウインドーを)割った」と話したという。
この事件では、他に「ドルチェ&ガッバーナ御堂筋店」や「プラダ大阪心斎橋店」も被害に遭っています。
<産経新聞 5月19日(火)21時5分配信より>
今回捕まった犯人は無職で生活費がなかったという動機で、ハンマーでショーウインドーを割って侵入、多数のブランド品を盗みました。
一般的にブランド品店では防犯カメラが設置されていることは容易に想像できますが、それを踏まえての犯行なのでしょう。
防犯カメラの映像から自分が犯人として逮捕される可能性があることは百も承知で、それでもお金が欲しいということで犯行に及んだと思われます。
周囲に気付かれようが関係ない、という強い意志を感じます。
無職でお金もなく、そして家族もいない犯罪者というのは怖いものがありません。
何も失うものがないという気持ちで犯罪を行われると、それを防ぐ対策は非常に困難です。
一般的に泥棒が嫌がると言われている、音(警報ベルなど)、光(ライトなど)、目(周囲の目、防犯カメラによる監視)、時間(時間がかかる、気付かれる)という4原則が通用しなくなります。
それ以外に、泥棒の視界を強制的に遮り、それ以上の犯行の継続を不可能とするフォグガードのようなシステムでないと対抗できません。
貴金属店や宝石店など泥棒が多少のリスクを覚悟した上で侵入しようとする業種は、通常の防犯対策+アルファが必要になります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年5月21日 17:40)
メンテ知識悪用 コピー機の精算機壊さずに現金盗む
OA機器を扱う業務の知識を悪用し、スーパーにあるコピー機の精算機から現金を盗んだとして奈良県警橿原署は14日、窃盗容疑で同県大和高田市昭和町、会社員の男(44)を逮捕しました。
「間違いありません」と認めているという。
逮捕容疑は、2月22日午前8時5分~20分ごろ、同県橿原市内のスーパーにあるコピー機の精算機から現金2390円を盗んだとしています。
同署によると、男はOA機器を扱う会社に勤務。
メンテナンスの知識を悪用し、精算機を壊さずに現金を出して盗んだとみられます。
<産経新聞 5月14日(木)20時46分配信より>
ニュースを見た人のコメントにもありましたが、わずか2千円余りを盗んだことでYahooニュースに取り上げられ名前も公表されてしまった男です。
自業自得と言ってしまえばそれまでですが、まさかここまで騒ぎになるとは思っていなかったでしょうし、このことで仕事も失うことになれば後悔しても仕切れないでしょう。
犯人にとっても自分の人生における大事件となってしまいました。
今回の事件では、結果として加害者は厳罰(社会的制裁を含む)が与えられ、被害者は現金は盗まれたもののコピー機や精算機は壊されていません。
加害者に少し同情してしまいます。
犯罪を犯す前に、本当に危険を冒してまでそれをする価値があるのか、割に合った内容なのかを冷静に判断することができる犯罪者が増えれば、犯罪件数自体は減少するでしょう。
それができる人はそもそも犯罪者にはならないのかもしれませんが・・・。
もし現在、犯罪を犯そうと考えている人がいれば、今回の顛末を見て、ちょっとした出来心が大変な事態に発展する可能性があるということを感じ取ることが犯罪の抑止力として働けば良いと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年5月15日 11:31)
阪神負けて腹立った・・・ 中年カップル万引きで逮捕
プロ野球阪神タイガースのグッズを盗んだとして、兵庫県警甲子園署は4日、窃盗容疑で愛知県あま市七宝町桂河原の自称解体工の男(49)と兵庫県姫路市南車崎の自称会社員の女(40)を現行犯逮捕しました。
「阪神が試合に負けて腹が立った」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は4日午後5時25分ごろ、同県西宮市の甲子園球場内のショップで、Tシャツや帽子など阪神グッズ計5点(1万500円相当)を盗んだとしています。
同署によると、2人は交際しており、この日は一緒に観戦。試合後、グッズをかばんの中に入れるのを、ショップの男性店長(62)が目撃し、声をかけたところ容疑を認めたという。
阪神はこの日、中日に敗れて3連敗を喫した。
<産経新聞 5月4日(月)23時45分配信より>
スポーツファンが興奮のあまり犯罪を犯してしまうのは珍しいことではありません。
サッカーのフーリガンをはじめ、自分達が応援する選手、チームが思っていたような活躍ができなかったり、結果が気に入らない場合、その腹いせに相手チームのファンを攻撃したり、また、全く無関係の物や人、店に八つ当たりすることがあります。
今回の阪神ファンの中年カップルの万引き事件もその一つです。
ただ、被害に遭ってしまった、八つ当たりされた店側にすればたまったものではありません。
自分達には何の責任がないにも関わらず、店の商品が盗まれたり、壊されたりするのは納得がいかないでしょう。
こういう人達はファンとは呼べないのかもしれません。
万引きをはじめとする犯罪の動機というのは、単にその物が欲しいというだけでなく、別のことで腹が立った、ストレス解消目的など様々です。
戦後の貧しい時代に物を欲した結果犯す犯罪とは動機が変わってきています。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年5月 8日 15:19)