今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
コンビニで酔った男性にキスし現金盗む
東京・上野のコンビニエンスストアで、ATMから現金を引き出す酒に酔った男性に対し、キスなどをして気をひいた隙に現金を盗んだとして、中国人の女2人が逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは、中国人の女(27)と女(30)。
警視庁によると、今年6月、台東区上野のコンビニで、ATMから現金を引き出す酒に酔った会社員の男性に対し、女(30)が頬にキスしながら手で目隠しをした隙に、女(27)が引き出された現金20万円を盗んだ疑いが持たれています。
調べに対し2人は、「何もしていません」などと話し、容疑を否認しているという。
上野では2012年から中国人の女のグループによる同様の被害が相次いでおり、被害総額は3億円に上っているという。
<日本テレビ系(NNN)11月11日(火)15時38分配信より>
これもハニートラップというのでしょうか。
酔った男性にキスし、気をひいた隙に現金を盗む手口で中国人の女2人が逮捕されました。
驚くのが2~3年の間で、被害総額は3億円に上っているということです。
被害に遭った男性たちもキスされたことで少しやましい気になり、被害届を出すことにちゅうちょしている人もいるかもしれません。
コンビニエンスストアには防犯カメラがほぼ完備されているといっても過言ではありません。
しかし、店舗によって設置されている防犯カメラの台数はまちまちです。
最小限の1台だけのところもあれば、多くの防犯カメラが設置されているところもあります。
ただ、多くの店舗が、防犯カメラを設置するところは、レジ付近、従業員の目が届かない死角となるところ、盗まれやすい商品・高額商品が陳列されているところなどでしょう。
利用客目線での設置ではないでしょうから、ATM付近にあえて防犯カメラを設置することは少ないでしょう。
例えば、キャッシュカードの暗証番号などが映ると、犯罪に悪用される危険性もありますから、その点も踏まえているかもしれません。
しかし、今回の犯人である女2人が2年以上も同様の手口で犯行を繰り返し、捕まらずにいた実態から、防犯カメラは犯行の抑止力としても、犯罪の証拠としても有効に働かなかったと言わざるを得ません。
せっかくお金を掛けて防犯カメラを設置するのですから、最も効果的に働く位置・角度に設置しないともったいないです。
単に台数を多く設置すれば良いわけでもありません、最大限の効果を発揮できるように考える必要があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年11月21日 13:53)
中学校でリコーダー盗難 容疑者の関係先から85本見つかる
周辺小中学校からは、130本以上のリコーダーが盗まれていました。
無職の男(63)は先月14日、宇都宮市内の中学校に侵入し、リコーダー19本を盗んだ疑いが持たれています。
警察によりますと、坂本容疑者は容疑を認めていて、関係先からは85本のリコーダーが見つかったということです。
市内の小中学校では、去年6月から合わせて130本に上るリコーダーの窃盗被害が相次いでいました。
警察は、容疑者が関与しているとみて調べています。
<テレビ朝日系(ANN)11月4日(火)18時39分配信より>
小中学校で体操着や下着、上履きが盗まれる事件は聞いたことがありますが、リコーダーの盗難というのは珍しいように思います。
男女問わず、子供のリコーダーが欲しかったのでしょうか。
80本以上見つかったということですから、自分が吹くために盗んだのではないでしょう。
昔、好きな女の子のリコーダーを舐めたとか、舐めなかったという本当か嘘か分からない冗談話がありますが、実際の窃盗事件としてニュースになるとは思いませんでした。
色々なマニアがいるものです。
人の趣味・嗜好は自由ですが、人の物を盗むのは犯罪です。
人に迷惑を掛けずに、自宅や自室でひっそりと楽しむのは趣味の範囲内ですが、そこからはみ出てしまい、人に迷惑を掛けるようになってしまうと犯罪へと変わってしまいます。
その範囲内かどうかを判断できるのが犯罪者との線引きとなります。
冷静さを失うと、思わぬところから犯罪者へと転落してしまいます。
一度落ちてしまうとなかなか這い出ることは難しいのが現実です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年11月11日 15:48)
福島 避難区域の民家で盗み200件以上 容疑の男逮捕
窃盗容疑などで逮捕、常習累犯窃盗罪で起訴された田村市の建設作業員の男(35)=公判中=が、富岡町の民家などで222件の盗みを繰り返し、被害点数は3115点(総額192万3700円相当)に上るとみられることが15日、双葉署への取材で分かりました。
同署などによると、男は今年に入り、東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域になっている富岡町で盗みを繰り返したという。
同町のほか、ほぼ全域が避難指示解除準備区域の楢葉町や、田村市などでも盗みを行っていたとみられ、うち200件以上が富岡町の民家としています。
男は住民が避難し、無人となった集合住宅などを狙い、窓ガラスを壊して室内に侵入する手口で、盗みを繰り返していたとみられます。
同署は、男の自宅から貴金属や衣類など被害品を押収しましたが、住民の避難が続いているため、持ち主を特定できていないものも多く、情報提供を呼び掛けています。
<福島民友新聞10月16日(木)11時11分配信より>
火事や地震が発生し、罹災者が避難している間のいわゆる火事場泥棒、これが泥棒の中でも卑怯な犯行だと思います。
人の物を盗む、犯罪という点では共通しており、それに優劣をつけるのはおかしいかもしれませんが、個人的には嫌悪感があります。
被害を受けて苦しんでいる人に追い打ちをかけるように、その人の物を盗むというのはあまりにも無慈悲です。
もともと無慈悲な犯罪者にそのような慈悲を期待するのは無意味です。
もっと他があるだろうと言ってしまうと、別の人が被害者になってしまいますから問題ですが、何とも言いようがありません。
ましてや200件以上に侵入し、被害総額が190万円余りということですから、1件にあたり平均1万円です。
泥棒にしてみても稼げるターゲットとは思えません。
何か災害が発生し、避難命令が出されても、泥棒が不安で避難できないという人が増えても仕方がありません。
避難の間、その区域は厳重に人の出入りを制限し、そして監視する必要があります。
泥棒が好き放題犯行を行うことが出来、そして無人だから誰にも見られない、捕まらないというのは問題です。
泥棒に入られたらどうしてくれるんだ?という問いにはどう答えるのでしょう。
人命が最優先と答えるのかもしれませんが、それは誰でも分かることで、それが分かった上で泥棒にはどのように対応するのかを聞いてみたいところです。
災害時に損害保険に無加入の場合、政府や自治体が侵入窃盗被害も補償する対策があれば喜ばれるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年11月 6日 16:32)