今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
たばこ1200箱盗んだ疑いで逮捕 愛知の立てこもり騒ぎの男
"愛知県春日井市のたばこ店から、たばこ1200箱(約36万円相当)などを盗んだとして、岐阜県警は20日、無職A(38)ら4容疑者を窃盗容疑で逮捕した、と発表した。A容疑者は「知らない」と容疑を否認しているという。
岐阜羽島署によると、4人は3月15日、たばこ店の入り口のガラスを破って侵入し、たばことレジ1台を盗んだ疑いがある。4人は愛知・岐阜両県でたばこ店を狙った窃盗グループのメンバーとみられ、見張り役と実行役に分かれて盗みをしていたという。被害額は230万円以上にのぼるという。
A容疑者については、岐阜県警が20日午前10時半ごろ、自宅に捜査に訪れたところ、同居女性にナイフを突きつけて立てこもったとして、愛知県警が約3時間後、監禁容疑で現行犯逮捕した。県警は同容疑について、女性が「逃げようと思えば逃げることができた」などと話したため、同容疑者を釈放した。"
【10月20日 朝日新聞より抜粋】
20日に発生した白昼の立てこもり事件。発生から約4時間後に女性は解放されましたが、事件のきっかけは窃盗容疑の為の家宅捜索でした。
同居女性を人質に立てこもり、「この女を殺して俺も死ぬ」などと叫んでいたようですが、その後の説得により投降し逮捕となりましたが、いったん釈放されていたようです。
たばこに関してはこの10月から大幅に値上がりし、盗まれる被害が相次いでいます。
最近では同じ愛知県で、会社員の男性宅からたばこ980箱と現金1,000万円が盗まれる事件がありました。
小売店で、本格的な防犯対策を行っているところは少ないでしょう。
この容疑者を含む窃盗グループは、そういった対策の手薄な店舗を探して犯行に及んでいたのではないでしょうか。
入口のシャッターが閉まっていても、通常のものであれば簡単にこじ開けられてしまいます。
下記の対策を目安に、できる事から始めていきましょう。
【店舗全般の防犯対策】
* 店舗ごとに防犯管理者を選定し、「防犯マニュアル」を作成、防犯訓練を実施します。
どんな犯罪が発生する可能性があるのかをあらかじめ想定し、万が一発生した時の対応に関して店舗内に徹底します。また、アルバイトなどが多い場合には辞めたアルバイトが合鍵の場所などを知っている、といったことがないようセキュリティ対策内容に関して変更します。
* 侵入検知威嚇撃退システムを設置する。
店舗には必ず侵入検知センサーを設置し、侵入者が侵入しようとした瞬間に「威嚇用警報ベル」「サイレン」を鳴らして威嚇するということが最も大切です。泥棒は人目につくのを避けますので「音、光」で周囲に自分の侵入を知られることを大変嫌がります。
* 「フォグガード」などで霧により犯行を継続させない。
宝飾店などを狙う窃盗団の手口は年々荒く、車ごと建物に突っ込んでの侵入し、数分で犯行を終了という手口が増えています。そこで、侵入を侵入検知センサーが検知すると霧により視界を奪い、犯行を継続させないということが現在のところ最も被害を最小に押さえる効果があると言えます。
* 店舗建物外観から「防犯対策をしている」ことを示し、対象から外させる。
泥棒に対しては何重にも対策を立てることが重要です。そして対策が十分であることを「見せる防犯」として建物外観で気づかせること。「セキュリティ・キーパー」はぜひ設置していただきたいものの一つです。
* 防犯カメラを設置し死角をなくすとともに自動録画する。
万引きや異物混入、放火、いたずら、車上荒らし対策として、売り場の状況を集中的に把握するとともに死角をなくし、犯罪の発生しにくい環境を作ります。映像は自動録画し、問題発生時には確認することができます。
* 強盗対策に非常押しボタン自動通報システム
腕時計型の無線タイプのものを使用したり、マネークリップとしてお札のクリップに発信機能のあるもの、マットを踏んだときに異常信号を送信するものなどを選び、異常発生を離れた場所の管理者等に知らせます。
* 金庫センサーで金庫盗難対策
何十キロであろうとも過信せず、必ず金庫はボルトで固定します。又、金庫そのものを盗まれるのを検知する金庫センサーを設置し、金庫を持ち去ろうとするとベルやサイレンで威嚇撃退します。金庫のある部屋は侵入検知センサーを設置し、音・光・霧による威嚇撃退をします。
* 格子を過信しない。
格子が付いていると安心される方が多いのですが、格子は外から外すことができます。
今後格子を取り付ける場合には、防犯配慮商品として開発された格子で、特殊なビスなどで取り付けらるタイプのものをお勧めします。
今付いている格子に対しては、ビス頭をつぶすなどして簡単に取り外せないようにすることが大切です。「侵入に時間がかかるようにする」ことにより、泥棒は途中で諦めてしまいます。
投稿者: スタッフ (2010年10月21日 11:38)
西へ東へドロボウ行脚 事務所荒らし100件・被害総額は約2千万円か
「大阪だけだと手口でばれる」からと、定期的に上京して盗みを働いていた男が逮捕されました。
"大阪から東京に"出張"し、雑居ビルに侵入して現金を盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗などの疑いで住所不定の無職の男(59)を逮捕した。同課によると、男は大阪市西成区の簡易宿泊所を拠点にしていたが、東京で犯行に及ぶ際は新幹線で移動し、神田のビジネスホテルに宿泊していたという。
男は「大阪だけだと手口で分かってしまう。これまでに100件ぐらいやった」と供述。同課は昨年4月ごろから、1都2府2県で被害総額約2千万円の犯行を重ねたとみて、裏付けを進めている。
逮捕容疑は8月8日午後、東京都新宿区西新宿の雑居ビル内の郵便受けを壊して、中に保管してあった合鍵を盗み、4階のフォトスタジオなどに侵入。現金約50万円などを盗んだとしている。"
【10月7日 産経新聞より抜粋】
逮捕された男は、昨年4月ごろから東京、神奈川、京都、大阪、奈良各都府県で100件もの事務所荒らしをした、と供述しているようで、警察では現在裏付けを進めているそうです。
別の報道を見ますと、被害に遭ったビルは郵便受けに合鍵だけでなく、カードキーも置いていたようです。
複数の店舗が入居しており、鍵の数が足りなくてそうしておいたのかもしれません。
一般家庭においてもそうですが、ドロボウは時間がかかる事を嫌います。
窓を割ったり鍵を壊すには、時間がかかる・音が出る等のリスクが生じます。
侵入する前にまず、鍵の隠してありそうな所をチェックし、鍵が見つかれば喜んでそれを使う事でしょう。
入口付近に鍵を隠していればそこを利用する人にとっては楽でしょうが、ドロボウにとっても楽な事なのです。
●テナントビルの防犯対策
* 自由にビル内のエントランスなど共有部に出入りできる環境のため、1Fエントランスに入退出管理用のカードリーダーや鍵管理システムなどを設置し、専有部には休日・夜間などの時間には部外者の立ち入りができないようにする。
* エレベータとも連動させ、無人の階には止まらないようにする。
* ビルに侵入してしまえば、事務所へ侵入する際は一般家庭と同じように出入口や窓から、ガラス破りや錠破りによる手口で侵入されるケースが多くなるため、各テナントには別途侵入検知センサーを設置し、入退出管理システムと連動させ自動的にON/OFFを行う。
不審者が侵入した場合には音と光で威嚇するとともに管理者へ通報する。警備員が入る場合には警備室でどのテナントで異常が発生したかが把握できるようにする。
* テナントが替わるごとに錠前の変更、入退出用のカードデータの消去などを実施する。
防犯のセキュリティハウス:事務所・オフィスの防犯対策
投稿者: スタッフ (2010年10月 8日 10:07)
万引きした本を盗んだ店に売って逮捕
何も考えていなかったのでしょうか。
呆れかえるような事件です。
"本を万引きしたとして和歌山県警岩出署は4日、容疑者の男(21)を窃盗容疑で逮捕した。
容疑者は、古本の買い取りも行っている店で新品の本を盗み、直後に古本として売却。店側がなくなっている本と同じものを持ち込んでいることに気付き、犯行が発覚したという。
発表によると、容疑者は、8月22日午前9時30分頃、岩出市内の書店で文庫本など8冊(計約4650円)を盗んだ疑い。
盗んだ18分後に、同じ店に盗んだ本を売りに来ていた。それまでにも数回、同店に本を売りに来た記録が残っており、同署は余罪を追及する。"
【2010年10月5日 読売新聞より抜粋】
ある意味大胆不敵な犯行です。盗んだ店にそのまま盗品を売りつけるなんて、なかなかできる事ではありませんよね。
新品の本も古本も扱っているお店というのは限られているでしょうから、どちらもしっかりとした商品管理が必要です。
被害に遭ったお店は、商品管理がしっかりしていた為、万引きから本を持ち込みに来るまでの短時間に発見する事ができたのだと思います。
全国の書店で組織する日本書店商業組合連合会は「書籍は利幅が少ない。万引き1冊分の損害は10冊程度売らないとカバーできない」と話しており、厳しい現状が浮かび上がります。
万引きは窃盗罪にあたります。やってしまった後に代金を払って終わり・・というような簡単なものではありません。
刑法第235条「窃盗」には、『他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役または50万円以下の罰金に処する』とあります。
決して安易な気持ちで起こしてはいけません。
また、万引き対策は大掛かりなものとなり、かなりの金額がかかります。
下記の対策全てを実施する事は難しいですが、できる範囲での対策を行っていきましょう。
・防犯カメラ、防犯ミラーを設置し、死角を作らないようにする
・話題作や最新作等は、レジ付近に陳列する
・『万引きを発見した場合、身分、年齢に問わず全て警察に通報します』など、抑止となるような掲示物を掲げる。
・棚卸し時に、不明ロス額の多い商品には万引き防止タグを取りつける。
・出入り口に万引き防止装置を設置する。
投稿者: スタッフ (2010年10月 5日 14:37)
文化財Gメン新設 仏像など盗難増に対応
今朝の話題に挙がったのですが、来春より文化庁が思い切った取り組みを始めるようです。
これで海外への流出が少しでも食い止められるのを期待します。
"文化庁によると、都道府県教委が把握した二〇〇七年度の文化財盗難は二十件だったが、〇八年度は四十件、〇九年度は四十五件に急増した。被害品は弥生土器、こま犬、経典とさまざま。最も多いのは仏像で、〇九年度は被害の九割を占める。昨年十月に福岡市の寺から盗まれた国の重要文化財「木造聖観音坐像」など、国や自治体が保護対象に指定していた文化財は三年間で十一件。他は未指定の文化財だった。
未指定文化財は写真などの資料が少なく、売却しても手掛かりが残りにくい。防犯設備のない無人の寺社にあることが多く、狙われやすい上に発覚も遅れる。文化庁の担当者は「仏像などは海外で美術品として人気があり、指定文化財かどうか関係なく、闇ルートで流れる。最近は若い女性も注目するほどブーム。国内でも"需要"が高いのでは」と危ぶむ。
文化庁は総合対策を担うGメン「美術品危機管理対策専門官」を来年度に新設する方針で、警察や消防との情報交換や監視態勢づくりに乗り出す。教委に防犯態勢を指導したり、未指定文化財の資料作りを進めたりするよう、研修も担う。専門官は同庁職員や文化財に詳しい人から登用し、将来は三、四人で構成する考え。
このほか、国指定文化財の被害を防ぐため、防犯・防災設備の設置を促す制度の拡充を検討。現在、設備費の50~85%を補助する制度があるが、百万円未満は対象外のため、三年の期限付きで少額補助できるよう見直し、警備システムの完備を目指す。
文化財所有者でつくる「全国国宝重要文化財所有者連盟」(京都市)の事務局は「文化財の多くは、地域で拝まれてきた仏像や地蔵。未指定の物は、所有者の確定や費用がネックになって盗難対策が難しい。地域が協力し、防犯費負担や見回りをして守ることも必要だ」と話している。"
【2010年8月28日 東京新聞より抜粋】
近年、特に仏像は人気が高まり、昨年は奈良県・興福寺の阿修羅像が人気を集めていました。
こういった像は、お寺や神社、信仰者にとっては神聖なものであり、それゆえに盗難の憂き目に遭う、という事は今まであまり心配していなかったのではないでしょうか。
ところが近年、信仰の対象である仏像は美術品としても認知され、悲しい事に盗難の対象となっています。
普段は無人の寺社も多いことから、発覚するまでの期間が遅れるケースもあり、盗難しやすい恰好の環境だと思われているのでしょう。
防犯カメラによる対策がベストですが、予算的に厳しい...という際には、下記のような対策も有効です。
* 無施錠のところからの侵入による被害が多いため、必ず破壊工作に強い錠前を付け、施錠することを習慣にしましょう。
* 無住の寺社の被害が多く、発見が遅れると、被害が拡大するため、特に注意しましょう。
* 地域での防犯パトロールを実施し、「防犯意識が高い」ことをPRしましょう。地域住民や門徒、氏子などとの連携をすることが大切です。
* 常日頃より何か異常が発生した時の連絡網をきちんとつくっておきましょう。
* 仏像、ご神体、狛犬、掛け軸などは写真を撮り、特徴などを記録させておくこと。万が一盗難されても手配ができるようにしておくことが大切です。
* 放火対策としては、燃えやすいものを建物周辺に放置しないことが大切です。
* 壁などへのいたずら書きや窓ガラスの割れたのを放置しないこと。防犯意識が低いと思われ、次の犯罪を誘致することとなります。
【防犯のセキュリティハウス:寺社仏閣の防犯対策】
投稿者: スタッフ (2010年9月29日 11:49)
日中混成窃盗団摘発 関東で約80件、計5千万円相当の被害
さいたま市の男性宅から高級腕時計(時価600万円相当)を盗んだとして、日本人の容疑者一人を含む合計5人の中国窃盗団が逮捕されました。
"民家に侵入して600万円相当のスイス製高級腕時計を盗んだとして、警視庁捜査3課は窃盗などの疑いで、自称中国籍の無職の男(42)ら中国人4人と住所不定、無職の男(57)を逮捕した。同課によると、両容疑者は容疑を認め、他の3人は否認している。
同課は、容疑者らが4月中旬から8月中旬にかけて東京、千葉、埼玉、茨城、山梨各都県で計80件、被害総額約5千万円相当の空き巣を重ね、現金や貴金属、ノートパソコンを盗み出していたとみて、裏付けを進めている。
今年3月、愛知県で発生した被害品の高級腕時計(約280万円相当)が東京都新宿区内の質屋に持ち込まれたため、同課で内偵を進めたところ、越谷市のアパートを拠点にした陳容疑者らの窃盗団の存在が浮上した。"
【9月17日配信 産経新聞より抜粋】
報道によると、中国人の4人が実行犯として盗みを行い、日本人の容疑者は運転手という立場にあったようです。
4ヶ月の間に1都4県で約80件の盗みを繰り返し、被害額は5,000万円に上るという事ですから、かなり荒稼ぎをしていた事がうかがえます。
今回は盗品を質屋に持ち込んだ為に足がついてしまいましたが、別の方法で転売等を行っていれば、更に発覚が遅れた可能性もあります。
泥棒はどんな場所を狙っているかというと、意外な事に最も多いのが一般住宅です。
一戸建て住宅が38.2%、マンションが22.8%で、合計すると61.0%が一般住宅となっています。
その他、一般事務所は13.3%、商店は8.1%ということですから、住宅の防犯対策が必須であることがお分かりだと思います。
気になる侵入方法で最も多いのはガラス破りで42.2%。次に多いのがなんと無施錠で41.8%となっています。
大切なものを守る為にも普段から扉や窓の戸締りを意識して行いましょう。
戸締りだけではもちろん、被害を完全に防ぐ事はできません。
ターゲットとならない為にも、泥棒の嫌がる「音」や「光」を取り入れた防犯対策が必要です。
投稿者: スタッフ (2010年9月17日 14:36)
「映りたくない」防犯カメラ取り外す⇒その姿がバッチリ映り逮捕
"鶴見署は7日、窃盗の疑いで、横浜市鶴見区仲通1丁目、無職の容疑者(42)を逮捕した。
逮捕容疑は、6月9日深夜から翌10日朝までの間に、居住するマンションの通路などに設置されていた防犯カメラ計9台(時価26万4千円相当)を盗んだとしている。
同署によると、同容疑者は「カメラに写りたくなかった。カメラは生活ごみとして捨てた」などと供述しているという。防犯カメラに工具でカメラを外す様子などが録画されていたことから同容疑者が浮上した。"
【9月8日カナロコより引用】
防犯カメラを設置する際、どうしても避けて通れないのがプライバシーに関する問題です。
確かに普段の状況がカメラに録画されていると考えると、あまり気持ちの良いものではありませんよね。
この容疑者も恐らく、我慢ができなかったのでしょう。
しかし防犯カメラは色々な場面で活躍しています。
何かが起こってしまった際、この事件のように犯行現場で何が起こっていたのかを知る大切な情報、証拠を得る事ができます。
最近は通りや商店街にも設置されるケースが増えてきました。
私たちの暮らしを守るための対策のひとつです。
その防犯カメラが壊されたり取り外されたりしてしまっては意味がありません。
目立たない場所、いたずらができない場所などを考え、防犯のプロによる防犯診断で設置場所を決めるという方法もあります。
投稿者: スタッフ (2010年9月 9日 17:40)
「遅刻しそう」警官、自転車盗んだ疑い
ビデオの返却期限を迎えた朝。確かに慌ただしく落ち着きませんよね。
出来心とはいえ、やっぱりいけない事はいけません。
"神奈川県警は2日、出勤途中に立ち寄ったレンタルビデオ店で自転車を盗んだとして、窃盗の疑いで神奈川県警高津署地域課の男性巡査長(25)を書類送検するとともに、減給10分の1(6カ月)の処分とした。
県警によると、巡査長は「遅刻しそうになったので盗んでしまった」と容疑を認めており、同日付で自主退職した。
送検容疑は8月3日午前7時半ごろ、幸区のレンタルビデオ店の駐輪場に無施錠で止めてあった店員の自転車を盗んだ疑い。
県警によると、巡査長はこの日がビデオの返却期限だったため、自宅から徒歩で店に返しに行き、盗んだ自転車で最寄り駅に行って電車で出勤した。店の防犯カメラに巡査長が自転車に乗る様子が写っており、店が近くの交番に届け出た。"
【9月2日 共同通信より抜粋】
お店の防犯カメラに映っていた映像がきっかけとなり逮捕されたようですが、カメラの死角をなくす設置については、やはり防犯のプロの手が一番です。
警察庁の犯罪統計によりますと、平成22年度1~6月度の自転車盗難認知件数は161,934件で、前年より14,682件減少しています。
しかし東京都や山形県等では増加傾向にあるようで、一層の注意が必要です。
近年、健康とエコブームにより自転車人口が増えています。
中でもスポーツタイプの高級自転車は出荷数は88,426台(平成21年)に上り、平成16年と比べて約3倍に増加しています。
ただ、「見栄えが悪いから」との理由で防犯登録をしない所有者もいるとの事で、防犯意識の低さが見られます。
せっかくの愛車が盗まれて乗り捨てられていたり、転売されていたりするのを想像すると、防犯登録の必要性も分かってくるのではないでしょうか。
投稿者: スタッフ (2010年9月 2日 17:14)
家電付き賃貸マンションの備品盗み換金した20歳容疑者を追送検
"家具・家電付き賃貸マンション空き室に、マスターキーで侵入、備品の電化製品を盗んだとして、戸塚署は25日、窃盗の疑いで、住所不定、職業不詳の男性容疑者(20)=窃盗罪で起訴=を追送検した。
送検容疑は、5月中旬から6月中旬にかけ、横浜市戸塚区など県内19カ所の賃貸マンション空き室から、液晶テレビなど電化製品計77点(約300万円相当)を盗んだ、としている。
調べに対し、同容疑者は「遊ぶ金や生活費が欲しかった」と容疑を認めているという。
同署によると、同容疑者は被害マンションのメンテナンスを請け負う会社に勤める祖父から、空室用の3種類のマスターキーを盗んで悪用。電気メーターなどの状態から空き室を選んで侵入し、部屋の備品の液晶テレビや電子レンジのほか、リモコンや取扱説明書も盗み出してリサイクルショップで売却していた。同容疑者は以前、祖父の会社でアルバイトしていたことがあるという。"
【8月26日 カナロコより抜粋】
被害に遭っていたのは全て同じ不動産会社が運営する賃貸マンションとの事で、頻発していた事から6月に被害届を提出していたようです。
電気メーターを見て空き部屋かどうかをチェックし、マスターキーを使って侵入する等、そういった知識もある程度持っていたのでしょう。また、盗みだす際にリモコンや取扱説明書もしっかり盗んでいたという事ですから、リサイクルショップへの売却も日常的に行っていた事がうかがえます。
家族によるカギの盗難、そしてそのカギを悪用しての犯罪。
信じている家族による犯行というのは予測できないものであり、対策を考える事もほぼない事だと思います。
しかしこの事件のように、悲しい事ですが万が一の可能性もあります。
キーボックス等の保管機器を検討されてはいかがでしょうか。
投稿者: スタッフ (2010年8月26日 11:56)
「2つの顔」持った在日韓国人、窃盗容疑で逮捕
GWも終わり、海外旅行から元気に戻ってこられた方も多いと思います。中には現地でひったくり、スリ、置引きなどの犯罪に残念ながら遭ってしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回ご紹介する犯罪は、「カバンの置引き」なのですが、ちょっと手が込んでいます。
●日本人観光客の前では親切な韓国人を、韓国人の前では日本でいじめを受けた在日同胞を演じながら盗みを働いた30代の男が逮捕された。
昨年9月に入国したこの男は、ことし3月から「韓流の集い」「韓日文化交流」などのインターネットサイトに加入し、定期的なサイトのイベントに参加し会員と交流を深めた。
日本語を流ちょうに話し、サイトで出会った日本人の韓国旅行者には快くガイド役を買って出た。
3月末に韓国を旅行に訪れた40代の日本人男性は、サイトに「ソウルに詳しい方と情報を共有したい」という書き込みを残し、逮捕された男と出会った。しかし、男はソウル・鍾路のある食堂で食事中、この日本人男性が席を離れたすきに現金230万ウォン(約19万円)の入ったカバンを持ち逃げした。
男は、日本に関心の高い韓国人が加入したサイト「韓日文化交流」では、在日同胞と自己紹介し人気を集めたという。
定期交流会では「日本でいじめなどを受け自殺も試みた」とうそをつき、同情を誘った。
男はまた、同い年の韓国人男性の自宅で酒を飲み、携帯電話、デジタルカメラ、小銭入れまで盗んだこともわかっている。
警察は、男が3月から1か月間、7回にわたり総額730万ウォン相当の金品を盗んだものと把握している。
(5月6日 聯合ニュースより引用)
旅行中に親しげによってくる現地の人には注意をする、というのが
残念ながら犯罪に遭わないようにするための自衛策です。
しかしながら、今回のようにインターネットなどで事前に親しくなったりすると気を許してしまうものです。
それを悪用して犯罪を繰り返していたようで、こういうことがあると
ますます現地の人とのふれあいに臆病になり、日本人通しでしか会話をしない海外旅行が増えてしまう・・とても悲しいことです。
海外旅行防犯対策
投稿者: スタッフ (2010年5月 7日 11:46)
シャッター修理業の技術を悪用し事務所荒らし
ゴールデンウィーク突入前ですが、長期休み前の防犯対策は大丈夫ですか?戸締り確認はもちろんのこと、出かける前には「泥棒の好きな環境」になっていないかを十分に確認して出かけてください。
事務所荒らしを繰り返していた兄弟。本業のシャッター修理技術を悪用していました。
●大阪、兵庫両府県で事務所荒らしなどを繰り返したとして、大阪府警捜査3課は15日、窃盗などの疑いで、いずれもシャッター修理業、男(40)と、弟(36)の両被告を逮捕、最終送検したと発表した。
43件の犯行を裏付け、被害総額は約1400万円にのぼるという。
逮捕・送検容疑は、平成21年7月31日未明、兵庫県尼崎市の会社事務所に侵入し、現金約4万円を盗むなど、18年5月~21年8月、建設会社や酒屋などの事務所荒らしや金庫破りを繰り返したなどとしている。
2人はシャッターの修理技術を悪用し、会社事務所のシャッターをバールで巧みにこじ開け侵入したケースもあり、「実際にシャッターを修理した事務所に窃盗に入ったこともある」と供述。怪しまれないように現場には作業服で行き、家族にも「仕事に行ってくる」と説明していたという。
(4月15日 産経新聞より引用)
「シャッターをこじ開けて侵入」
今回はシャッター修理業者が犯行を行っていましたが、その技術がなくてもそういう手口で侵入している侵入窃盗も多々あります。
つまり特殊なケースではない、ということです。
一般的にはシャッターがあると侵入されない、と考えている方も多いようですが、実際にはバールなどを使ってこじ開けられての侵入も多いのです。
特に、ゴールデンウィークなどは、どこも休日。つまり工業団地やオフィス街は人がいない無人状態。少々音をたてて侵入しても・・と泥棒が考える可能性もあり、注意が必要です。
シャッターのこじ開けを検知するのは「シャッターセンサー」があります。赤外線式と磁気式があります。このシャッターセンサーでこじ開けようとした時に、まずその場で大音量のサイレン、「110番通報します。110番通報します」といったメッセージを流す。
その場で音による威嚇撃退を行うと同時に、社長、管理者など5人の携帯電話に瞬時にメール送信、その後音声通信、といった自動通報を行うことで、泥棒の侵入をもっとも早く知り、すぐに対応することができます。
自主機械警備システムNEXT
投稿者: スタッフ (2010年4月30日 10:35)
