今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
緊急事態宣言で時短営業中に現金盗まれる
愛知県一宮市で、閉店中の飲食店に侵入し、現金31万円などを盗んだ疑いで33歳の男が逮捕されました。
逮捕されたのは、一宮市丹陽町の自営業の男です。
警察によりますと、男は5月17日未明から午前9時頃に、一宮市内の飲食店に侵入し、現金およそ31万円などを盗んだ疑いがもたれています。
この店はもともと24時間営業でしたが、緊急事態宣言を受け時短営業をしていて、閉店中に被害に遭いました。
男は容疑を否認しています。
警察は尾張地方を中心に去年から55件発生した飲食店への窃盗事件との関連を調べています。
<5/21(木) 8:22配信CBCテレビより>
緊急事態宣言を受けて24時間営業から時短営業に切り替えていた店舗での盗難被害です。
誰の責任とも言いにくいですが、24時間営業を続けることができていたなら被害に遭うことはなかったでしょうから、被害者の無念さが感じ取られます。
被害に遭った17日は日曜日ですから、売上金を翌日金融機関に預け入れる前に狙われたのかもしれません。
飲食店等の金曜日、土曜日、日曜日の夜の売上金を狙って、日曜日の未明に侵入を試みる泥棒が多いかもしれません。
この期間の売上金の管理をどうするかが重要になってきます。
今回の事件でも現金は金庫に保管していたようですが、金庫が破られていますから万全の防犯対策とは言えません。
金庫以外の対策をどのようにするかが重要でしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年6月 5日 13:10)
三味線奏者宅に合鍵で侵入 3千万円相当盗まれる
東京・渋谷区でマンション管理人の男が住人の三味線奏者の部屋に侵入し、三味線や宝石など3000万円相当を盗んだとして逮捕されました。
警視庁によりますと、逮捕された男はことし1月、渋谷区のマンションで84歳の女性が住む部屋に侵入し、三味線9棹や宝石などおよそ3000万円相当を盗んだ疑いがもたれています。
男は、マンションの管理人で住人の三味線奏者の女性が高齢者施設に入所したことを知り、合い鍵を使って侵入したということです。
防犯カメラには、男が複数回にわたり三味線などを運び出す様子が映っていたということで、調べに対し男は容疑を認め、「(三味線奏者の女性の)記念館をつくるつもりだった」などと供述しているということです。
<3/30(月) 13:52配信日テレNEWS24より>
高価な楽器等、保険に入ることが難しい場合があります。
使えば使うほど価値が上がる、古いほど価値があるような物の場合、現時点の価格が算出しにくい、一般的な価値が分かりにくいなどの理由で掛けられない場合があります。
保険による補償ができないとなると、それらの大切な物は自分で守るしかありません。
可能な限り自宅ではなく、貸金庫のような防犯面でしっかりした場所に保管することが望ましいですが、利用料は掛かりますし、物の出し入れを頻繁に行うことが難しくなります。
高価な物をお持ちの方は、盗まれるというリスクに対して、どのような対策を行っているか、行うべきかを常に考えるべきです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年5月22日 11:15)
ソーラーパネル1億2000万円相当盗まれる
結城署は31日、結城市上山川の「アッシュ茨城物流センター」(東京都)でソーラーパネル6198枚(約1億2千万円相当)が盗まれたと発表した。
2月4日から3月10日までに盗まれたとみられ、同社の社員が13日に同署へ通報して発覚した。
物流センターには常駐の社員はなく、敷地内のコンテナにソーラーパネルが保管されていたという。
同署は窃盗事件として調べている。
<4/1(水) 7:55配信産経新聞より>
ソーラーパネル約6200枚、1億2千万円相当が盗まれるという事件ですが、2月4日から3月10日までの間に盗まれたということで正確な発生日時は分からないようです。
防犯カメラ等は設置されていなかったのでしょうか。
防犯カメラに限りませんが、1億円以上価値のある物が存在しているというだけで何らかの防犯対策は必須です。
何もしていないということはあまりにも無防備と言えます。
例えば、私の自宅に1億2千万円の金塊を置いていたとします。
何も対策をしていなければ、外出中は盗まれないか気が気ではありません。
家の中にいたとしても、もし、強盗に入られたらと考えると心配で夜も眠れないでしょう。
個人に置き換えると分かることですが、会社や店舗になると分からなくなるのかもしれません。
経営者の方は、価値のある物を置いている場合、それらが盗まれたり、傷つけられたりしたらどのような事態になるかを考えた上でその対策を講じる必要があるでしょう。
保険を掛けるというのも一つですし、防犯カメラや防犯センサーで侵入者を警戒するのも一つですし、警備員に監視させるのも一つです。
費用対効果を考え、その場に最適の対策を行いましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年5月15日 09:15)
コンビニに「本部の者」装い現金窃盗
松戸署は26日、窃盗の疑いで、さいたま市岩槻区、契約社員の男(26)を逮捕した。男はコンビニのアルバイト補助員を装い店内に入り、現金を盗んでいたという。
逮捕容疑は昨年12月12日午後8時45分~9時ごろ、松戸市内のコンビニで、アルバイトの店員に「本部の者ですけど、よろしくお願いします」とうそを言いレジカウンター内に入り込み、隙を見てレジから現金25万円を盗んだ疑い。
同署によると、男は店内の事務所で制服に着替えた後に接客業務をしながら、現金を盗んでいた。容疑を認め「ギャンブルのためのお金が欲しかった」と供述。店内の防犯カメラの映像などから浮上した。
男は人材派遣会社に登録し、コンビニ関係の仕事をすることが多く、業界の事情をよく知っていたという。同署は同様の手口を繰り返していた疑いもあるとみて調べている。(本紙、千葉日報オンラインでは実名報道)
<2/27(木) 12:01配信千葉日報オンラインより>
コンビニにフランチャイズ本部の社員を装い、アルバイト店員の隙を見てレジから現金を盗んだ男が逮捕されました。
男はコンビニ関係の仕事をすることが多く、業界の事情をよく知っており、アルバイト店員は本部の者だと言われれば店の中を無防備に見せることが多いと感じていて、窃盗の手口として使えると考えたのかもしれません。
このような手口に対してはアルバイト店員のみならず社員教育を徹底することが必要ですが、今後、日本においては人手不足がより深刻になり、外国人に頼らざるを得ない店も多くなります。
この状況も社員教育を難しくする点の一つでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年3月13日 15:58)
ポートライナーの券売機から売上金盗んだ社員逮捕
神戸市の外郭団体「神戸新交通」が運行するポートライナーの券売機から売上金約64万円を盗んだとして、兵庫県警は12日、窃盗の疑いで、同社運輸課の運輸助役の男(59)=兵庫県尼崎市南武庫之荘=を逮捕した。
県警が駅事務所の防犯カメラを調べたところ、容疑者が券売機を操作する不審な様子が写っていた。
逮捕容疑は昨年4月11日午後10時50分ごろ、単独で勤務していた神戸空港駅の自動券売機を操作し、売上金を盗んだとしている。県警は認否を明らかにしていない。
平成30年4月にも三宮駅で金庫の売上金約250万円がなくなっており、県警は容疑者の関与の有無を調べる。
同社は「決して許されない行為でありおわび申し上げる」とコメント。被害金の返還請求や社内処分を検討するとしている。
<2/12(水) 21:36配信産経新聞より>
ポートライナーの券売機から売上金を盗んだ社員の男が逮捕されました。
防犯カメラに容疑者の不審な様子が映っており、逮捕につながったようです。
以前、当ブログでも紹介した記憶があります。
同じポートライナーの券売機から売上金が盗まれた事件とも関与が調べられているようですが、もし犯人だったとしたら、犯行の1年後に同じ犯行を行ったということになります。
ばれなかった、捕まらなかったからもう一回やってみよう、という考えからかもしれませんが、あまりにも安易な考え方のように思います。
59歳でもうすぐ定年だとしたら、この事件で退職金も失ったかもしれません。
勤続年数等分かりませんが、何十年も勤めていたら、この盗みで得た金額と比べても大きな損失です。
そこまでリスクを犯すほど生活が苦しかったのかもしれませんが、もったいないように思います。
防犯カメラの設置は、事件後なのか、それ以前からか分かりませんが、社員ならどのように運用されているかも分かるはずです。
これだけ世間で報道されていますから防犯カメラの効果を知らなかったとは思えません。
少し考えれば犯行を思い留まることができる事件があまりにも多いような気がします。
誰しも良からぬ考えが思い浮かぶことは必ずあると思います。
それを考えるだけにするか、実行するかが犯罪者との違いになります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年2月14日 15:48)
泥棒家族4人逮捕 一家で役割分担
一家4人全員を逮捕。
車で生活していたのは、"泥棒家族"だった。
埼玉・滑川町にある池のほとりに車を止めて生活していた、容疑者一家。
昼は趣味の釣りをし、夜になると、盗みを繰り返していたという。
"泥棒家族"が盗んだのは、現金や釣り具など、397万円相当。
43件の盗みを繰り返し、家族全員が窃盗などの疑いで逮捕されたのは、容疑者(62)一家4人。
一家は、家族で役割を分担していた。
容疑者らは、埼玉・本庄市にある釣具店の窓ガラスを割って侵入し、ルアーなど、およそ20万円相当を盗んだ疑いが持たれている。
被害店舗のオーナー妻「ここから入ってきて、この裏に防犯カメラを置いていたんですが、固定していなかったので、それ(防犯カメラ)ごと持って行かれた」
盗みに入るのは、父と息子(26)。
2人が盗んだ品を、母(55)がきれいに磨き、母の連れ子で、娘(30)が、リサイクルショップで売却。
犯行は、こうした役割分担で繰り返された。
被害店舗のオーナー妻「びっくりしました。本当にこういう家族がいるんだと思って。盗んだものでは、生活は成り立たないと。ちゃんと働いた方がいいですよ、という感じですかね」
一家の暮らしは、盗品を売った金でホテルに泊まるか、池のほとりでの車上生活。
そして時には、焼き肉店で盗んだ肉を七輪で焼いて食べていたという。
調べに対し、4人は容疑を認め、犯行は「生活費欲しさのため」と供述している。
(フジテレビ)
<12/17(火) 19:28配信Fuji News Networkより>
泥棒一家4人が逮捕されましたが、その役割分担に驚きます。
実行役が父と息子、盗品をきれいにするのが母、転売するのが娘と、確かにそれぞれが1回ずつしか表に顔を出さないため、一つの犯行とは思われにくいのかもしれません。
映画の万引き家族が話題になり、そして出演された樹木希林さんが亡くなったことでさらに注目を浴び、記憶に残る映画となった印象がありますが、まさにあの映画を地でいくような実話です。
ただ、映画は内容や演技力が素晴らしいで済む話ですが、実話となると犯罪ですから称賛してはいけません。
それにしても4人で盗みを繰り返しながら暮らすというのも辛い現実のような気がします。
いつ捕まるかもしれないという恐怖を感じながらの生活ですから、幸せだとは思えません。
4人で働けば生活は苦しくてもより安定した穏やかな生活ができるような気がしますが、年齢が高くなると就職するのは厳しいのはいつの時代も同じです。
就職難と生活苦による犯罪の増加は政府が危機感を持って解決しなければならない社会問題だと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2020年1月10日 18:07)
唐揚げ店で連続窃盗事件
その売上金などが入った金庫が盗まれました。
被害にあったのは、札幌市手稲区稲穂2条7丁目の「小樽なると屋手稲いなほ店」です。
店によりますと、防犯カメラの映像にはフードをかぶったマスク姿の人物が金庫に一直線に向かう姿が映っていました。
さらに、被害のあった40分ほど前には15キロ離れた小樽市新光2丁目の「朝里本店」でも金庫が盗まれていました。
2つの店での被害額は、ドアの修繕費なども合せると100万円にのぼるということです。
警察は、2つの店を襲ったのは同一犯の可能性もあるとみて調べています。
北海道放送(株)
<10/1(火) 19:29配信HBCニュースより>
窃盗事件で金庫が盗まれたということです。
金庫の中にどれくらいの現金が入っていたかは不明ですが、ドアの修繕費を合わせると被害額は100万円にのぼるということです。
現金だけを盗まれる方がよほど被害として少なくて済みます。
ドアということですから、事件後の店の営業にも関係します。
修繕が完了しないと店を開けることもできません。
侵入窃盗事件は物が盗まれるだけでなく、建物や扉、ガラスなどが壊される等の被害が発生することも考えておかなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年10月18日 16:24)
犯罪の連鎖 被害者から加害者へ
東京・大田区で自転車のサドルばかり159個を盗んだとみられる61歳の男が警視庁に逮捕されました。
窃盗の疑いで逮捕されたのは大田区南六郷のアルバイトの男(61)で、今年8月29日、東京・大田区の路上に止められていた自転車からサドル1個を盗んだ疑いが持たれています。
警視庁によりますと、男の自宅からは159個のサドルが押収されました。
取り調べに対して容疑を認め、「去年の夏頃に自転車のサドルが盗まれ、その腹いせに(去年)秋頃から盗んだ。他の人にも同じ気持ちを味わわせたかった」と供述しているということです。(03日16:21)
<10/3(木) 20:32配信TBS News iより>
自転車のサドルばかり159個盗んだ男ですが、犯罪の動機は、昨年自分のサドルが盗まれたことで、他の人にも同じ気持ちを味わわせたかったというものでした。
サドルに興味があるとか、収集マニアということではなく、自分が受けた痛みを他人にも与えたいという屈折した考えによる犯行です。
犯罪者ではなかった者が犯罪に巻き込まれたことで被害者となり、逆恨みをして別の犯罪を犯すというまさに犯罪の連鎖です。
1件の犯罪事件から結局は159件もの犯罪に増幅したことを考えると、最初の犯人の責任も重そうです。
今回のような窃盗犯でもこのような事態に悪化するのですから、戦争やテロなどの被害者が別の事件では加害者になることも納得です。
奪う者と奪われる者の二つに分ける単純なものではないことが分かります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年10月 4日 14:30)
自宅マンションから消火器を盗み 8階から投げ落とす
自分が住むマンションに設置された消火器を盗み、隣家の屋根に落として壊したとして、兵庫県警葺合署は5日、窃盗と建造物損壊の疑いで、神戸市中央区の飲食店従業員の男(25)を逮捕した。
逮捕容疑は6月21日未明、自宅マンション9階に設置された消火器1個を盗み、8階から投げ落として隣家の屋根を壊した疑い。同署の調べに「むしゃくしゃしてた」と容疑を認めているという。
同署によると、消火器を持って行く男が防犯カメラに写っていた。これまで、男に関する近隣トラブルなどの相談や通報はなかったという。6月24日にも同様の被害があり、同署が関連を調べている。
<8/5(月) 21:29配信 神戸新聞NEXTより>
消火器と防犯カメラはセットで設置した方が良いかもしれません。
消火器を盗んで転売する者もいるかもしれませんし、いざという火災の時に消火器がなければ大きな被害になる可能性もあります。
また、今回の事件のようにむしゃくしゃして階下に投げ落とすという恐ろしい行為も考えられます。
盗まれないための抑止効果を期待して防犯カメラで守る方が安全でしょう。
今回捕まった男も消火器を持って行く姿が防犯カメラに映っていたことから特定につながったようです。
消火器を投げ落とすなんてあり得ないとは言い切れません。
以前、自転車を投げ落とした男の事件もありましたし、上から何を投げ落とされるか分かりません。
犯罪者が投げ落とそうとする犯罪行為を物理的に防ぐことは非常に難しいため、防犯カメラによって見られている、記録される、自分の犯行がばれる、ということを犯罪者に示すことで犯罪を未然に防ぐことにつながります。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年9月 6日 15:56)
小堺一機さん宅に泥棒 1500万円の被害
タレント小堺一機さん(63)の東京都内の自宅に侵入して高級腕時計や現金を盗んだとして、福岡県警は16日、窃盗などの疑いで、韓国籍の住所不定、無職の男(31)を再逮捕した。
「高級住宅街だから狙った」と容疑を認めているという。
再逮捕容疑は4月19~20日、小堺さん宅に侵入し、高級腕時計など31点(時価約1453万円)や現金約22万円を盗んだ疑い。
県警は、無施錠の玄関から侵入したとみている。
周辺の住宅数軒でも同様の被害が確認され、関連を調べる。
男は3月下旬、福岡市中央区の女性宅(70)に侵入し、金庫や指輪を盗んだなどとして窃盗と住居侵入容疑で逮捕、起訴された。
小堺さんは所属事務所を通じ「逮捕されホッとしました。このたびは僕の『安心』という心を盗まれました」とのコメントを出した。
<7/17(水) 12:12配信 西日本新聞より>
別の記事で小堺さんが「まさか自分が被害に遭うとは・・・」という内容のコメントをされていましたが、泥棒に入られた人がまず感じるのがこのことではないでしょうか。
詳しいことは分かりませんが、小堺さんのような知名度の高い芸能人宅にも防犯システムが入っていないということが驚きです。
1500万円相当の金品を自宅に置いているということですから、それ相応のお金を掛けて自衛策を講じるのが自然のような気がします。
ただ、お金持ちだから泥棒に狙われるとは限りません。
被害に遭われた方の中に「なぜうちが狙われたのか?」「うちには盗まれるような物はないのに・・・」と嘆く人が多いと思います。
泥棒がお金持ちだと予測して侵入したものの実際はそうでなかったというケースも多いでしょう。
泥棒にしてみれば「何だ、金持ちじゃないのか」と嘆いているでしょうが、被害に遭われた人にしてみればとんだ災難です。
どの家も泥棒の標的になっていることを考えておかなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2019年8月16日 10:08)