今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
京都 コンビニで160万円の現金盗まれる
京都市山科区のコンビニエンスストアで、売上金約163万円が盗まれました。
現場からは男が車で逃走していて、警察が調べています。
13日午前5時ごろ、JR山科駅前にあるコンビニエンスストアで、通行人の男性から「不審な男が店から出てきて車に乗って走り去った」と警察に通報がありました。
警察がかけつけると店の入り口の自動ドアが開けられていて、店内の事務所にあった金庫から売上金約163万円が盗まれているのが見つかりました。
当時、店は閉店時間中で自動ドアと勝手口は施錠されていて、売上金を盗んだとみられる男は店の前の歩道に止めていた車に乗り込み、東の方向に逃走したということです。
警察は男が逃走に車を使っていることなどから、数人が関わった疑いもあるとみて、窃盗事件として調べています。
<関西テレビ 5/13(土) 18:40配信より>
盗難事件の発生したコンビニエンスストアは、JRと直結している場所で、通勤途中に店の前を通ることがある、よく知ったところでしたのでニュースを見て驚きました。
営業時間中は、コンビニの近くには喫煙スペースや腰を掛ける場所があるため、周辺には常に多くの人がたむろしているイメージがあります。
被害が発生したと思われる午前5時ごろは始発の時間で周囲を歩いたことがありますが、無人になることはほとんどなさそうな場所です。
さらに線路を超えると交番がありますから窃盗被害に遭うとは考えにくい環境ではあります。
よくこんな場所をターゲットにしようと考えたなあと思ったものです。
コンビニ強盗はよく耳にしますが、閉店時の窃盗事件、しかも160万円もの大金が盗まれるケースは珍しいように思います。
ただ、窃盗事件が少ないのは24時間営業だからでしょう。
コンビニやファミリーレストラン等の24時間営業が縮小傾向にあるというニュースが話題になっていますが、今後はその傾向が加速すると思われます。
24時間営業という過剰サービス(需要)よりも、人件費の高騰や人材確保の難しさ(供給)が上回っている現状です。
今後も強盗事件は減るかもしれませんが、無人の店舗を狙った窃盗事件は逆に増えると思われます。
時代と状況に応じて防犯対策も変えていかなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年6月 2日 17:14)
京都 小学生のゲーム機が相次いで盗まれる
京都府警西京署は15日、窃盗の疑いで、京都市西京区下津林北浦町、無職の男(42)=別の窃盗罪で起訴=を再逮捕しました。
再逮捕容疑は、昨年11月15日午後5時~5時半ごろ、西京区内の公園で、同区の小学6年男児(11)の自転車前かごから携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」やゲームソフトなど(約5万円相当)を盗んだ疑い。
西京署によると、昨夏ごろから右京区と西京区で、小学生が自転車のかごやベンチに置いていた携帯型ゲーム機などが盗まれる被害が十数件相次いでいました。
同署の説明では、男はゲーム機を転売しており、「生活費のため、他にもやった」と供述しているという。
<京都新聞 5/15(月) 21:40配信より>
以前にも公園などで小学生のゲーム機が転売目的で盗まれるという事件がありました。
さらにはスマートフォンが子供にも普及したことでさらに盗難の危険性が高まっています。
小学生でも緊急連絡用にスマートフォンを持たせている家庭もあるでしょうし、他にも高価な携帯型ゲーム機を持っている子供が増えています。
昔は、誕生日やクリスマスなど特別なイベントがなければ高価なゲーム機などは買ってもらえませんでした。
しかし、少子高齢化などの影響からか一人っ子の家庭が増え、両親が子供をより甘やかせる環境に変わってきたように思います。
大切な唯一の子供ですから、欲しい物は買い与え、叱ったり、しつけのために叩くということも大幅に減っているでしょう。
昔の状況が良いことばかりではないですが、子供が高価なゲーム機などを何の苦労もせずに持ててしまっている現状は良いとは思えません。
苦労して手に入れることで物の大切さ、価値が実感できますし、また愛着が出たり、さらに上位機種への欲求が芽生えたりします。
今は親に頼めば大抵の物は買ってもらえるのかもしれません。
そんな状況で手に入れた物を大切に扱う可能性は低いでしょう。
無造作に置きっぱなしにすることもあるでしょうから盗まれるリスクも自然と高まります。
そんな状態を目にすれば、泥棒が放っておくはずがありません。
盗む側に100%責任がありますが、盗まれた側も警戒するに越したことはないのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年5月26日 18:07)
京都 祇園のエルメスで窃盗被害
京都・祇園にある「エルメス」のブティックで11日早朝、入口のドアがこじ開けられ、店内にあった商品が盗まれているのが見つかりました。
11日午前5時15分ごろ、京都市東山区祇園町南側にあるフランスの高級ブランド「エルメス祇園店」から、警備会社を通じて警察に通報がありました。
警察が駆けつけたところ、店の入口近くのガラスが割られ、ドアがこじ開けられていたということです。
この店は、観光客の多い祇園に昔からある町家を借り上げたもので、去年11月からことし7月末までの期間限定で営業されています。
【近所の人】
「(この町に)実際に居住してる方が少ないので、静かですね。人通りもやはり、5時となると、ほとんどないに近いと思います」
店内からは夏物商品を梱包した箱のいくつかがなくなっているということで、警察は窃盗事件として捜査しています。
<関西テレビ 5/11(木) 22:38配信より>
先日、京都の町家が毎日数件のペースで減少しているというニュースがありました。
その中でエルメスが町家を借り上げて営業しているという紹介もありました。
そのエルメスで窃盗事件が発生しました。
警備会社のシステムがついており、防犯カメラもあるようですから、町家のそのままの状態で活用している訳でなく、防犯対策はしっかりとしているようですが、やはり高級ブランドのエルメスですから泥棒側もある程度の障害(防犯システム)は予想した上での犯行でしょう。
町家の特徴が良く分かっていないのですが、町家ならではの古くからの防犯対策、例えば建物の構造を活かしたものなどが活用できれば、町家の魅力が増し、減少に歯止めを掛けることにもつながるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年5月12日 19:53)
風呂屋の入浴券泥棒逮捕
銭湯ばかりに侵入し、入浴券を盗むことから「風呂屋のミッチー」と捜査員から呼ばれていた男が逮捕されました。
警視庁によると、窃盗などの疑いで逮捕された男(66)は2015年11月、東京・荒川区の銭湯に侵入し、入浴券約100枚、4万2000円相当を盗んだ疑いが持たれています。
警視庁は、換気のために開けられた窓から侵入する手口で、7年前から40店で約2000枚、80万円相当の入浴券を盗んだとみて調べています。
男は銭湯ばかりを狙うため、捜査員から「風呂屋のミッチー」と呼ばれていました。
調べに対し、男は「時間をかけて思い出したい」と話しているという。
<日本テレビ系(NNN) 3/22(水) 19:48配信より>
風呂屋の入浴券は換金できるものでしょうか。
有名なレジャー施設や健康ランドのような大きなところなら別かもしれませんが、普通の金券ショップ等では買い取ってもらえないような気がします。
入浴券の額面金額通りの価値が認められるとは思えません。
ただ、インターネット上で販売するような方法はありますが、大量に出品されていたらすぐに怪しまれます。
本当のところは分かりませんが、犯人は単なる風呂好きで転売・換金目的ではなく、自分で使うために盗んだのかもしれません。
銭湯ばかりを狙って犯行を繰り返していたということですから、そうなのかもしれません。
換気のために開けられた窓からの侵入手口は、銭湯に限らず他の店舗や業種においても警戒が必要かもしれません。
手口を真似た模倣犯が別の犯行を行う可能性があります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年4月 7日 16:48)
道の駅の事務所から重さ80キロの金庫盗難 現金233万円盗まれる
岐阜県関市は4日、同市下之保の道の駅「平成」の事務所から、現金約233万円が入った金庫が盗まれたと発表しました。
関署が窃盗事件として捜査しています。
同駅は市の施設。
指定管理者のエコピア平成によると、金庫は高さ約70センチ、幅と奥行きは約50センチ、重さは約80キロ。
2~3日の売り上げなどが入っていました。
施設は機械警備を導入しており、4日午前4時15分ごろ、警備会社から異常があったと通報を受け、男性社員(53)が駆け付けたところ、裏口のドアと施設内の事務所のドアのガラスが割られ、金庫が盗まれていました。
署は裏口の防犯カメラを確認するなど捜査を進めています。
<岐阜新聞Web 1/5(木) 8:36配信より>
記事によりますと、この事務所は、警備会社の防犯システムが導入され、防犯カメラが設置され、80キロの金庫に現金を保管していました。
にも関わらず、金庫が盗まれるという被害に遭ってしまいました。
一般的に防犯対策がしっかりしている、充分だと思えるような環境でも泥棒の被害に遭ってしまうことがあるというがよく分かります。
このような環境でも被害に遭ってしまうのですから、ここよりも防犯対策で劣っているところは、泥棒からすれば絶好のターゲットになりうる可能性が高いと言えるでしょう。
金庫を過信せず、大金は事務所に保管しないなど、防犯システムの導入以外の防犯体制の見直しも行うべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2017年1月20日 19:42)
スペイン ニセ警察官8人逮捕 観光客狙いの窃盗団
【AFP=時事】スペインの首都マドリード(Madrid)で警察官に扮(ふん)し、観光客から現金や宝飾品、スマートフォンなどを巻き上げていた犯罪グループとみられる8人が逮捕されていたことが明らかになりました。
スペインの警察当局が5日発表した声明によると、11月22日に逮捕された8人はイランとパキスタン出身。
薬物や偽造紙幣を所持していないかどうかを調べると称して観光客に近づき、身分証明書や財布を見せるようにと要求。
財布を手にすると、現金や金目の物を取り出して全速力で逃げる手口だという。
警察はマドリード地域でここ数か月の間に手口が似た窃盗犯が少なくとも21人おり、背後に窃盗団がいるとみていますが、スペインでの滞在時間が短い観光客は窃盗に遭っても通報しないケースがあるため、実際にはさらに多くの被害者がいるとみています。
今回の逮捕に関連する捜査で、マドリード郊外にある3軒の住宅から、高級腕時計10個、スマートフォン15台、宝飾品、現金1000ユーロ(約12万円)が押収された。また犯行に使ったとみられる車6台も押収されました。
<AFP=時事 12/6(火) 15:41配信より>
警察官に扮する犯罪というものは非常に恐ろしい手口です。
犯罪時に最も頼りにする警察官が実は犯罪者だったとなると、一体誰を頼ってよいのかということになります。
自分を一番頼りにするのは当然ですが、自分一人で犯罪者を威嚇、対抗するのは限界があります。
警察側も簡単に偽装できないような取り組みを行うべきです。
警察官しか持つことが出来ない特殊なアイテムを携帯する、バッジや日本の警察手帳のようなものですが、犯罪者が簡単に入手できないようにすべきです。
また、偽物だとすぐに分かるような工夫も必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年12月21日 19:26)
観賞用植物ハオルシアの盗難相次ぐ 1株数百万円で取引も・・・
国内外で人気が高まっている観賞用植物「ハオルシア」の盗難被害が、神奈川県内を含め全国で相次いでいます。
1株数百万円で取引されることもあるという高額な植物で、被害総額は県内だけで少なくとも計2500万円に上るとみられ、県警が窃盗事件として捜査しています。
日本ハオルシア協会によると、ハオルシアは南アフリカ原産の小型の多肉植物。葉の文様が特徴的で、日照時間や風通しなど育て方によって文様が異なり、一つとして同じ個体はないという。
近年はインターネットオークションで取引されることが多く、特に日本で品種改良された個体は海外で人気を集めており、中国では日本国内の2~10倍の値段で取引されることもあります。
横浜市戸塚区に住む同協会の会長(76)は今年10月2日、自宅に隣接するハオルシア専用の三つの温室で育てていた計約千株のうち、一つの温室から約200株が盗まれました。
「万象(まんぞう)」や「玉扇(ぎょくせん)」などの高額な人気品種が多く含まれ、被害額は1千万円を超えるという。
目立たない場所にあった高価な株も盗まれる一方、安価な株は残されていました。
防犯カメラには同日午前2時半ごろ、黒ずくめの人物が温室前で不審な動きをしている様子が写っていたといい、会長は「根を傷つけずに価格の高い株を短時間で持ち去った。ハオルシアの知識を持った人物による転売目的の犯行ではないか」と指摘。20年以上前から栽培に携わっており、「長年育ててきたものを盗んでいくとは許せない」と憤ります。
<カナロコ by 神奈川新聞 11/12 20:37配信より>
観賞用植物「ハオルシア」の盗難が全国で相次いでいるようです。
神奈川を中心に被害が出ているようですが、今後広域に拡大する可能性もあります。
育て方によって葉の文様が異なり、1つとして同じ固体はないというのもマニアの間で人気が出て高額になる要因かもしれません。
1株数百万円で取引されることもあるといいますから驚きです。
高額な植物と言えば、盆栽やコケなどが想像されますが、このハオルシアにも注目が集まりそうです。
一般的に注目が集まると、必然的にも犯罪者が関心を持ちます。
これは高値で売れる、需要がある、まだ警戒されていないから盗みやすいなど。
防犯カメラが設置されていた場所でも犯行が行われているようですから、防犯カメラの設置だけでなく、敷地内に防犯センサーを設置しその場で威嚇するなどの侵入者から物理的に防御する対策も講じるべきでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年12月 2日 20:16)
京都 会社員の男が1500万円窃盗 「外国人からもらった」
京都府警捜査3課と舞鶴署は2日、窃盗と住居侵入の疑いで、京都府舞鶴市森、会社員の男(26)=別の窃盗罪などで起訴=を再逮捕しました。
再逮捕容疑は、10月初旬~同18日、舞鶴市内の女性宅(89)に侵入し、たんす内の現金550万円と、宝石やネックレスなど貴金属類14点(計約1千万円相当)を盗んだ疑い。
府警は10月21日、同市内の会社事務所からパソコンなどを盗んだとして窃盗容疑で、男を逮捕した際、車から女性の宝石などの被害品を押収していた。
府警によると、男は「外国人からもらった」と容疑を否認しているという。
<京都新聞 11/2(水) 23:00配信より>
泥棒が逮捕された時のニュースで「住所不定、無職の男」が逮捕、と報じられることが多かったように思いますが、最近は住所が定まっており、会社員等の仕事もしている泥棒が多いように感じます。
泥棒を生業とするのではなく、他に仕事をしながら「副業」で泥棒をしている者です。
これは本業だけで生活をしていくことが苦しい、または将来的な不安があるということもあるでしょう。
また、泥棒の手口等が紹介されることも増え、これなら自分でもできると考える者が増えてきたこともあるでしょう。
さらに、高齢者が増えたことで侵入が容易になり、また万が一顔を見られても大丈夫だろうと考えることがあるのかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年11月11日 14:26)
ブランド品500万円分盗む 17歳少年逮捕
岐阜県警捜査3課と各務原署などは11日、各務原市内のブランド品買い取り販売店で腕時計など計約500万円相当の品物を盗んだとして、建造物侵入と窃盗の疑いで、関市の家業手伝いの少年(17)を逮捕しました。
逮捕容疑は、少年2人と共謀し、今年3月28日午前0時半ごろ、各務原市の貴金属やブランド品などの買い取り販売店に侵入し、腕時計など248点を盗んだ疑い。
署によると、今月7日までに19歳の少年2人を摘発しており、全員が容疑を認めているという。
3人は中学の先輩と後輩で、遊び仲間。県内の別の買い取り販売店に高級ブランドの財布を売却していることなどから、3人の関与が分かったという。
<岐阜新聞Web 10月12日(水)9時11分配信より>
17歳が500万円分の商品を盗んだことも驚きですが、買い取り販売店に高級ブランドの財布を売却したという事実にに驚きます。
17歳の少年がブランド品を売りに来た段階でおかしいと思います。
親や祖父母からのプレゼントでもらったというのも今の時代有り得る事かもしれませんが、複数品や複数回となると怪しさしか感じません。
また、こういう買い取り店の人は目利きができ、物だけでなく人のこともある程度分かるような気がします。
何かあるな、怪しいなということはピンとくるはずです。
それを感じても自分の商売を優先することは大きな問題です。
今はネットやSNSもありますから盗品の売買を取り締まることは難しいですがそのルートを減らす努力はすべきでしょう。
このようなニュースをみて自分もやってみようという遊び半分の未成年者が出てこないことを願います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年10月28日 18:30)
愛知 郵便局でATM破壊の窃盗事件相次ぐ
愛知県内の郵便局でATMが壊される窃盗未遂事件が相次ぎ、警察は東海地方で多発している郵便局荒らしとの関連を調べています。
5日午前3時前、幸田町の郵便局で、建物に侵入されたうえ、ATMの一部が壊されているのが見つかりました。
さらに約45分後、西尾市の郵便局でも同じ手口による被害が見つかりました。
警察によりますと、いずれも現金は盗まれていませんでした。
東海地方では、先月26日から4日までに郵便局を狙った窃盗事件が未遂も含めて合わせて9件発生していて、警察が関連を調べています。
<テレビ朝日系(ANN) 10月5日(水)16時55分配信より>
郵便局で現金は盗まれなかったもののATMが破壊される事件が相次いでいます。
先日バラエティ番組でコンビニある銀行のATMが紹介されていましたが、非常に高価で様々な機能を紹介されていることが分かりました。
GPSや防犯カメラが内蔵されており、仮にATMごとトラック等で盗まれてもその位置が分かる、また、現金を抜き取る際、カラーボールのような特殊な液体を噴きつけ、そのお金がどこで使用されたか後で確認できるというものでした。
非常に高価な物ですから未遂の被害も含めて破壊されると大変な損害となります。
破壊されてから動作する、泥棒を捕まえる働きをするということも重要ですが、その前に破壊されないための対策も必要です。
ATMの前に防犯カメラを設置しモニターで映し出して抑止する、現金の出入金以外の不振な行動に対して警告、通報するなどの機能・対策も必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2016年10月20日 17:22)
