今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
72歳の家政婦が窃盗 防犯カメラで動かぬ証拠
家政婦として雇われている家庭で指輪などを盗んだとして、京都府山科署は11日、窃盗の疑いで、京都市山科区、家政婦の女(72)を逮捕しました。
同署によると容疑を認めています。
逮捕容疑は4日午後2時5~10分ごろ、家政婦として雇われている京都市山科区の女性歯科医(44)方で、寝室のクローゼットの宝石箱から、指輪やネックレス計3点(時価合計約50万5千円相当)を盗んだとしています。
同署によると、7月26日、宝石箱から一部のネックレスなどがなくなっていることに気がついた女性が、同署に相談。
その後、クローゼットに小型カメラを設置したところ、8月4日、犯行の様子が記録されたという。
容疑者は「他にも何回かとった」と話しており、同署が裏付けを進めています。
容疑者は、平成24年3月ごろから、女性方で部屋の掃除や買い物などの仕事をしていたという。
<産経新聞 8月11日(火)19時26分配信より>
家政婦が家の中に置いてある貴金属を盗み、その様子を防犯カメラが捉えたという事件です。
相手を信用し、家事全般を依頼する家政婦が家の中で盗みを働くというのは大きな問題です。
家政婦という職業が成り立たなくなる可能性があります。
どこかの紹介所から派遣されてきたのか、個人としての契約なのかは分かりませんが、信用できない家政婦に、食事の手配や掃除、洗濯などはとても任せられません。
介護のヘルパーさんなども同じですが、相手を信用してこそ任せられる内容があります。
雇った人が信用できないから防犯カメラを設置するというのも悲しい話です。
そもそもそんな人を家の中に招き入れることをやめるべきでしょう。
また、派遣する側、紹介する側も大きな問題として考えるべきでしょう。
派遣したスタッフが派遣先で窃盗を働く。
これは大変な信用問題です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年8月20日 18:46)
18歳少年 窃盗繰り返し1年間で160件
千葉県警木更津署と県警捜査三課などは22日、木更津市などの民家に侵入して盗みを繰り返したとして、住居侵入と窃盗(忍び込み)の疑いで同市の無職少年(18)=窃盗容疑などで逮捕=を地検木更津支部に追送検し、捜査を終結したと発表しました。
未遂も含め窃盗事件約160件(被害総額688万円)を立件しました。
同署によると、少年は昨年7月からことし6月まで、夜間に木更津市と袖ケ浦市の一般民家に侵入し、現金入りの財布などを盗んでいました。
少年は「遊ぶ金が欲しかった」などと容疑を認めており、盗んだ金はパチンコやゲームセンターで使っていました。
同署などは6月11日に少年を同容疑で逮捕し、関連事件の裏付けを進めていました。
少年の逮捕容疑は5月30~31日、木更津市内の民家に侵入し、現金4万8千円など在中の財布を盗んだ疑い。
<ちばとぴ by 千葉日報 7月23日(木)14時19分配信より>
若干18歳にして窃盗160件というのはすごい件数です。
約1年間で160件ですから、2日に1件のペース。
遊ぶためのお金がなくなったら犯行を行い、無くなったらまた犯行を行うという繰り返しだったのでしょうか。
少年の詳しい手口や犯行は不明ですが、侵入のための特殊な工具を持っていたとか、特別な技能があったということではなく、ごく普通の少年が民家への侵入を繰り返していたと思われます。
もちろん犯行を繰り返す中で、侵入や盗みの技術が身につき、感覚が優れていき、犯罪者として熟練していったとは思いますが、特別なことは何もしていないのではないでしょうか。
これだけ犯行を繰り返し、そして犯行が成功し続けていたのは、それだけ被害者の側が無警戒、無防備なところが多かったと推測されます。
侵入警戒システムや防犯カメラを設置し、防犯対策をしっかりとっている家もあるでしょうが、まだまだ簡単に犯行が出来てしまう家が多く、そして犯行を繰り返してもなかなか逮捕されることはないということを改めて実感します。
ホームセキュリティという言葉は一般的になってきましたが、まだまだ実際に普及はされてないということです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年7月28日 12:01)
横浜 14歳の中学生2人組、空き巣の疑い
神奈川県警港南署は14日、住居侵入と窃盗の疑いで、横浜市港南区に住む市立中学3年の男子生徒2人=いずれも14歳=を逮捕しました。
逮捕容疑は、13日午後7時35分ごろ、横浜市港南区の男性(56)の自宅に侵入し、現金約41万円を盗んだ、としています。
同署によると、当時男性は仕事で不在でした。
<カナロコ by 神奈川新聞 7月15日(水)9時13分配信より>
中学生2人組による窃盗事件です。
中学生がお菓子を盗んだという万引き事件なら、個人的にはかわいいと思えますが(※被害者にとってはかわいいでは済まされない問題です)、自宅に侵入して現金41万円を盗み出すというのは大人顔負けの立派な(?)犯罪です。
盗みを始めとする犯罪で、これは良い、これは悪い、これなら許される、これは許されないなどという判断を我々がしてはいけませんが、子供であっても、やって良いことかの判断はつきます。
子供同士でふざけあってする冗談やいたずらの限度を超えてしまっています。
今回捕まった中学生2人の感覚がおかしい、狂っているのか、それともそういう若者が増えているのか。
犯罪の基準というものがどんどん崩れているように感じます。
これからもこのような犯罪は増えるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年7月15日 18:04)
メンテ知識悪用 コピー機の精算機壊さずに現金盗む
OA機器を扱う業務の知識を悪用し、スーパーにあるコピー機の精算機から現金を盗んだとして奈良県警橿原署は14日、窃盗容疑で同県大和高田市昭和町、会社員の男(44)を逮捕しました。
「間違いありません」と認めているという。
逮捕容疑は、2月22日午前8時5分~20分ごろ、同県橿原市内のスーパーにあるコピー機の精算機から現金2390円を盗んだとしています。
同署によると、男はOA機器を扱う会社に勤務。
メンテナンスの知識を悪用し、精算機を壊さずに現金を出して盗んだとみられます。
<産経新聞 5月14日(木)20時46分配信より>
ニュースを見た人のコメントにもありましたが、わずか2千円余りを盗んだことでYahooニュースに取り上げられ名前も公表されてしまった男です。
自業自得と言ってしまえばそれまでですが、まさかここまで騒ぎになるとは思っていなかったでしょうし、このことで仕事も失うことになれば後悔しても仕切れないでしょう。
犯人にとっても自分の人生における大事件となってしまいました。
今回の事件では、結果として加害者は厳罰(社会的制裁を含む)が与えられ、被害者は現金は盗まれたもののコピー機や精算機は壊されていません。
加害者に少し同情してしまいます。
犯罪を犯す前に、本当に危険を冒してまでそれをする価値があるのか、割に合った内容なのかを冷静に判断することができる犯罪者が増えれば、犯罪件数自体は減少するでしょう。
それができる人はそもそも犯罪者にはならないのかもしれませんが・・・。
もし現在、犯罪を犯そうと考えている人がいれば、今回の顛末を見て、ちょっとした出来心が大変な事態に発展する可能性があるということを感じ取ることが犯罪の抑止力として働けば良いと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年5月15日 11:31)
公安庁職員 酔って女性の下着盗んで逮捕 そのまま依願退職
公安調査庁は17日、アパートのベランダから女性の下着を盗んだ疑いで現行犯逮捕された同庁調査第1部の男性主任調査官(33)=逮捕後に総務部に異動=を停職1カ月の懲戒処分にしました。
同庁によると、調査官は同日付で不起訴処分となり、依願退職しました。
公安庁などによると、調査官は3月15日午前0時50分ごろ、東京都板橋区のアパート2階のベランダに侵入し、干してあったこの部屋の20代女性の下着を盗んだとされます。
逃げる際にベランダから転落し、女性の夫に取り押さえられ、警視庁板橋署員に引き渡されました。
友人と酒を飲んだ帰りで公安庁の調査に「酩てい状態でよく覚えていない」と話したという。
公安庁は「職員への服務規律の保持と綱紀粛正に関する指導を徹底したい」としています。
<毎日新聞 4月17日(金)20時16分配信より>
結果だけを見ると、女性の下着を盗み、1ヶ月の停職となり、不起訴となったものの依願退職となり職を失いました。
酩てい状態だったため、押さえが利かなかったと思われますが、それにしても高い代償を払わされることになりました。
意識がなくなるまで、記憶がなくなるまでお酒を飲む人が知り合いにいます。
もう済んだ話として聞く分には楽しいですが、もし犯罪に巻き込まれたり、または今回のように自分が犯してしまった場合を考えるとぞっとします。
記憶がない間の自分の発言や行動を自分では知る方法はありません。
思い出す人もいるかもしれませんが、あとはその場にいた人から聞くしかありません。
今回捕まった公安庁職員も日頃から女性の下着に興味があり、お酒の力、勢いで日頃の欲求が暴発してしまったのか、それとも悪酔いしてしまい、思いもよらない行動が結果として不法侵入、窃盗につながってしまったのか・・・。
どちらにしても飲み過ぎには注意ですね。
自分の身の破滅につながりかねない飲み方はいけません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年4月22日 14:24)
スーパーからビール箱45箱窃盗 防犯カメラに犯人映る
大量のビールを盗み出す犯人の姿が映っていました。
ショッピングカートに大量のビールの箱を積み、運び出す人物。
防犯カメラは、帽子をかぶり、黒っぽい上着を着た不審な人物の姿を捉えていました。
今月4日、札幌市のスーパーで入り口の鍵が壊され、売り場にあった缶ビール45箱が盗まれました。
同様の被害は先月から小樽市のスーパーなどで3件起きていて、これまでに合わせて約200箱の缶ビールが盗まれています。
警察は同一グループによる連続窃盗事件の可能性もあるとみて、情報提供を呼び掛けています。
<テレビ朝日系(ANN) 4月14日(火)16時51分配信より>
北海道のスーパー3件で発生した缶ビール窃盗犯が防犯カメラに映っていたようです。
200箱の缶ビールということですから単なるビール好きではなく転売目的でしょう。
どのようなところが買い取っているのか分かりませんが、何でもそうですが大量の商品が持ち込まれたら盗品ではないかと疑うのが自然です。
借金の代わりに差し押さえた商品、何らかの要因で正規ルートで売ることができない商品、型(デザイン)が古い商品など、盗品ではない理由も数多くあるでしょうが、まず怪しいと感じるのは人間の直感でしょう。
にも関わらず普通に買い取るということは、盗品であることを知っているが、だからこそ安く買い取ることができ、高い利益を上げることができると判断した悪質な買取業者が存在している証拠です。
悪質を通り越して犯罪者と言えますが、彼らへの取り締まりや罰則が甘いからなのか、盗んだものを転売することができている時点で問題です。
苦労して盗んだとしても転売できないということになれば、泥棒側も盗む商品や転売方法を考えます。
この盲点をなくすのも大きな意味での防犯対策となります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年4月17日 16:26)
120万円の高級自動車窃盗 自転車マニア2人組逮捕
東京・府中市で、120万円相当の高級自転車を盗んだとして18歳の少年2人が逮捕されました。
2人は「10台くらい盗んだ」と供述しています。
無職の18歳の少年2人は去年12月、府中市のマンションの敷地内に止めてあった38歳の男性が所有する120万円相当の高級自転車1台を盗んだ疑いが持たれています。
警視庁によりますと、2人は自転車マニアで、盗んだ自転車のタイヤを別の場所で盗んだ自転車に取り付けて乗っていましたが、3カ月後にパンクし、販売店に修理に持ち込みました。
被害者の男性がこの店で自転車を購入していたため、店員がタイヤを見て盗まれたものだと気付いて通報し、逮捕に至ったということです。
2人の自宅からは自転車の部品が大量に見つかっていて、2人は「10台くらい盗んだ」と供述しています。
<テレビ朝日系(ANN) 4月6日(月)13時40分配信より>
120万円の自転車、その金額に驚きです。
自動車よりも高い自転車、一体どんな人が購入して乗っているのでしょう。
最近の健康ブーム、環境問題、燃料問題等から自転車がひそかなブームなのは様々なメディアで紹介されています。
自動車と違い、運転免許がない老若男女誰でも気軽に乗ることができ、駐車しやすい(有料の駐輪場も増えてきましたが)などの利点もあり、潜在的な自転車の利用者は自動車の比ではありません。
利用者も他の人と違うデザイン、高機能な商品を求める人もいるでしょう。そこをメーカーが狙って高級自転車が出てきたのでしょう。
泥棒、犯罪者にとっても新たな市場が生まれたと感じているでしょう。
もともとは小さな市場として存在していましたが、より大きくなり、彼らが狙う要素を満たしています。
自転車本体だけでなく、パーツだけでも売買ができますから、より都合が良いのでしょう。
販売店だけでなく、自転車を取り扱っているところは、犯罪者に狙われている、または狙われる可能性が高いという意識を持つべきでしょう。
その上で防犯対策を考えなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年4月10日 14:00)
商品買わずに応募シールだけ持ち去ったら窃盗?
ネットで「日本三大祭り」の一つとも言われている「ヤマザキ春のパン祭り」が2月1日に始まりました。
食パンや菓子パンの袋に貼ってある「応募シール」を決められた点数分だけ集めて、専用のハガキに貼って送ると、皿などの食器がもらえるというキャンペーンです。
この応募シールについて、「スーパーに行ったら、一番高い点数が付いてるはずのパンのシールが、棚に並んでるすべての在庫に付いてなかった」とネットで報告している人がいました。
どうやら、パンを買わずに応募シールだけをはがしていく人がいるようです。
コンビニやスーパーで売られているパンを買わずに、袋からキャンペーンの応募シールだけをはがして持ち去る行為は、犯罪にあたるのでしょうか。寺林智栄弁護士に聞きました。
●窃盗罪だけでなく詐欺罪も
「パンを買わずに応募シールだけをはがす行為は『窃盗』に該当すると考えられます」
寺林弁護士はこのように語ります。なぜでしょうか。
「シールは、パンの袋から簡単にはがすことができ、しかも集めれば食器をもらえるため、それ自体がパンとは別な財産的価値を持つ『財物』といえます。
ですから、『財物を奪取する行為』ということができ、窃盗罪が成立するでしょう。
ただ、シールを集めただけでキャンペーンに応募しなかった場合は、シールの財産的価値は著しく低いため、刑罰は受けなくて済むかもしれません」
もし、はがしたシールを集めてキャンペーンに応募し、食器をもらった場合はどうでしょうか。
「窃盗罪だけでなく、詐欺罪にあたる可能性もあります。あたかもパンを買ってシールを集めたかのように装って、パン会社をだます行為といえるからです。
社会的な影響が大きいと捜査機関に判断された場合には、起訴されて処罰される可能性も否定できません。
『タダでもらえるお皿だから』と気軽な気持ちでシールをはがすのはやめましょう」
<弁護士ドットコム 2月8日(日)10時34分配信より>
商品についている応募シールを集めて景品を当てるキャンペーンは色々な商品で行われています。
おそらく、そのキャンペーン期間中は商品の売上金額がアップし、景品提供分の費用を差し引いても企業側にメリットがあるのでしょう。
私も日頃購入している飲料で定期的に行われるキャンペーンは毎回参加しています。
応募シールに書かれている番号をインターネットの専用サイトで検索し、景品を当てる内容ですが、シール欲しさにそれほど商品が欲しくない時でも、多めに購入してしまいます。
点数を集めて行うキャンペーンにはなかなか当たりませんが、○○点集めた人全員にプレゼントのキャンーペーンは、
とても分かりやすく一定以上集めたら必ず景品がもらえますからお得感があります。
スーパーなどで応募シールなどがはがされている、抜かれている商品を目にすることがありますが、
絶対にもらえるからこそ、集めなきゃ損という気持ちが道を外させてしまうのかもしれません。
今回の記事で弁護士の先生がコメントされているように、商品を購入せずにシールだけ抜く、はがすという行為は、窃盗や詐欺罪にあたる可能性が高いということが分かりました。
商品への異物混入事件が騒がれていますが、大切な商品にお客様や従業員以外の者が簡単に触れることができる、またそれが許されてしまうという環境はいけません。
人の目だけでなく機械の目、つまり防犯カメラによって厳しく監視する必要があります。
人は誰かに見られている間は、良からぬことをしないように気をつけます。
防犯カメラで映像を記録されている間は、その映像が犯行の証拠、犯人特定につながりますからなお効果が高いと言えます。
犯罪の抑止効果として防犯カメラ設置を活用しましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2015年2月13日 17:10)
小学生からゲーム機窃盗 売却は大学生に依頼
東京都大田区の公園で小学生からニンテンドーDSのゲーム機などを盗んだとして、警視庁は10日までに、窃盗容疑で、中学3年の男子生徒(14)=同区=を逮捕しました。
また、男子生徒に依頼され、盗品だと知りながらゲームソフトを売却したとして、盗品等処分あっせん容疑で、大学1年の男子学生(18)=同区=を逮捕しました。
いずれも容疑を認めています。
<時事通信 12月10日(水)12時47分配信より>
中学生と大学生が手を組み、小学生のゲーム機を盗んで転売したという何とも言えない組み合わせです。
盗むのは中学生、転売するのは大学生、と犯行が発覚しにくい巧みな役割分担です。
将来、逆の意味で楽しみな少年たちです・・・。
両親は共働きで比較的裕福な家庭、子供は一人っ子が多く、両親の愛情を一身に浴びて育つ、甘やかされて、悪いことと良いことの区別がつかない子供が多いように思います。
また、普通の子供たちでも、親から与えられた小遣いや玩具、携帯電話や服、バッグなど高価な物を身につけている子も珍しくありません。
そうなると犯罪のターゲットになりうる可能性があります。
昔の子供たちが持っている物でそう高価な物はなかったでしょうし、大金を持っている子などほとんどいませんでした。
今は、万が一のことを考えて親が持たせていることもあるでしょう。
そこを狙われる危険性があるのです。
小学生専門の窃盗犯というのが出てきても不思議ではありません。
盗む者と売る者が分かれ、組織的に転売するという犯行も考えられます。
子供たちの身の安全を守る対策が必要です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年12月29日 18:44)
橋の「名札」銘板約1300枚が盗まれる
福井、石川両県などで橋の名前などを記した真ちゅう製の銘板が多数盗まれる事件が相次ぎ、福井県警は17日、福井市大町、建設業の男(43)(別の窃盗罪で公判中)ら5人が、両県と富山、岐阜、滋賀の5県で、銘板計約1300枚(7800万円相当)を盗んでいたと発表しました。
福井県警の発表では、男らは今年4~6月の計409件の犯行を認めました。
被害は、福井で計989枚、石川で308枚、岐阜で19枚、富山で10枚、滋賀で5枚。
真ちゅうは銅と亜鉛の合金で、1キロ・グラムあたり400円前後で取引されているといい、金属買い取り会社に計約400万円で売るなどしていました。
銘板は構造や工事業者らの名前も記され、管理に必要な「名札」の役割があります。
ボルトやモルタルで固定されていたが、バールなどではがしたという。
<読売新聞11月18日(火)10時34分配信より>
橋の名札ともいうべき銘板が大量に盗まれる事件が多発しています。
福井・石川・富山・岐阜・滋賀の5件に渡っての犯行でした。
犯人グループは逮捕されましたが、金属窃盗の模倣犯として他の都道府県でもこれから発生する可能性があります。
被害総額は7800万円とありますが、実際、金属買い取り会社に売っていた金額は約400万円。
盗まれた枚数と売った枚数は異なるかもしれませんが、大きな差があります。
作るのにかかる費用は大きいですが、実際の価値はそれほど高くないということが分かります。
これは盗まれるなど被害に遭ったとき、盗まれる前の状態に戻すことの困難さを語っています。
屋外で不特定多数の人が24時間行き来する橋の銘版を守るための対策というのは具体的には難しいでしょう。
そのためだけにそこに防犯カメラを設置するわけにもいかないでしょうから、あとは有志による見回りや挨拶の励行などでしょうか。
犯罪が発生する町・地域というのはそれだけでもイメージが良くありません。
そこに住もうとする人、そこで仕事をしようとする企業など、人の誘致などにも影響します。
自治会などで地域全体の問題として捉え、再発防止策を講じるべきだと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年12月 1日 19:43)
