今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
中国人女2人逮捕 泥酔させキスし現金引き出す、被害2億円以上
泥酔した男性のキャッシュカードを勝手に使って現金を引き出したとして、警視庁上野署は16日、窃盗容疑などで、埼玉県川口市並木、女(36)ら中国人の女2人を逮捕しました。
同署によると、女は容疑を否認しています。
JR上野駅(東京都台東区)周辺の繁華街では昨年から同様の被害が約600件あり、被害総額は約2億2千万円に上っています。
酔った男性を飲食店に連れて行き、さらに大量の酒を飲ませた上、コンビニエンスストアの現金自動預払機(ATM)で暗証番号を入力させた後、キスしたり抱き合ったりして気をそらせたすきに、仲間が現金を引き出す手口という。
同署は複数の中国人グループが関与しているとみています。
女の逮捕容疑は7月5日早朝、文京区湯島のコンビニで、泥酔した40代の男性会社員のキャッシュカードを無断で使い、ATMから現金40万円を引き出したとしています。
<産経新聞11月17日(日)11時10分配信より>
スパイ活動や諜報活動ではありませんが、これもハニートラップ(対象男性を誘惑し、性的関係を利用して懐柔)の一種と呼ぶのでしょうか?
ターゲットに大量のお酒を飲ませ、キスしたり抱き合ったりし、相手を油断、誘惑している間に、別の仲間がコンビニのATMから現金を引き出させるという手口です。
コンビニにはATMが完備されていますから、防犯カメラにもしっかりと映像が記録されているはずですが、被害件数で600件、被害総額2億2千万円以上ということですから、なぜそこまで被害が拡大したのかが不思議です。
被害男性には誘惑されたという弱み、下心、後ろめたさなどがあり、被害届を出すことをちゅうちょする人がいたかもしれません。
また、家族に知られることを恐れて、金額が少額であれば、あきらめてそのまま泣き寝入りをするというケースもあったでしょう。
こういったことが犯人逮捕を遅らせ、被害が拡大した原因かもしれません。
また、他の共犯者、外国人グループの組織的な犯行により、なかなか逮捕につながらなかったのでしょうか。
犯行現場周辺の繁華街の治安状況によっても犯罪が起こりやすいか変わってきます。
いつ犯罪が発生してもおかしくない場所、発生しても気付かれない、誰も気にしない場所だと、犯罪者が好む環境と言えます。
逆に犯罪者が活動しにくい場所、極端な例ですが、警察署の前、交番の横など、すぐに見つかる、捕まる場所だと犯罪を犯すことはできません。
してもすぐに捕まってしまいます。
警察署が近くにあるとは限りませんが、警察に近い環境、防犯カメラや防犯センサーで犯罪者を監視、威嚇する環境を人口的につくることができれば、犯罪者には有効です。
それ以外にも住民同士の挨拶や声掛け、防犯パトロールの実施など、街全体が犯罪に対して強い姿勢を打ち出すことも効果的です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年11月29日 18:26)
福島 避難生活者の仮設住宅で消火器8本盗難
21日午後0時20分ごろ、いわき市四倉町の仮設住宅で消火器8本(6万円相当)が盗まれたと、仮設住宅の管理人男性(66)がいわき中央署四倉交番に通報しました。
同署は窃盗事件として調べています。
同署によると、消火器が盗まれたのは20日午後5時ごろから21日午前11時30分ごろまでの間。
管理人男性が消火器1本がなくなっているのを見つけ、敷地内を確認したところ、管理事務所や仮設住宅の屋外に設置されていた計8本がなくなっていたという。
仮設住宅では広野町民らが避難生活をしています。
<福島民友新聞10月22日(火)11時53分配信より>
地震・津波の直接的な被害による避難者か、もしくは原発事故による避難者か分かりませんが、どちらにせよ、避難生活を余儀なくされている人達が住んでいる仮設住宅での窃盗事件です。
地震や津波、または火災などの自然災害(火災は放火もあります)が発生した後、そこから人が避難し、無人になったところで物を盗むというのは泥棒の中でも下に位置すると思います。
窃盗という犯罪の中で上や下というのはないかもしれませんが、被害者の心情を考えると許せな犯行です。
今回発生した仮設住宅での消火器盗難ですが、被害に対しては、国や自治体の費用で、消火器を購入するのだと思いますが、もし個人の負担となると、どのような気持になるでしょうか。
自分達はこんな辛い生活を強いられ、さらに物が盗まれる、まさに泣きっ面に蜂です。
このような被害に対しては、個々の防犯対策云々より、個人のモラルの問題です。
これらを恥だと感じるかどうか、ただそれだけのような気がします。
そう感じない人に対しては、何を言っても無駄でしょう。
更生する・しない以前の問題ではないかと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年10月31日 10:27)
同居友人の貯金1000万円を盗み、散財 逮捕時残金2千円
同居する友人から現金約1000万円を盗んだとして、岐阜県警は19日までに住所不定、無職の男(43)を窃盗容疑で逮捕したことを発表しました。
男は今月18日に京都府警に保護され、岐阜北署に出頭。
逮捕時にはわずか2000円しか残っておらず、同署の取り調べに「すべて使った」と供述しています。
ルームシェアの友人がまさかの裏切り行為を働きました。
岐阜北署によると男は、7月7~13日の間に岐阜市内のアパートで同居していた家屋解体作業員の男性(43)が貯金していた約1000万円を盗んだという。
男性がスーツケースの中に保管しており、ケース丸ごと持ち去られてしまいました。
加藤容疑者はそのまま行方知れずとなり、男性から相談を受けた岐阜県内に住む男の家族が捜索願を提出していました。
岐阜北署では「男性が『コツコツためた』と言っていることから、長期間にわたって貯金していたお金だったのでしょうね...」と同情。
「男が1000万円を何に使ったのか、なぜ京都で保護されたかなどはは現在取り調べ中です」と話しました。同署では2人がどういう友人関係だったのかも含め、背景を詳しく調べています。
<スポーツ報知10月20日(日)7時4分配信より>
ルームシェアしていた友人がまさか泥棒に変身するとは・・・。
その友人と親しいほど、盗まれたショックは大きいでしょう。
ルームシェア、ルームメイトが題材になったドラマが近年多いですが、ドラマと現実は違うような気がします。
ドラマに憧れてか、家賃や生活費を効率よく分担できるからか、実際にルームシェアをする人も増えているようですが、この事件同様トラブルが起こりやすい生活形態と言えます。
特によく知らない人、素性や家族、実家等を知らない人と一緒に暮らすのは正直怖いと思います。
今回の事件では、被害者の男性が、お金を盗んだ友人の家族に相談し、家族が捜索願を出していたため警察に保護される結果となりましたが、このような事態になった時に誰にも相談できないというのが最も懸念されます。
きちんと相手のことを知っておくことが必要でしょう。
また、貴重品などの保管も気をつけなければなりません。
全ての物を24時間、身につけられるわけではありませんから、通帳や印鑑、普段使わない貴金属類などは銀行の貸金庫など安全な場所に保管するなどすべきです。
同居人を疑う、信用するなということではありませんが、避けられるトラブルは自分で避けるべきでしょう。
とはいっても、全てを貸金庫に保管することはできません。
パソコンや携帯電話、バッグ(女性はブランド物を持っている方が多いですね)や衣類など、日常生活でよく使用するものは、身近な場所に置いておかざるを得ません。
そうなると、最初に話が戻りますが、やはり同居人選びがポイントになりそうです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年10月22日 16:37)
有名司会者の次男が窃盗未遂容疑で逮捕
テレビの某有名司会者の次男が不正に入手したキャッシュカードを使って現金を引き出そうとした疑いで逮捕されました。
名前を伏せる必要が無いほど今ニュースや新聞で騒がれ、窃盗というキーワードで検索すると、この事件についての記事が多数出てきます。
先日のセクハラ疑惑に加え、今回の次男の窃盗未遂容疑ということで、この有名司会者に対しては、番組降板だけでなく、引退必至だという記事もあるくらい、大きな批判を浴びています。
おそらく彼の芸能活動において最大のピンチを迎えていると言えます。
ただ、芸能界というところは、他の事件も含め、多少の不祥事があっても、そのことをきちんと謝罪し、時間が経てば、すぐに復帰、活動を再開というケースが珍しくありません。
浮き沈みが激しいと言われますが、一部の芸能人(有る程度売れっ子の)にとっては、犯罪や不祥事には非常に甘い、寛大な世界と言えます。
逆に、そこまで責められるような理由のない芸能人が総スカンをくらい、批判の袋叩きに遭うような場合もあります。
このような風潮にはうんざりしている人も多いと思われがちですが、実はデータではそうではないということがあるようです。
電話や街中でアンケートを取ると、ワイドショーで取り上げられるゴシップネタは好きですか?という質問に対し、多くの人が嫌いだ、見ていて不快になる、という意見が多いのですが、そのような記事を載せた週刊誌や雑誌は、その号に限って売り上げが大幅にアップするということが多いようです。
多くの人は、意見を求められた場合と、実際に自分が行う行動にはギャップがあり、必ずしも世論等が正しいとは言えないというデータです。
言っていることとやっていることが違うという人、周りにいますよね。
私も当てはまる部分があるので、気をつけなければ・・・。
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投稿者: 総合防犯設備士 (2013年9月20日 14:53)
消防署内の同僚ロッカーから盗み 消防士が仕事のストレス発散目的
兵庫県西宮市消防局は19日、消防署内の同僚のロッカーから現金計約16万円を盗んだとして、北消防署の男性消防士(25)を同日付で懲戒免職処分にしました。
財布の現金が度々減っているのを不審に思った同僚が、ロッカー内にスマートフォンを置いて動画撮影したところ、消防士の姿が映っており、発覚しました。
消防士は全額返済する意向だが、同市は県警西宮署に窃盗容疑で告発する方針。
消防局によると、消防士は今年7月24日午前2時10分ごろ、北消防署の更衣室で、同僚男性のロッカーを複製した合鍵で開け、財布から現金2000円を盗んだとされます。
同僚はロッカー内に財布を置き、その奥に荷物の陰になるようスマートフォンを設置。
動画撮影の状態でその場を離れ、後で確認したところ、ロッカー内をのぞきこむ消防士の顔が映っていました。
消防局が追及したところ、2011年4月~今年3月に勤務していた鳴尾消防署で15件9万4000円、今年4月から北消防署で11件約6万6000円の窃盗を繰り返したことを認めました。
消防士は「仕事のストレス発散のためにやった」と話しているという。
<毎日新聞 8月19日(月)19時58分配信より>
仕事のストレス発散のために、同僚(泥棒)からお金を盗まれるのでは堪りません。
しかもロッカーの鍵を複製しての犯行ですから、衝動的ではなく計画的です。
また、盗みのスリルを楽しんでいたという記事もありますから、さらに悪質です。
不審に感じた同僚が、ロッカー内にスマートフォンを置いて動画を撮影し、それで犯行が発覚したというのも現代的です。
昔、学生の頃、クラブの部室でお菓子や物が無くなって騒ぎになったことを思い出しますが、その時はスマートフォンなど存在しませんでした。
スマートフォンがあれば、映像を記録し、犯人を見つけられたかもしれません。
今や誰もが映像・音声を気軽に記録し、そのデータを送受信することができます。
世間の流れに対して、犯罪も合わせるように進化、進歩するものです。
今回の男は、スマートフォンの存在にも気付かぬ、犯罪者のド素人ですが、手強いプロの犯罪者も多数存在します。
彼らは、自分が捕まることなく、なおかつ確実に犯行を成功させるターゲットを嗅ぎ分ける力があります。
勘が働く、鋭いという面もあるでしょうが、合理的に判断して、侵入先を選びます。
防犯システムや防犯カメラはついているか、吠える番犬がいるか、敷地は塀で囲われているか、昼間は無人か、夜間は施錠するか、高齢者宅か、補助錠や破壊しにくいガラスがついているか、警察の巡回は規則的か。
犯罪者が持つ(頭の中で考える)様々なチェックリストの中で、条件を多く満たす家を狙います。
それが狙われやすい家ということになります。
その家に認定されないように様々な防犯対策を講じて、犯罪者が犯罪を犯しにくいと考える環境を作り上げるのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年8月27日 18:13)
お笑い芸人が高級自転車9台盗み逮捕される
高級自転車9台を盗んだとして、お笑い芸人の男が警視庁に逮捕されました。
男は他人の自転車を撮影して、勝手にインターネットオークションに出品し、落札された後にその自転車を盗んだとみられています。
窃盗の疑いで逮捕されたのはお笑い芸人の男(39)。
警視庁によると、男は先月、東京・豊島区で自転車雑誌の男性編集長の家に置かれていた高級自転車9台、時価200万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
事前に自転車を撮影してネットオークションに出品し、落札された後に盗んでいたという。
男は逮捕前、日本テレビの取材に関与を否定していました。
男「全然、何で俺が疑われているのか分からない。(俺だとしたら)普通にパクられているじゃないですか。絶対そうですよね。そんな警察、アホじゃないでしょ。ネットの犯罪ってすぐ捕まるじゃないですか」
男は警視庁の調べに、「何で逮捕されたのか分からない」と話し、容疑を否認しているという。
<日本テレビ系(NNN)7月9日(火)13時44分配信より>
まずネットワークオークションに出品し、それが落札され買い手が見つかってから目当ての物を盗むという新たな手口です。
少し前にも同様の手口での窃盗事件がニュースになりましたが、もう模倣犯が出てきたようです。
しかも、現役のお笑い芸人ですから、普通に考えると犯罪者としては経験がないような者の犯行です。
それが簡単に手口を真似て犯行を実行する訳ですから、新聞やニュースで手口が詳しく取り上げられるのも考えものです。
犯罪を称賛している訳ではありませんし、再発防止、注意を呼び掛けることを目的としているはずですが、犯罪者はそれらを巧みに利用します。
新たな手口の情報を入手すれば、自分で学び、改良し、そして実践します。
さらに問題点などが見つかれば、さらなる改良を加えます。
常に進化し続けている訳です。
進化し続けている相手に無防備なままでは対抗できません。
病気やウイルスに対する治療方法も常に改良、改善を行います。
相手が変異、変化すれば、それに応じた治療方法を開発しなければ対抗できません。
犯罪手口も同様です。
相手が変化する訳ですから、その対策も変化に合わせて変えていかなければならないのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年7月 9日 17:14)
茨城・千葉 包丁260本盗まれる
今月に入り茨城県と千葉県のホームセンターなどで、包丁ばかり、あわせておよそ260本が盗まれているのが見つかりました。
5日、茨城県・稲敷市のホームセンタ-で、店内に置かれていた文化包丁や出刃包丁などあわせて47本が、盗まれているのが見つかりました。
また、今月4日から6日にかけては、茨城県・鹿嶋市内の3つのホームセンターで、文化包丁などあわせて70本あまりが盗まれたほか、千葉県・山武市のディスカウントストアでも今月4日に、およそ140本の包丁が盗まれているのが見つかりました。
警察は同一犯の可能性があるとみていて、防犯カメラの映像を解析するなど窃盗事件として捜査を進めています。
<TBS系(JNN)12月7日(金)5時33分配信より>
包丁ばかり盗まれるのは理由があるのでしょうか。
犯人が包丁好き(刃物マニア)なのか、泥棒の間で高価な包丁が人気なのか、単に盗みやすかった(持って逃げやすい、盗みやすい場所に保管)からなのか、犯人が捕まらない限り真相は不明です。
ただ、最も懸念されるのが、盗んだ包丁が二次的・三次的な犯罪に悪用されることです。
単に包丁が盗まれ、それで収まれば、それは被害者の方の金銭的な損害だけで済みます。(侵入される際、扉や窓が壊される被害がなかった場合です)
しかし、盗品を使って、例えば傷害事件や殺人事件が起こせば、その凶器の入手経路が問題となります。
特殊な薬品や器具の場合、それらを盗まれた被害者が管理責任などを問われて責められる可能性もあります。
単に知識があるという意味での資格所持だけではいけません。
知識と経験、そして取り扱いにあたっては環境も整備する責任があると言えます。
犯罪に悪用されかねない危険なものを無造作、無対策で保管するというのはあまりにも無責任だということです。
きちんと保管・管理することが求められます。
自分の身を守りたいというのは当然ですが、それだけでなく、盗品が悪用され、さらなる別の被害者を出さないということも考えなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年12月 7日 10:15)
運送会社の金庫から1500万円盗まれる 元従業員の男逮捕
運送会社の金庫から1500万円を盗んだとして、三島署は17日、窃盗の疑いで、沼津市筒井町、無職の男(56)を逮捕しました。
男は「カネに困ってやった」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は、9日午前4時半ごろ、三島市内の会社事務所の入り口から忍び込み、金庫から現金1500万円を盗んだとされます。
同署によると、男は元従業員であることから、金庫の鍵の場所を把握しており、人の少ない時間を狙って犯行に及んだという。
事務所に設置された防犯カメラから男の犯行が発覚し、同署が自宅を捜索したところ、盗まれた現金が一部を除いて見つかったという。
<産経新聞10月18日(木)7時55分配信より>
金に困ってやったという元従業員の男の供述ですが、犯行を思いついたのは会社を辞める前でしょうか、それとも後でしょうか。
会社を辞めさせられ、その腹いせにという動機も考えられますし、就労時からその会社の警備の薄さなどを感じていたのかもしれません。
ただ、防犯カメラが設置されていることは当然知っていたでしょうから、そこから自分の犯行が疑われると考えなかったのは不思議です。
1500万円という大金に目がくらみ、理性を失ったのかもしれません。
それにしても運送会社の金庫に保管されていた1500万円という現金に驚きます。
どの位の規模の運送会社かは分かりませんが、常時そのぐらいの金額を置いているものでしょうか。
運送会社ということで運賃の現金徴収が多く、業種的に現金が多く集まるのかも知れません。
毎日、金融機関に預け入れるのは面倒だということで、週に1度や月に1度など、まとめて処理しているというところも多いかもしれません。
その場合、預け入れるまでは現金を金庫に保管するということになります。
この金額が多いほど、厳重な防犯対策が必要だと言えます。
金庫に預けているから安心、という時代ではありません。
数十キロ、百数十キロもある重量金庫が、複数人で運び出し、トラック等で持ち去るという手口が当たり前になっています。
単独犯がその場で金庫を開けようと苦労する、時間が掛かり盗むのはあきらめて逃げるというケースの方が少ないでしょう。
金庫というものが、効果的な防犯対策とは言えない状況です。
金庫+アルファの対策が必須です。
防犯カメラは言うまでもなく、敷地内への侵入を検知する防犯センサー、建物内への入退室管理システムなど、いくつかの防犯対策を組み合わせ、犯罪者の居心地の悪い、犯罪を犯しにくいと思わせる環境を意図的に作り上げることが効果的な防犯対策となります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年10月22日 16:47)
盗難多発で保険に加入できないオートバイ
30年前に生産を終了したホンダのオートバイ「CBX400F」(400cc)の盗難が相次ぎ、所有者が盗難保険の加入を拒否される事態となっています。
今も市場では発売当時の10倍の価格で取引される人気車で、盗難率も他車種の3倍との情報もあります。
全国のバイク盗難件数は昨年で約6万7000件に上っていますが、特定車種のみが保険加入できないのは異例です。
中古バイク専門店などによると、CBX400Fは40歳代のファンを中心に根強い人気を誇ります。
人気絶頂の頃に生産が終了したことで希少価値が高まり、古いブランド車に乗るようなステータス感も生まれているといい、生産当時の販売価格48万円が、現在は平均で150万円前後。
状態の良いものだと500万円で売買されています。
盗難も全国で多発しているとされます。
車種別の盗難件数の統計はありませんが、車台番号が改ざんされて転売されたり、解体されて補修部品にされ、ネットオークションに出品されたりして出回るケースが多いという。
バイクの盗難保険を取り扱うロードサービス会社大手「JBR Motorcycle」(名古屋市)によると、CBX400Fに乗る顧客が盗難に遭う割合は一般車種の3倍で、昨年には、提携先の損保会社から、この車種についての盗難保険契約を拒否されたようです。
保険加入できない車種はほかにはほとんどなく、JBR社関係者は「CBXに乗る人のほとんどは保険に加入できない状態」と話します。
<読売新聞9月6日(木)15時5分配信より>
他の車種に比べ盗難に遭う危険性が3倍という、泥棒に大人気のオートバイが盗難保険の加入を拒否されるという異例の事態になっているということです。
ほぼ同じ保険料で保険に加入してもらっても、被害に遭う可能性が3倍ということでは、保険会社としてもメリットがないという判断でしょう。
保険会社も利益を上げるために行っている商売ですから、損になる危険性が高いと分かっていることは避けるのが当然です。
30年前に生産終了し、当時の販売価格から現在は3倍近くの価格で取引され、状態のよいものなら10倍以上の価格になるというオートバイのようです。
保険の場合、時価での補償ということになりますから、今の価格3倍が保険金で支払われているのでしょうか?
これだけ人気の車種なら、メーカーの方で生産を再開すればよいのでは?と考えるのは素人の考え方でしょうか。
採算が合わない、特殊な技術が必要、部品の生産が終了している、30年前のものだからこそ人気が高い(今生産しても別物になる)など、理由はあるのでしょう。
もし生産を再開し、誰でも自由に低価格で手に入れることができるようになれば、盗難率も下がるのでは?と思ったのですが、そんな単純な話ではないのかもしれません。(30年前の物が狙われ続けるのは変わらないかもしれませんし)
ファンの間で人気が高まる ⇒ 泥棒に狙われる ⇒ 価値が上がり、さらに人気が高まる ⇒ さらに泥棒に狙われる、という悪循環を繰り返しているような感じです。
純粋にそのオートバイが好きな所有者としては、期待もしていないのに勝手に価値が上がり、泥棒にも狙われやすくなるというのは一方的で迷惑な話です。
しかも保険にも加入できないということですから、本当にそのオートバイを守るのは自分しかいません。
盗まれないように工夫し、その対策を講じるしか方法はありません。
ワイヤーロック、チェーンロック、ハンドルロックなどありますが、オートバイごと盗まれる可能性もあります。
半屋外ではなく、シャッター内に保管する、防犯カメラも設置し、オートバイを動かせないように固定するなどいくつかの対策を併用する必要があります。
おそらく一つの対策だけでは、多くの泥棒から守ることはできないでしょう。
オートバイを盗みだすのは大変、侵入するのは大変だと思わせる環境をつくらなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年9月11日 10:20)
美術館から刀盗む 防犯カメラ映像より元大学教授逮捕
元大学教授が窃盗です。
岡山県の田中美術館から展示品の模造刀を盗んだとして、広島県の福山大学の元教授の男(65)が逮捕されました。
男は2月19日、展示されていた騎馬像から長さ1メートルほどの模造刀を抜き取った疑いが持たれています。
男は美術館の防犯カメラに映っていて、警察が情報提供を呼びかけていたところ、25日に出頭し逮捕されました。
警察の調べに対し「台座に上り刀を抜き取って、服に隠し持ち出した」と容疑を認めているということです。
<TBS系(JNN)3月26日(月)13時38分配信より>
美術館というのは大抵厳しい警備体制が敷かれています。
防犯カメラ、防犯センサーがそれぞれ複数台設置されており、さらに警備員が複数名常駐し、巡回しているのも珍しくありません。
そのような状況下において、美術品類を盗みだすのは至難の業です。
玉砕覚悟で盗み出すことはできても、防犯カメラの映像が基で、自らの犯行が発覚し、最終的には逮捕されるリスクが多いにあります。
普通の店舗や事務所であれば、防犯カメラだけで防犯対策としては充分かもしれませんが、美術館となると話は違ってきます。
今回盗まれた模造刀の金額的な価値は明らかになっておりませんが、例えば高価な絵画ですと、数千万円、数億円の価値があるものもあります。
そういった物を置いている場合は、一般的な防犯対策+アルファの対策が必須です。
犯罪者側も防犯センサー+防犯カメラ+警備員ぐらいの防犯体制は想定の範囲内ですから、それ以上の対策が求められます。
犯罪者から見れば、数千万円という一獲千金の獲物がいる訳ですから、相応の危険性は承知の上での犯行です。綿密に計画を立て、実行するはずです。
今回逮捕された男は、どちらかというと衝動的な無計画な犯行と言えます。
プロ(玄人)というよりも素人の犯行ですから、防犯カメラの映像が基であっさりと逮捕されています。このような犯行ばかりであれば、対策を行う側も楽なのですが、現実にはそうではありません。
上記のような防犯対策に加えて、例えば侵入者の視界を遮断し、これ以上の犯行を継続させないフォグガードのような特殊な対策が効果を発揮します。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年3月26日 16:31)