今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
郵便物がたまっている留守宅を狙った マンション空き巣被害約1千万円
マンションで空き巣を繰り返したとして、大阪府警は21日、大阪市都島区、無職の男(52)を住居侵入と窃盗の疑いで逮捕したと発表した。府警は18件、約976万円相当の被害を裏付け、捜査を終えた。
発表では、男は昨年9月~今年6月、大阪市や豊中市のマンションで、共用廊下に面した格子窓を工具で外して室内に侵入し、現金や貴金属を盗むなどした疑い。容疑を認め、「ポストに郵便物がたまっている留守宅を狙った。生活費や北新地のクラブで飲む金が欲しかった」と供述しているという。
<9/22(金) 8:19配信 読売新聞オンラインより>
郵便物がたまっている = 長期間留守にしている = 無人、これは泥棒が好むシチュエーションです。
無人の場合、例えこじ開けにくい鍵や扉であっても、侵入するためにゆっくりと時間を掛けることができます。
もちろん、侵入しようとしているところを「外部」から見られないための注意は必要ですが、「内部」を気にせず犯行に集中できるのは大きな利点です。
このように泥棒が好むポイントがいくつからあります。(泥棒の好きな家)
このポイントを避けることで、泥棒に狙われにくくなる、ターゲットになることを避けることにつながります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年12月22日 10:11)
自動販売機を切り裂く自販機荒らし
熊本・天草市で自動販売機が荒らされているのが見つかった。
天草地域では8月にも、別の場所で同様の被害が発生していて、警察は関連性も視野に捜査を進めている。
自販機の正面が大きく切り裂かれる
荒らされた自動販売機には何者かが正面を電動カッターで切ったような跡が大きく残っていた。これは熊本・天草市にあるJAあまくさ上島集送センターの敷地内に設置された自動販売機だ。
商品ディスプレイから取り出し口までの金属部分が大きく切り裂かれている。9月7日午前7時前、「自販機が荒らされている」と警察に通報があったという。
JAあまくさ上島集送センター・桑田修二さん:
まさかこんなところでこういう事件が起きるなんてびっくりしました。初めてです。手口もすごい。慣れたような犯行かなと思います
似た手口で現金盗まれた自販機も
一方、天草地域では別の場所でも、似た手口で自動販売機が壊されているのが見つかっている。
天草地方が台風6号の暴風域に入った9月10日午前3時すぎ、上天草市にある2号橋公園に設置された自動販売機の商品の取り出し口やパネルがはがされているのが見つかった。
警察によると、この販売機からは現金が盗まれていたということだ。
警察は、この上天草市での"自販機荒らし"を窃盗事件として捜査していて、今回の天草市での"自販機荒らし"との関連を調べている。(テレビ熊本)
<9/12(火) 12:32配信 FNNプライムオンラインより>
自販機を切り裂く手口は、今流行りの言葉で言うとタイパ(タイムパフォーマンス)、コスパが悪い手口だと思うのですが、実際のところ犯罪者はどう考えているのでしょうか。
業者が現金を回収した後なら、数百円、数千円しか自販機内に入っていないこともあるようですが、ここまで派手な手口を行ったにも関わらず、得られる対価としては少なすぎて割りに合わないと思うのは私だけではないと思います。
一方、被害者からみたら、切り裂かれた自販機は修理できるのか、できたとしても相当な金額が掛かり、中に入っていた現金の盗難被害額よりも高くなるのは間違いないでしょう。
以前、損害保険会社の人に聞いた話では、自販機が壊される事件が多く被害金額も大きいため、保険の新規引き受けを断っているということでした。
リース会社の契約や継続分だけは引き受けているなどもあるようですが、保険業界が避けたい案件になってしまったのかもしれません。
保険に入れないとなると、自販機が壊されたらそれは所有者が自己負担で直さなければなりません。
そうなると、そこまでリスクを負って自販機を設置する意味がないとして、自販機設置が大幅に減るということも考えられます。
また、現金が使えない、電子マネー専用の自販機を設置する流れが進むかもしれませんが、電子マネーを使ってない人からすればサービスの低下ともとられかねません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年12月15日 09:11)
現金の入っていないレジを丸ごと運び出す 肉の無人販売店で窃盗
6月、愛知県内の肉の無人販売店で相次いだ窃盗事件。
警察は男3人を逮捕しました。大胆な犯行の一部始終を防犯カメラが捉えていました。
6月9日から10日にかけて、愛知県内にある肉の無人販売店4軒で連続窃盗事件が起きました。
そのうちの1つは春日井市にある閉店中の店舗。
早朝5時すぎ、店の扉をこじ開けようとする2人組。
さらにもう1人が合流し、バールのような物で扉を開けて店内へ。
大胆にもレジを丸ごと運び出そうとしています。
実はこの時、レジに現金は入っていませんでしたが、そうともしらず懸命に運び出します。
さらに1人の男は商品の「お肉」を物色。
まるで買い物をしているかのようです。
それぞれが、お目当ての物を手にすると外に停めていた車に乗り込み逃走。
犯行時間はわずか2分でした。
道路の反対側で犬の散歩をしている人も異変には気づかない、大胆かつ手慣れた犯行でした。
(報告:高阪一世記者)
「犯行のあった現場は車の通りが多い住宅街の中にあります。事件後店は、臨時休業となっています」
■別の系列店でも手荒な犯行が防犯カメラに...
また同じ系列の別の店では、2人組の犯人がバールのようなものを使ってレジや両替機などを盗み出す様子が映されていました。
警察は2日間で起きた4つの事件を同一グループの犯行とみて、名古屋市南区の自営業容疑者(53)、住所不定の容疑者(51)、愛知県東海市の容疑者(21)の3人を、レジや牛肉9点あわせて80万円相当を盗んだなどの疑いで21日までに逮捕・送検しました。
警察は3人の認否を明らかにしていません。
無人販売店やコインランドリーを狙った窃盗事件は2023年3月ごろから東海3県で約100件確認されていて、容疑者(53)と容疑者(51)は岐阜市のコインランドリーの窃盗事件にも関与した疑いで6月に逮捕されていました。
警察は一連の事件が容疑者(53)らのグループによる犯行とみて引き続き捜査しています。
<7/21(金) 19:29配信 CBCテレビより>
レジの中には現金は入っていませんでしたが、犯人はそうとも知らずに運び出しました。
運び出され、こじ開けられたレジがどうなったか分かりませんが、事件後も使用できる状態にあるとは思えません。
泥棒が丁寧に扱うはずもありませんから、おそらく修理が必要か、もしくは破壊されて新しいものが必要になるのでしょう。
もしレジの中に現金が入っていないのなら、施錠せずに開けたままにしておく方が泥棒に狙われる可能性が減ります。
現金が入っていないのに単にレジを壊されたと考えると、被害者にとっても納得がいきません。
場合によっては現金よりレジの方が高価な場合があります。中の現金が盗まれる心配だけでなく、レジが破壊される危険性も考えなければなりません。
何が大切か、何を守りたいか、何が価値があるか、それらを考慮した上で防犯対策は行わなければ、充分な効果を発揮できないことがありますので注意が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年10月27日 18:50)
福井 自転車盗難が去年の2.7倍! 被害自転車の約9割が無施錠
福井県内の自転車の盗難被害件数は去年1月~5月で90件なのに対して、今年は245件になり、去年の同じ時期と比べて155件増えています。一体なぜ?その実情に迫ります。
平日の朝のJR鯖江駅横の駐輪場。鯖江警察署は現在、毎日朝と夕方、駐輪場で自転車の鍵のチェックや利用者に「鍵かけ」の呼びかけをしています。県警は、新型コロナによる行動制限が緩和され、外出する人が増えたことが一つの要因と考えていますが、そもそも盗まれやすい自転車には理由がありました。
県警の調べによりますと、盗難被害にあった自転車の約9割が無施錠でした。駐輪場の利用者は短い距離の移動手段として、軽い気持ちで使っただけ。でもこれは「犯罪」です。
そして自転車窃盗などの身近な犯罪が増えることで、県警が最も懸念していることがあります。「自転車窃盗は軽い気持ちや出来心で犯してしまうかもしれないが、捕まらないことで、犯人が『これは悪いことだ』と感じなくなって、より重大な犯罪に手を染めてしまう恐れがある」というのです。
県警は、自転車に二重に鍵をかける「ダブルロック」とともに、たとえ「わずかな時間」や「自宅の敷地内」でも自転車に鍵をかけることを呼び掛けています。
<7/11(火) 19:00配信 福井テレビより>
わざわざカギを壊してまで盗む自転車はよっぼど高価なものか、泥棒が価値があると考えたものでしょう。
盗難被害に遭った自転車の約9割が無施錠ということは、施錠していたら被害に遭わなかった可能性が高かったと言えます。
施錠とともに、チェーンやハンドルロックなどの対策を二重にすることで、無施錠の自転車より2つもクリアしなければならないハードルが増えることになり、泥棒にとっては面倒です。
その自転車がよほど欲しいもの、狙っているものなら別ですが、多くの場合、他の無施錠の自転車を探した方が効率的だと考えるでしょう。
泥棒に面倒くさい、時間が掛かる、人に見つかるかもと思わせられたら効果的な対策と言えます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年10月13日 09:43)
闇バイトは強盗だけじゃない タワマンのベランダから侵入3千万円相当盗む
東京都墨田区のタワーマンションの一室に侵入し、現金や腕時計など計約3110万円相当を盗んだとして、警視庁捜査3課は、窃盗と住居侵入容疑で、住居不定、無職の被告(32)=別の窃盗罪で起訴=と、足立区鹿浜、青果業、容疑者(55)を逮捕した。調べに対し、いずれも「交流サイト(SNS)の闇バイトに応募し、指示を受けた」などと容疑を認めている。
逮捕容疑は、4月20日午後7時半ごろ、墨田区のタワーマンションの低層階に住む会社役員の男性(63)宅にベランダから侵入し、現金約1千万円と高級腕時計など12点(時価計2110万円相当)を盗んだとしている。
捜査3課によると、現場近くの防犯カメラ画像に、被告(32)ら3人がマンションの修繕工事用の足場からベランダに侵入する姿が写っていた。運転役の容疑者(55)が3人を乗せて現場から逃走したという。
留守中だった男性が帰宅後、110番通報した。捜査3課は残る実行役らの行方を追っている。
<7/13(木) 14:56配信 産経新聞より>
被害に遭ったお宅は、タワーマンションの低階層で、ベランダは無施錠だったということです。
タワーマンションなら共同玄関はオートロックでしょうし、防犯カメラも設置されていました。
ただ、ベランダが無施錠であったことは、防犯に対する油断は否定できないでしょう。
低階層と言えど、通常なら外部からの侵入は難しかったのかもしれませんが、修繕工事用の足場を利用してベランダに侵入されています。
この現場に限らずマンションの修繕工事は色々なところで行われています。
その足場を利用して、そのマンション、もしくは隣のマンションへの侵入が可能になる場合があり、注意が必要です。
無施錠でなくても窓ガラスを破壊して侵入されるなど被害に遭っていた可能性はありますが、無施錠のところばかり探すような泥棒に対しては効果があります。
最低限の防犯対策として、無施錠だけは避けるように心掛けましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年10月 6日 13:38)
施錠は防犯対策と言えるか?
静岡県沼津市の飲食店に侵入し現金9万円を盗んだとして、35歳の無職の男が13日、逮捕されました。
建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、函南町仁田の35歳の無職の男です。警察の調べによると、男は4月下旬、夜間に沼津市の飲食店に何らかの方法で侵入し、現金9万円を盗んだ疑いが持たれています。警察によりますと、当時、店は営業時間外で、出入り口は施錠されていたということです。被害に遭った店から警察に届け出があり、事件が発覚。付近の防犯カメラを解析するなどした結果、男の犯行への関与が浮上したということです。
警察は、男が容疑を認めているかどうか明らかにしていませんが、付近では同様の被害が確認されていることから、警察は男が関与した可能性もあるとみて余罪を調べています。
<6/13(火) 15:47配信 静岡朝日テレビより>
この記事のタイトルに、「施錠されていたのに・・・飲食店に侵入し・・・」という文言がありました。
「施錠されていたにも関わらず、侵入されてしまった」というニュアンスで捉えることができます。
はたして施錠は防犯対策と言えるのでしょうか?
答えはイエスでもあり、ノーでもあります。
侵入しようとした先で扉が施錠されているという理由で泥棒が犯行をあきらめ、別の無施錠の侵入先を探すというケースもあるでしょう。
そういう意味では施錠が防犯対策として効果があった事例と言えます。
泥棒に侵入するための技術がない(扉の開錠など)、破壊時の物音を気にするなど、泥棒としては低レベルと言える存在に対しては、施錠が効果を発揮するかもしれません。
しかし、自分が泥棒になった気持ちで考えてみてください。
侵入を試みようとした先が無施錠である可能性はどのくらいあるでしょうか?
ほとんどの家や事務所、店舗では無人時に施錠をして外出します。
施錠されているのが前提で、扉を開錠するか、破壊するかして無効化し、侵入を試みようとするのが自然です。
その際、何らかの道具を準備した状態で犯行に臨むことでしょう。
防犯に携わる者として言えば、施錠は最低限の防犯対策であり、決して充分とは言えません。
守りたいもの、つまり金品や価値の高いものを保管しているのであれば、施錠以外の防犯対策も導入すべきです。
防犯カメラや防犯システムを導入するには多額の費用が必要になります。
ホームセンターで簡易的なカメラやライト、窓をロックする器具など安価な対策をとるのも個人の選択です。
一つの対策に頼るのではなく、それが破られたら別の対策で、それも破られたら別の対策と、複数の対策をとることが効果的かつ安心です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年9月 1日 11:05)
勤務先の手提げ金庫から現金13万円盗む 住所不定?の社員逮捕
勤務する職場の金庫から13万円あまりを盗んだとして、住所不定の男が窃盗の疑いで逮捕された。
18日、窃盗の容いで逮捕されたのは、住所不定で30歳の男。
出雲警察署によると、男は、11日午後3時半から15日午前9時半までの間に、勤務先の出雲市内の土木建築資材製造販売会社から、現金13万5000円を盗んだ疑いが持たれている。
盗まれたのは会社の売り上げ金で、職場の手提げ金庫に保管されていた。
売り上げ金の一部がなくなっているのに気づいた別の社員が届け出て、犯行が分かった。
警察によると、届け出のあった15日から、男は会社を無断欠勤し、一時、音信不通になったが、18日に警察に出頭し、容疑を認めたため逮捕された。
警察は動機などを調べている。
<5/18(木) 19:50配信 TSKさんいん中央テレビより>
被害に遭われた会社の労働条件や雇用形態は分かりませんが、自分の会社に勤める社員が住所不定というところが気になりました。
入社時は定住先があり、その後家賃を滞納するなどして住んでいる場所を転々としていた可能性はありますが、会社側としては正社員だろうと、契約社員だろうと、パートであろうと社員の住所や連絡先は把握しておく必要があります。
もし損害賠償が発生するような不祥事や問題を起こした場合、責任の所在をはっきりとさせておかなければなりません。
身元引受人や保証人などを設定している会社も多いでしょう。
親や親戚がいない人に対しては保証人代行のような有償サービスを提供しているところもありますので、最終的に会社側の損害を抑えるための対策は必要です。
今回の事件の場合、たかだか13万円余りの現金のために職を失い、そして逮捕されるという結果になりました。(前科もつき、今後の再就職にも影響するでしょう)
会社の手提げ金庫を目にした衝動的な犯行なのか、それとも犯行後に会社が警察に届け出て問題が大きくなり驚いて逃げ出したのか、詳しいことは分かりませんが何とももったいない気がします。
また、それほどまで生活が追い詰められていた可能性もあります。
従業員が困窮している場合には、会社から何らかの補助や貸付制度があると安心して働くことができます。
侵入者などの外部に対する防犯対策だけでなく、内部の社員に対する助成や支援制度の充実も会社にとっての必要な対応ではないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年8月18日 11:30)
山口 漁師の少年ら魚群探知機盗み逮捕
漁港に泊まっている船から、魚群探知機などを盗んだ疑いで、山口県警柳井署は5月31日、柳井市の漁師の少年(17)と、高校生の少年(17)の2人を、窃盗の疑いで逮捕しました。
警察の調べによりますと、2人は先月5月2日午後6時ごろから翌3日午前8時半ごろまでの間、柳井市内の漁港に泊まっている釣り船から、魚群探知機や釣り具など約80点を盗んだ疑いが持たれています。
釣り船は柳井市の会社員男性(49)が趣味の釣り目的で所有しているもので、男性からの通報で判明しました。警察は認否について「捜査に支障があるとして、明らかにしていません。
<6/1(木) 10:54配信 tysテレビ山口より>
魚群探知機を求めるのは、船を所有している人、釣りや漁に関わる人などそれほど多くないため、ネット等を利用しない限り、買取先や転売先は限られそうです。
機械がロットナンバーや製造番号等でしっかり管理されていれば転売しにくくなり、持ち込まれた盗品の番号から犯人特定にもつながるかもしれません。
ただ、金属ですから、専門業者などの手によって部品単位にまで細かくばらされてしまうと、転売しやすくなり、足もつきにくくなります。
漁港などに停めている船に対する防犯対策が難しいことは容易に想像できます。
船自体が盗まれないようにすることはもちろんですが、船内への立ち入りを禁じる対策、備品や機械類(今回のような魚群探知機や無線機など)の盗難対策も必要です。
また、雨、風、塩害等もあり、電源供給の問題もあるため、通常の環境よりも厳しくなることが予想されます。
単純にセンサーや防犯カメラをつければ良いというものではないので難しいのが現状です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年8月 9日 09:19)
カード販売店の窃盗被害 被害者を責める風潮に疑問
ゲームやアニメで人気の「ポケットモンスター」のトレーディングカード「ポケモンカード」(ポケカ)を販売する熊本県荒尾市の専門店で、店内にあった商品約600枚が盗まれる被害があったことが、店への取材で判明した。販売価格が1枚60万円のカードも含まれ、被害総額は約650万円に上るという。熊本県警が窃盗事件として捜査している。
店長によると13日午前10時半ごろに店に出勤した際、店舗の窓ガラスが割られ、店内のショーケースなどが壊されているのに気付き110番した。店内には約800枚のカードがあり、大半が盗まれていた。
ポケカは近年人気が高まり、希少性の高いカードは高額取引されるなど投資対象にもなっている。店は今月1日にオープンしたばかりだった。店内外に防犯カメラが設置してあり、県警で解析を進めている。店は13日から休業している。店長は「残念な気持ちで犯人への怒りもあるが、今は一日も早く再オープンできるよう頑張っていきたい」と話した。
<5/16(火) 21:03配信 毎日新聞より>
トレーディングカード専門店でオープンして2週間で窃盗被害に遭い、約800枚の商品のうち約600枚が盗まれてしまったという状況です。
ニュースのコメントで、ただのガラスケースは危険だ、セキュリティ対策が甘い、相場よりカード価格が高いなど、被害者を「叩く」ような内容が多かったことに驚きました。
被害に遭ったのは自作自演の可能性をにおわすようなコメントもあり、被害者を責める風潮に疑問を感じました。(私が見た段階ですが、加害者を責めるコメントが一つもなかったことはさらに疑問でした)
加害者、被害者関係なく、何か問題点や疑問点を見つけたら、皆で一斉にそれを指摘する、攻撃する、ある種の連帯感を求めるのか、一部の人にそのような傾向があるように感じます。
また、昨年11月からYahoo!ニュースのコメントへの投稿時、携帯電話番号設定を必須にしたようですが、その効果が薄いのか(もしくは何か抜け穴がある?)、このような考え方をする人が多いのか、今後も見直しが必要ではないでしょうか。
コメントの中で、「60万円のカードを陳列棚のままに入れておく、これが現金だったらそのままにしないでしょう」という意見だけは参考になりました。
確かに現金60万円を置いたまま店を閉めることはありませんから、閉店後、高額なカード(商品)はきちんと施錠できるところへ移すべきだとあらためて感じました。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年7月28日 13:09)
無施錠の建設会社から現金3千万円入り金庫盗まれる
建築会社に侵入し約3150万円の現金が入った金庫を盗んだとして京都府警は17日、建造物侵入と窃盗の疑いで大津市下阪本の建築業の男(37)と京都市伏見区醍醐折戸町の無職の男(46)の両容疑者を逮捕した。府警は2人の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は昨年8月5日、京都市山科区内の建築会社に侵入し、現金約3150万円などが入った金庫を盗んだとしている。
府警によると犯行当時、社内に人はおらず、無施錠だった。会社に戻った男性社長(61)が金庫がないことに気づき、110番した。その後、金庫はこじ開けられた状態で発見されたが、現金は残っていなかった。
<5/17(水) 21:43配信 産経新聞より>
無施錠、そして金庫への大金保管、この2点に問題があったことは容易に考えられます。
被害者の方が金庫を過信していたのか分かりませんが、結局は金庫ごと盗まれ、こじ開けられて中の現金が盗まれてしまいました。
また、もし施錠していたら侵入を防ぐことができたか?という質問に対する答えは、正直なところ分かりません。
但し、無施錠に比べると侵入するために時間が掛かりますし、鍵や扉を開けるための工具等も必要になり、侵入者にとって手間が増えることは明らかです。
侵入する時間帯にもよりますが、人目を気にせずゆっくり時間を掛けて侵入できる環境でない限り、一秒でも早く犯行を終えてその場から逃げたいと考えるのが普通ですから、時間の掛かる犯行は避ける傾向にあるでしょう。
施錠されていることは想定済みでしょうから、施錠自体の防犯対策はそれほど高いものとは思えません。(無施錠でラッキー!と思ったはずです)
もし、自宅や事務所、店舗に価値の高いものを置くのであれば、それを守るために防犯システムや防犯カメラなどのプラスアルファの対策があった方が安心です。
ただ、現金等は出来る限り銀行などの金融機関に預け入れるべきです。
利息が少ないから預ける意味がないと考える人もいるかもしれませんが、利息目的ではなく、安全面で考えるべきです。
また、金融機関の破綻を心配する人に対しては、破綻する可能性よりも、自宅保管での盗難被害に遭う可能性の方が高いことを知ってもらいたいです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年7月21日 11:00)