今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
有名司会者の次男が窃盗未遂容疑で逮捕
テレビの某有名司会者の次男が不正に入手したキャッシュカードを使って現金を引き出そうとした疑いで逮捕されました。
名前を伏せる必要が無いほど今ニュースや新聞で騒がれ、窃盗というキーワードで検索すると、この事件についての記事が多数出てきます。
先日のセクハラ疑惑に加え、今回の次男の窃盗未遂容疑ということで、この有名司会者に対しては、番組降板だけでなく、引退必至だという記事もあるくらい、大きな批判を浴びています。
おそらく彼の芸能活動において最大のピンチを迎えていると言えます。
ただ、芸能界というところは、他の事件も含め、多少の不祥事があっても、そのことをきちんと謝罪し、時間が経てば、すぐに復帰、活動を再開というケースが珍しくありません。
浮き沈みが激しいと言われますが、一部の芸能人(有る程度売れっ子の)にとっては、犯罪や不祥事には非常に甘い、寛大な世界と言えます。
逆に、そこまで責められるような理由のない芸能人が総スカンをくらい、批判の袋叩きに遭うような場合もあります。
このような風潮にはうんざりしている人も多いと思われがちですが、実はデータではそうではないということがあるようです。
電話や街中でアンケートを取ると、ワイドショーで取り上げられるゴシップネタは好きですか?という質問に対し、多くの人が嫌いだ、見ていて不快になる、という意見が多いのですが、そのような記事を載せた週刊誌や雑誌は、その号に限って売り上げが大幅にアップするということが多いようです。
多くの人は、意見を求められた場合と、実際に自分が行う行動にはギャップがあり、必ずしも世論等が正しいとは言えないというデータです。
言っていることとやっていることが違うという人、周りにいますよね。
私も当てはまる部分があるので、気をつけなければ・・・。
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投稿者: 総合防犯設備士 (2013年9月20日 14:53)
消防署内の同僚ロッカーから盗み 消防士が仕事のストレス発散目的
兵庫県西宮市消防局は19日、消防署内の同僚のロッカーから現金計約16万円を盗んだとして、北消防署の男性消防士(25)を同日付で懲戒免職処分にしました。
財布の現金が度々減っているのを不審に思った同僚が、ロッカー内にスマートフォンを置いて動画撮影したところ、消防士の姿が映っており、発覚しました。
消防士は全額返済する意向だが、同市は県警西宮署に窃盗容疑で告発する方針。
消防局によると、消防士は今年7月24日午前2時10分ごろ、北消防署の更衣室で、同僚男性のロッカーを複製した合鍵で開け、財布から現金2000円を盗んだとされます。
同僚はロッカー内に財布を置き、その奥に荷物の陰になるようスマートフォンを設置。
動画撮影の状態でその場を離れ、後で確認したところ、ロッカー内をのぞきこむ消防士の顔が映っていました。
消防局が追及したところ、2011年4月~今年3月に勤務していた鳴尾消防署で15件9万4000円、今年4月から北消防署で11件約6万6000円の窃盗を繰り返したことを認めました。
消防士は「仕事のストレス発散のためにやった」と話しているという。
<毎日新聞 8月19日(月)19時58分配信より>
仕事のストレス発散のために、同僚(泥棒)からお金を盗まれるのでは堪りません。
しかもロッカーの鍵を複製しての犯行ですから、衝動的ではなく計画的です。
また、盗みのスリルを楽しんでいたという記事もありますから、さらに悪質です。
不審に感じた同僚が、ロッカー内にスマートフォンを置いて動画を撮影し、それで犯行が発覚したというのも現代的です。
昔、学生の頃、クラブの部室でお菓子や物が無くなって騒ぎになったことを思い出しますが、その時はスマートフォンなど存在しませんでした。
スマートフォンがあれば、映像を記録し、犯人を見つけられたかもしれません。
今や誰もが映像・音声を気軽に記録し、そのデータを送受信することができます。
世間の流れに対して、犯罪も合わせるように進化、進歩するものです。
今回の男は、スマートフォンの存在にも気付かぬ、犯罪者のド素人ですが、手強いプロの犯罪者も多数存在します。
彼らは、自分が捕まることなく、なおかつ確実に犯行を成功させるターゲットを嗅ぎ分ける力があります。
勘が働く、鋭いという面もあるでしょうが、合理的に判断して、侵入先を選びます。
防犯システムや防犯カメラはついているか、吠える番犬がいるか、敷地は塀で囲われているか、昼間は無人か、夜間は施錠するか、高齢者宅か、補助錠や破壊しにくいガラスがついているか、警察の巡回は規則的か。
犯罪者が持つ(頭の中で考える)様々なチェックリストの中で、条件を多く満たす家を狙います。
それが狙われやすい家ということになります。
その家に認定されないように様々な防犯対策を講じて、犯罪者が犯罪を犯しにくいと考える環境を作り上げるのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年8月27日 18:13)
お笑い芸人が高級自転車9台盗み逮捕される
高級自転車9台を盗んだとして、お笑い芸人の男が警視庁に逮捕されました。
男は他人の自転車を撮影して、勝手にインターネットオークションに出品し、落札された後にその自転車を盗んだとみられています。
窃盗の疑いで逮捕されたのはお笑い芸人の男(39)。
警視庁によると、男は先月、東京・豊島区で自転車雑誌の男性編集長の家に置かれていた高級自転車9台、時価200万円相当を盗んだ疑いが持たれています。
事前に自転車を撮影してネットオークションに出品し、落札された後に盗んでいたという。
男は逮捕前、日本テレビの取材に関与を否定していました。
男「全然、何で俺が疑われているのか分からない。(俺だとしたら)普通にパクられているじゃないですか。絶対そうですよね。そんな警察、アホじゃないでしょ。ネットの犯罪ってすぐ捕まるじゃないですか」
男は警視庁の調べに、「何で逮捕されたのか分からない」と話し、容疑を否認しているという。
<日本テレビ系(NNN)7月9日(火)13時44分配信より>
まずネットワークオークションに出品し、それが落札され買い手が見つかってから目当ての物を盗むという新たな手口です。
少し前にも同様の手口での窃盗事件がニュースになりましたが、もう模倣犯が出てきたようです。
しかも、現役のお笑い芸人ですから、普通に考えると犯罪者としては経験がないような者の犯行です。
それが簡単に手口を真似て犯行を実行する訳ですから、新聞やニュースで手口が詳しく取り上げられるのも考えものです。
犯罪を称賛している訳ではありませんし、再発防止、注意を呼び掛けることを目的としているはずですが、犯罪者はそれらを巧みに利用します。
新たな手口の情報を入手すれば、自分で学び、改良し、そして実践します。
さらに問題点などが見つかれば、さらなる改良を加えます。
常に進化し続けている訳です。
進化し続けている相手に無防備なままでは対抗できません。
病気やウイルスに対する治療方法も常に改良、改善を行います。
相手が変異、変化すれば、それに応じた治療方法を開発しなければ対抗できません。
犯罪手口も同様です。
相手が変化する訳ですから、その対策も変化に合わせて変えていかなければならないのです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2013年7月 9日 17:14)
茨城・千葉 包丁260本盗まれる
今月に入り茨城県と千葉県のホームセンターなどで、包丁ばかり、あわせておよそ260本が盗まれているのが見つかりました。
5日、茨城県・稲敷市のホームセンタ-で、店内に置かれていた文化包丁や出刃包丁などあわせて47本が、盗まれているのが見つかりました。
また、今月4日から6日にかけては、茨城県・鹿嶋市内の3つのホームセンターで、文化包丁などあわせて70本あまりが盗まれたほか、千葉県・山武市のディスカウントストアでも今月4日に、およそ140本の包丁が盗まれているのが見つかりました。
警察は同一犯の可能性があるとみていて、防犯カメラの映像を解析するなど窃盗事件として捜査を進めています。
<TBS系(JNN)12月7日(金)5時33分配信より>
包丁ばかり盗まれるのは理由があるのでしょうか。
犯人が包丁好き(刃物マニア)なのか、泥棒の間で高価な包丁が人気なのか、単に盗みやすかった(持って逃げやすい、盗みやすい場所に保管)からなのか、犯人が捕まらない限り真相は不明です。
ただ、最も懸念されるのが、盗んだ包丁が二次的・三次的な犯罪に悪用されることです。
単に包丁が盗まれ、それで収まれば、それは被害者の方の金銭的な損害だけで済みます。(侵入される際、扉や窓が壊される被害がなかった場合です)
しかし、盗品を使って、例えば傷害事件や殺人事件が起こせば、その凶器の入手経路が問題となります。
特殊な薬品や器具の場合、それらを盗まれた被害者が管理責任などを問われて責められる可能性もあります。
単に知識があるという意味での資格所持だけではいけません。
知識と経験、そして取り扱いにあたっては環境も整備する責任があると言えます。
犯罪に悪用されかねない危険なものを無造作、無対策で保管するというのはあまりにも無責任だということです。
きちんと保管・管理することが求められます。
自分の身を守りたいというのは当然ですが、それだけでなく、盗品が悪用され、さらなる別の被害者を出さないということも考えなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年12月 7日 10:15)
運送会社の金庫から1500万円盗まれる 元従業員の男逮捕
運送会社の金庫から1500万円を盗んだとして、三島署は17日、窃盗の疑いで、沼津市筒井町、無職の男(56)を逮捕しました。
男は「カネに困ってやった」と容疑を認めているという。
逮捕容疑は、9日午前4時半ごろ、三島市内の会社事務所の入り口から忍び込み、金庫から現金1500万円を盗んだとされます。
同署によると、男は元従業員であることから、金庫の鍵の場所を把握しており、人の少ない時間を狙って犯行に及んだという。
事務所に設置された防犯カメラから男の犯行が発覚し、同署が自宅を捜索したところ、盗まれた現金が一部を除いて見つかったという。
<産経新聞10月18日(木)7時55分配信より>
金に困ってやったという元従業員の男の供述ですが、犯行を思いついたのは会社を辞める前でしょうか、それとも後でしょうか。
会社を辞めさせられ、その腹いせにという動機も考えられますし、就労時からその会社の警備の薄さなどを感じていたのかもしれません。
ただ、防犯カメラが設置されていることは当然知っていたでしょうから、そこから自分の犯行が疑われると考えなかったのは不思議です。
1500万円という大金に目がくらみ、理性を失ったのかもしれません。
それにしても運送会社の金庫に保管されていた1500万円という現金に驚きます。
どの位の規模の運送会社かは分かりませんが、常時そのぐらいの金額を置いているものでしょうか。
運送会社ということで運賃の現金徴収が多く、業種的に現金が多く集まるのかも知れません。
毎日、金融機関に預け入れるのは面倒だということで、週に1度や月に1度など、まとめて処理しているというところも多いかもしれません。
その場合、預け入れるまでは現金を金庫に保管するということになります。
この金額が多いほど、厳重な防犯対策が必要だと言えます。
金庫に預けているから安心、という時代ではありません。
数十キロ、百数十キロもある重量金庫が、複数人で運び出し、トラック等で持ち去るという手口が当たり前になっています。
単独犯がその場で金庫を開けようと苦労する、時間が掛かり盗むのはあきらめて逃げるというケースの方が少ないでしょう。
金庫というものが、効果的な防犯対策とは言えない状況です。
金庫+アルファの対策が必須です。
防犯カメラは言うまでもなく、敷地内への侵入を検知する防犯センサー、建物内への入退室管理システムなど、いくつかの防犯対策を組み合わせ、犯罪者の居心地の悪い、犯罪を犯しにくいと思わせる環境を意図的に作り上げることが効果的な防犯対策となります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年10月22日 16:47)
盗難多発で保険に加入できないオートバイ
30年前に生産を終了したホンダのオートバイ「CBX400F」(400cc)の盗難が相次ぎ、所有者が盗難保険の加入を拒否される事態となっています。
今も市場では発売当時の10倍の価格で取引される人気車で、盗難率も他車種の3倍との情報もあります。
全国のバイク盗難件数は昨年で約6万7000件に上っていますが、特定車種のみが保険加入できないのは異例です。
中古バイク専門店などによると、CBX400Fは40歳代のファンを中心に根強い人気を誇ります。
人気絶頂の頃に生産が終了したことで希少価値が高まり、古いブランド車に乗るようなステータス感も生まれているといい、生産当時の販売価格48万円が、現在は平均で150万円前後。
状態の良いものだと500万円で売買されています。
盗難も全国で多発しているとされます。
車種別の盗難件数の統計はありませんが、車台番号が改ざんされて転売されたり、解体されて補修部品にされ、ネットオークションに出品されたりして出回るケースが多いという。
バイクの盗難保険を取り扱うロードサービス会社大手「JBR Motorcycle」(名古屋市)によると、CBX400Fに乗る顧客が盗難に遭う割合は一般車種の3倍で、昨年には、提携先の損保会社から、この車種についての盗難保険契約を拒否されたようです。
保険加入できない車種はほかにはほとんどなく、JBR社関係者は「CBXに乗る人のほとんどは保険に加入できない状態」と話します。
<読売新聞9月6日(木)15時5分配信より>
他の車種に比べ盗難に遭う危険性が3倍という、泥棒に大人気のオートバイが盗難保険の加入を拒否されるという異例の事態になっているということです。
ほぼ同じ保険料で保険に加入してもらっても、被害に遭う可能性が3倍ということでは、保険会社としてもメリットがないという判断でしょう。
保険会社も利益を上げるために行っている商売ですから、損になる危険性が高いと分かっていることは避けるのが当然です。
30年前に生産終了し、当時の販売価格から現在は3倍近くの価格で取引され、状態のよいものなら10倍以上の価格になるというオートバイのようです。
保険の場合、時価での補償ということになりますから、今の価格3倍が保険金で支払われているのでしょうか?
これだけ人気の車種なら、メーカーの方で生産を再開すればよいのでは?と考えるのは素人の考え方でしょうか。
採算が合わない、特殊な技術が必要、部品の生産が終了している、30年前のものだからこそ人気が高い(今生産しても別物になる)など、理由はあるのでしょう。
もし生産を再開し、誰でも自由に低価格で手に入れることができるようになれば、盗難率も下がるのでは?と思ったのですが、そんな単純な話ではないのかもしれません。(30年前の物が狙われ続けるのは変わらないかもしれませんし)
ファンの間で人気が高まる ⇒ 泥棒に狙われる ⇒ 価値が上がり、さらに人気が高まる ⇒ さらに泥棒に狙われる、という悪循環を繰り返しているような感じです。
純粋にそのオートバイが好きな所有者としては、期待もしていないのに勝手に価値が上がり、泥棒にも狙われやすくなるというのは一方的で迷惑な話です。
しかも保険にも加入できないということですから、本当にそのオートバイを守るのは自分しかいません。
盗まれないように工夫し、その対策を講じるしか方法はありません。
ワイヤーロック、チェーンロック、ハンドルロックなどありますが、オートバイごと盗まれる可能性もあります。
半屋外ではなく、シャッター内に保管する、防犯カメラも設置し、オートバイを動かせないように固定するなどいくつかの対策を併用する必要があります。
おそらく一つの対策だけでは、多くの泥棒から守ることはできないでしょう。
オートバイを盗みだすのは大変、侵入するのは大変だと思わせる環境をつくらなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年9月11日 10:20)
美術館から刀盗む 防犯カメラ映像より元大学教授逮捕
元大学教授が窃盗です。
岡山県の田中美術館から展示品の模造刀を盗んだとして、広島県の福山大学の元教授の男(65)が逮捕されました。
男は2月19日、展示されていた騎馬像から長さ1メートルほどの模造刀を抜き取った疑いが持たれています。
男は美術館の防犯カメラに映っていて、警察が情報提供を呼びかけていたところ、25日に出頭し逮捕されました。
警察の調べに対し「台座に上り刀を抜き取って、服に隠し持ち出した」と容疑を認めているということです。
<TBS系(JNN)3月26日(月)13時38分配信より>
美術館というのは大抵厳しい警備体制が敷かれています。
防犯カメラ、防犯センサーがそれぞれ複数台設置されており、さらに警備員が複数名常駐し、巡回しているのも珍しくありません。
そのような状況下において、美術品類を盗みだすのは至難の業です。
玉砕覚悟で盗み出すことはできても、防犯カメラの映像が基で、自らの犯行が発覚し、最終的には逮捕されるリスクが多いにあります。
普通の店舗や事務所であれば、防犯カメラだけで防犯対策としては充分かもしれませんが、美術館となると話は違ってきます。
今回盗まれた模造刀の金額的な価値は明らかになっておりませんが、例えば高価な絵画ですと、数千万円、数億円の価値があるものもあります。
そういった物を置いている場合は、一般的な防犯対策+アルファの対策が必須です。
犯罪者側も防犯センサー+防犯カメラ+警備員ぐらいの防犯体制は想定の範囲内ですから、それ以上の対策が求められます。
犯罪者から見れば、数千万円という一獲千金の獲物がいる訳ですから、相応の危険性は承知の上での犯行です。綿密に計画を立て、実行するはずです。
今回逮捕された男は、どちらかというと衝動的な無計画な犯行と言えます。
プロ(玄人)というよりも素人の犯行ですから、防犯カメラの映像が基であっさりと逮捕されています。このような犯行ばかりであれば、対策を行う側も楽なのですが、現実にはそうではありません。
上記のような防犯対策に加えて、例えば侵入者の視界を遮断し、これ以上の犯行を継続させないフォグガードのような特殊な対策が効果を発揮します。
投稿者: 総合防犯設備士 (2012年3月26日 16:31)
リサイクル店を狙った窃盗事件相次ぐ 大阪
"4日未明、大阪市平野区と八尾市のリサイクルショップ2店で、現金やブランド品のバッグなどが相次いで盗まれた。府警は窃盗容疑で関連を調べている。
4日午前2時50分ごろ、大阪市平野区のリサイクルショップ「良品買館」の警報装置が作動した。ガラス扉がこじ開けられ、陳列ケースから財布など数十点(数十万円相当)が盗まれていた。平野署によると、防犯カメラに白っぽい上着の2人が写っていた。
その40分後、八尾市高美町の「ベクトル八尾店」で警報装置が作動。シャッターがこじ開けられ、現金約28万円と、バッグなど14点(約22万円相当)がなくなっていた。防犯カメラに店内を動き回る懐中電灯の明かりが二つ写っていたという。"
【毎日新聞 1月5日より抜粋】
このほか、大阪市内のラーメン店からラーメン店から現金約130万円が入った金庫が盗まれたということで、警察は関連を調べているようです。
似かよった手口のようですから、同一犯の可能性もあります。
年末年始の書き入れ時で、リサイクルショップにも商品や現金が普段より多くあったのかもしれません。
このような店舗はショーウィンドウから店内の様子が見えるでしょうから、あらかじめどんな商品があるのかチェックをしていた可能性も高いでしょう。
ショーウィンドウやショーケースは見栄えがしますが、それは盗む側にとっても同じ事です。
店側の「品揃えをアピール」というメリットが盗む側にとってもメリットとなってしまっています。
こういった場合、費用はかかりますが防犯用のガラスに変えてしまう事も有効な方法ですし、今あるシステムに霧噴射装置をプラスすることで犯行を継続させないようにする事も可能です。
また、「ここはやめとこ・・・」と犯罪対象から外させるためのプラスワンも効果的です。
投稿者: スタッフ (2012年1月 5日 16:08)
関西3府県で相次ぐ消防ホース部品盗難 どう防ぐ?
"奈良、京都、三重3府県の山間部を中心に、消防ホースの真ちゅう製筒先などが盗まれる被害が相次いでいる。警察や自治体などによると、被害は少なくとも19市町村・約480カ所で確認され、盗まれた筒先などは計700点以上に上る。奈良県警などは、真ちゅうの転売が目的とみて、窃盗容疑で捜査している。火災が発生しやすい師走を迎え、住民から「人の命にかかわる犯罪」と怒りの声が上がっている。
地域の消防団などが管理するホースが被害に遭っている。奈良県北東部の山添村では昨年末から今春、約100カ所で、筒先やスタンドパイプ(消火栓とホースをつなぐ部品)など約200点が盗まれた。全30地区のうち24地区で被害があり、1週間に2度の地域もあった。
筒先がないとホースとして使えないため、村は器具の維持補修費の7割を補助する規定を盗難の被害回復にも特例として適用したが、安価なアルミ製に替えても計約200万円かかった。村担当者は「初期消火ができず、救えるはずの命が救えなくなる」と憤る。
被害は国道沿いを中心に広がり、奈良県では他に12市町村で被害があった。京都府南部で約100点、奈良県に接する三重県松阪市でも9月に約60点が盗まれたという。
ホースを収納する格納箱は緊急時に対応できるよう無施錠で、同様の被害は全国でも起きている。被害が相次いだ滋賀県甲賀市は11月、補正予算で器具購入などの緊急対策費を計上。千葉県富津市では11月、消防ホースの先端を盗んだとして、水道設備業の男が窃盗容疑で逮捕された。消防ホース以外にもエアコン室外機、銅線、側溝のふたなどの金属盗が各地で相次いでいる。"
【毎日新聞 12月4日より抜粋】
記事を見ると、奈良・京都・三重の山間部で国道沿いを中心に被害が出ているようです。
恐らく、同一犯が移動しながら犯行を続けているのでしょう。
国道を移動しながらの犯行であれば、近隣の県や府に逃げ込むことができ、追跡も困難です。
また、消防ホースは緊急時に備えて保管場所にカギがないところがほとんどでしょう。
一刻も早く鎮火をしなければならない状況でカギがかかっていては、消火活動に多大な影響を及ぼしかねないのでこれはやむを得ない判断かと思います。
しかし、ホースから部品が盗まれてしまえば、有事の際に消火ホースが使えなくなってしまうという事でもあります。
この部分を金属以外のもので代用できればいいのですが、実際のところはどうなのでしょうか。
金属盗難は数年前より断続的に発生しており、ほとんどが換金目的の犯行です。
今回のような消防ホースが盗まれないよう防犯カメラを設置する・・・ということになると、かなり高額の費用がかかってくるためほとんどの自治体で対策を取るのは難しいことと思います。
カメラ以外の対策としては、マグネットスイッチ送信機(分離型)(一体型)を保管箱に設置し、誰かがそれを開けた際に信号を発信、離れた事務所や自宅で警報を鳴らして知らせる、というシンプルな方法があります。
そのほか、自主機械警備システムNEXTに組み込めば、異常があった際にはメールと音声で自動通報してくれます。
◆システムイメージ参考:侵入警戒自動通報システム
投稿者: スタッフ (2011年12月 5日 13:22)
商業ビルから高級腕時計約4千万円相当盗難 有効な対策は?
"30日午後11時20分ごろ、大阪市北区梅田の商業ビル「ハービスプラザエント」1階の高級腕時計店「オメガブティック大阪」の警報システムが作動し、駆けつけた警備員が110番した。店の入り口のガラス戸の鍵が壊され、鍵がこじ開けられたショーケースから、腕時計66点と指輪数点(被害総額計約3千万~4千万円相当)が盗まれており、大阪府警曽根崎署が窃盗容疑で捜査している。
同署によると、通報の直前、店内の防犯カメラに白いマスクを着用した2人組が映っていた。その数分前にはビル1階入り口の防犯カメラに、この2人を含む3人組が白い車で乗り付け、ビル内に入る様子が映っていた。"
【12月1日 msn産経ニュースより抜粋】
商業ビルの1階にあった時計店を狙った事件です。
この1階フロアには、他にもティファニーやブルガリ、スワロフスキーといった宝石店も入っています。
そのなかでオメガだけを狙ったということは、以前お店に来たことがあるか、時計が欲しかったかなのかもしれません。
時計や宝石などの宝飾品は、換金額は高いでしょうが一気に売りさばくというのは難しいイメージがあります。
高級品を大量に換金すれば、絶対に店側に怪しまれてしまいます。
それでもこういった事件が起こるということは恐らく、盗品を専門に扱う闇ルートがあるのでしょう。
クリスマスシーズンを迎え、特に宝飾品はこれからが一番の売れ時です。
書き入れ時のその時期を、犯罪者も狙っているのです。
大切な商品を奪われないようにするにはどうしたらいいのか?
それは犯罪者を「ここはしっかり防犯対策されてるからやめとこ・・・」という気にさせることです。
今回の事件では午後8時に閉店し、午後11時頃に店長が店を施錠したとのことですが、ビルの入口が11時半まで自由に出入りできる状態だったようです。
恐らく犯人グループはそのことを知っていて犯行に及んだのではないでしょうか。
主な対策として、
・下見の時に、「防犯対策が採られている店である」ことをPRする
・犯行を継続させないための威嚇撃退方法を併用する
・威嚇用ベル、サイレンなどその場で音が鳴り響く威嚇用商品を付加する
等が挙げられます。
投稿者: スタッフ (2011年12月 1日 13:45)
