今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
闇バイトは強盗だけじゃない タワマンのベランダから侵入3千万円相当盗む
東京都墨田区のタワーマンションの一室に侵入し、現金や腕時計など計約3110万円相当を盗んだとして、警視庁捜査3課は、窃盗と住居侵入容疑で、住居不定、無職の被告(32)=別の窃盗罪で起訴=と、足立区鹿浜、青果業、容疑者(55)を逮捕した。調べに対し、いずれも「交流サイト(SNS)の闇バイトに応募し、指示を受けた」などと容疑を認めている。
逮捕容疑は、4月20日午後7時半ごろ、墨田区のタワーマンションの低層階に住む会社役員の男性(63)宅にベランダから侵入し、現金約1千万円と高級腕時計など12点(時価計2110万円相当)を盗んだとしている。
捜査3課によると、現場近くの防犯カメラ画像に、被告(32)ら3人がマンションの修繕工事用の足場からベランダに侵入する姿が写っていた。運転役の容疑者(55)が3人を乗せて現場から逃走したという。
留守中だった男性が帰宅後、110番通報した。捜査3課は残る実行役らの行方を追っている。
<7/13(木) 14:56配信 産経新聞より>
被害に遭ったお宅は、タワーマンションの低階層で、ベランダは無施錠だったということです。
タワーマンションなら共同玄関はオートロックでしょうし、防犯カメラも設置されていました。
ただ、ベランダが無施錠であったことは、防犯に対する油断は否定できないでしょう。
低階層と言えど、通常なら外部からの侵入は難しかったのかもしれませんが、修繕工事用の足場を利用してベランダに侵入されています。
この現場に限らずマンションの修繕工事は色々なところで行われています。
その足場を利用して、そのマンション、もしくは隣のマンションへの侵入が可能になる場合があり、注意が必要です。
無施錠でなくても窓ガラスを破壊して侵入されるなど被害に遭っていた可能性はありますが、無施錠のところばかり探すような泥棒に対しては効果があります。
最低限の防犯対策として、無施錠だけは避けるように心掛けましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年10月 6日 13:38)
施錠は防犯対策と言えるか?
静岡県沼津市の飲食店に侵入し現金9万円を盗んだとして、35歳の無職の男が13日、逮捕されました。
建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、函南町仁田の35歳の無職の男です。警察の調べによると、男は4月下旬、夜間に沼津市の飲食店に何らかの方法で侵入し、現金9万円を盗んだ疑いが持たれています。警察によりますと、当時、店は営業時間外で、出入り口は施錠されていたということです。被害に遭った店から警察に届け出があり、事件が発覚。付近の防犯カメラを解析するなどした結果、男の犯行への関与が浮上したということです。
警察は、男が容疑を認めているかどうか明らかにしていませんが、付近では同様の被害が確認されていることから、警察は男が関与した可能性もあるとみて余罪を調べています。
<6/13(火) 15:47配信 静岡朝日テレビより>
この記事のタイトルに、「施錠されていたのに・・・飲食店に侵入し・・・」という文言がありました。
「施錠されていたにも関わらず、侵入されてしまった」というニュアンスで捉えることができます。
はたして施錠は防犯対策と言えるのでしょうか?
答えはイエスでもあり、ノーでもあります。
侵入しようとした先で扉が施錠されているという理由で泥棒が犯行をあきらめ、別の無施錠の侵入先を探すというケースもあるでしょう。
そういう意味では施錠が防犯対策として効果があった事例と言えます。
泥棒に侵入するための技術がない(扉の開錠など)、破壊時の物音を気にするなど、泥棒としては低レベルと言える存在に対しては、施錠が効果を発揮するかもしれません。
しかし、自分が泥棒になった気持ちで考えてみてください。
侵入を試みようとした先が無施錠である可能性はどのくらいあるでしょうか?
ほとんどの家や事務所、店舗では無人時に施錠をして外出します。
施錠されているのが前提で、扉を開錠するか、破壊するかして無効化し、侵入を試みようとするのが自然です。
その際、何らかの道具を準備した状態で犯行に臨むことでしょう。
防犯に携わる者として言えば、施錠は最低限の防犯対策であり、決して充分とは言えません。
守りたいもの、つまり金品や価値の高いものを保管しているのであれば、施錠以外の防犯対策も導入すべきです。
防犯カメラや防犯システムを導入するには多額の費用が必要になります。
ホームセンターで簡易的なカメラやライト、窓をロックする器具など安価な対策をとるのも個人の選択です。
一つの対策に頼るのではなく、それが破られたら別の対策で、それも破られたら別の対策と、複数の対策をとることが効果的かつ安心です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年9月 1日 11:05)
勤務先の手提げ金庫から現金13万円盗む 住所不定?の社員逮捕
勤務する職場の金庫から13万円あまりを盗んだとして、住所不定の男が窃盗の疑いで逮捕された。
18日、窃盗の容いで逮捕されたのは、住所不定で30歳の男。
出雲警察署によると、男は、11日午後3時半から15日午前9時半までの間に、勤務先の出雲市内の土木建築資材製造販売会社から、現金13万5000円を盗んだ疑いが持たれている。
盗まれたのは会社の売り上げ金で、職場の手提げ金庫に保管されていた。
売り上げ金の一部がなくなっているのに気づいた別の社員が届け出て、犯行が分かった。
警察によると、届け出のあった15日から、男は会社を無断欠勤し、一時、音信不通になったが、18日に警察に出頭し、容疑を認めたため逮捕された。
警察は動機などを調べている。
<5/18(木) 19:50配信 TSKさんいん中央テレビより>
被害に遭われた会社の労働条件や雇用形態は分かりませんが、自分の会社に勤める社員が住所不定というところが気になりました。
入社時は定住先があり、その後家賃を滞納するなどして住んでいる場所を転々としていた可能性はありますが、会社側としては正社員だろうと、契約社員だろうと、パートであろうと社員の住所や連絡先は把握しておく必要があります。
もし損害賠償が発生するような不祥事や問題を起こした場合、責任の所在をはっきりとさせておかなければなりません。
身元引受人や保証人などを設定している会社も多いでしょう。
親や親戚がいない人に対しては保証人代行のような有償サービスを提供しているところもありますので、最終的に会社側の損害を抑えるための対策は必要です。
今回の事件の場合、たかだか13万円余りの現金のために職を失い、そして逮捕されるという結果になりました。(前科もつき、今後の再就職にも影響するでしょう)
会社の手提げ金庫を目にした衝動的な犯行なのか、それとも犯行後に会社が警察に届け出て問題が大きくなり驚いて逃げ出したのか、詳しいことは分かりませんが何とももったいない気がします。
また、それほどまで生活が追い詰められていた可能性もあります。
従業員が困窮している場合には、会社から何らかの補助や貸付制度があると安心して働くことができます。
侵入者などの外部に対する防犯対策だけでなく、内部の社員に対する助成や支援制度の充実も会社にとっての必要な対応ではないでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年8月18日 11:30)
山口 漁師の少年ら魚群探知機盗み逮捕
漁港に泊まっている船から、魚群探知機などを盗んだ疑いで、山口県警柳井署は5月31日、柳井市の漁師の少年(17)と、高校生の少年(17)の2人を、窃盗の疑いで逮捕しました。
警察の調べによりますと、2人は先月5月2日午後6時ごろから翌3日午前8時半ごろまでの間、柳井市内の漁港に泊まっている釣り船から、魚群探知機や釣り具など約80点を盗んだ疑いが持たれています。
釣り船は柳井市の会社員男性(49)が趣味の釣り目的で所有しているもので、男性からの通報で判明しました。警察は認否について「捜査に支障があるとして、明らかにしていません。
<6/1(木) 10:54配信 tysテレビ山口より>
魚群探知機を求めるのは、船を所有している人、釣りや漁に関わる人などそれほど多くないため、ネット等を利用しない限り、買取先や転売先は限られそうです。
機械がロットナンバーや製造番号等でしっかり管理されていれば転売しにくくなり、持ち込まれた盗品の番号から犯人特定にもつながるかもしれません。
ただ、金属ですから、専門業者などの手によって部品単位にまで細かくばらされてしまうと、転売しやすくなり、足もつきにくくなります。
漁港などに停めている船に対する防犯対策が難しいことは容易に想像できます。
船自体が盗まれないようにすることはもちろんですが、船内への立ち入りを禁じる対策、備品や機械類(今回のような魚群探知機や無線機など)の盗難対策も必要です。
また、雨、風、塩害等もあり、電源供給の問題もあるため、通常の環境よりも厳しくなることが予想されます。
単純にセンサーや防犯カメラをつければ良いというものではないので難しいのが現状です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年8月 9日 09:19)
カード販売店の窃盗被害 被害者を責める風潮に疑問
ゲームやアニメで人気の「ポケットモンスター」のトレーディングカード「ポケモンカード」(ポケカ)を販売する熊本県荒尾市の専門店で、店内にあった商品約600枚が盗まれる被害があったことが、店への取材で判明した。販売価格が1枚60万円のカードも含まれ、被害総額は約650万円に上るという。熊本県警が窃盗事件として捜査している。
店長によると13日午前10時半ごろに店に出勤した際、店舗の窓ガラスが割られ、店内のショーケースなどが壊されているのに気付き110番した。店内には約800枚のカードがあり、大半が盗まれていた。
ポケカは近年人気が高まり、希少性の高いカードは高額取引されるなど投資対象にもなっている。店は今月1日にオープンしたばかりだった。店内外に防犯カメラが設置してあり、県警で解析を進めている。店は13日から休業している。店長は「残念な気持ちで犯人への怒りもあるが、今は一日も早く再オープンできるよう頑張っていきたい」と話した。
<5/16(火) 21:03配信 毎日新聞より>
トレーディングカード専門店でオープンして2週間で窃盗被害に遭い、約800枚の商品のうち約600枚が盗まれてしまったという状況です。
ニュースのコメントで、ただのガラスケースは危険だ、セキュリティ対策が甘い、相場よりカード価格が高いなど、被害者を「叩く」ような内容が多かったことに驚きました。
被害に遭ったのは自作自演の可能性をにおわすようなコメントもあり、被害者を責める風潮に疑問を感じました。(私が見た段階ですが、加害者を責めるコメントが一つもなかったことはさらに疑問でした)
加害者、被害者関係なく、何か問題点や疑問点を見つけたら、皆で一斉にそれを指摘する、攻撃する、ある種の連帯感を求めるのか、一部の人にそのような傾向があるように感じます。
また、昨年11月からYahoo!ニュースのコメントへの投稿時、携帯電話番号設定を必須にしたようですが、その効果が薄いのか(もしくは何か抜け穴がある?)、このような考え方をする人が多いのか、今後も見直しが必要ではないでしょうか。
コメントの中で、「60万円のカードを陳列棚のままに入れておく、これが現金だったらそのままにしないでしょう」という意見だけは参考になりました。
確かに現金60万円を置いたまま店を閉めることはありませんから、閉店後、高額なカード(商品)はきちんと施錠できるところへ移すべきだとあらためて感じました。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年7月28日 13:09)
無施錠の建設会社から現金3千万円入り金庫盗まれる
建築会社に侵入し約3150万円の現金が入った金庫を盗んだとして京都府警は17日、建造物侵入と窃盗の疑いで大津市下阪本の建築業の男(37)と京都市伏見区醍醐折戸町の無職の男(46)の両容疑者を逮捕した。府警は2人の認否を明らかにしていない。
逮捕容疑は昨年8月5日、京都市山科区内の建築会社に侵入し、現金約3150万円などが入った金庫を盗んだとしている。
府警によると犯行当時、社内に人はおらず、無施錠だった。会社に戻った男性社長(61)が金庫がないことに気づき、110番した。その後、金庫はこじ開けられた状態で発見されたが、現金は残っていなかった。
<5/17(水) 21:43配信 産経新聞より>
無施錠、そして金庫への大金保管、この2点に問題があったことは容易に考えられます。
被害者の方が金庫を過信していたのか分かりませんが、結局は金庫ごと盗まれ、こじ開けられて中の現金が盗まれてしまいました。
また、もし施錠していたら侵入を防ぐことができたか?という質問に対する答えは、正直なところ分かりません。
但し、無施錠に比べると侵入するために時間が掛かりますし、鍵や扉を開けるための工具等も必要になり、侵入者にとって手間が増えることは明らかです。
侵入する時間帯にもよりますが、人目を気にせずゆっくり時間を掛けて侵入できる環境でない限り、一秒でも早く犯行を終えてその場から逃げたいと考えるのが普通ですから、時間の掛かる犯行は避ける傾向にあるでしょう。
施錠されていることは想定済みでしょうから、施錠自体の防犯対策はそれほど高いものとは思えません。(無施錠でラッキー!と思ったはずです)
もし、自宅や事務所、店舗に価値の高いものを置くのであれば、それを守るために防犯システムや防犯カメラなどのプラスアルファの対策があった方が安心です。
ただ、現金等は出来る限り銀行などの金融機関に預け入れるべきです。
利息が少ないから預ける意味がないと考える人もいるかもしれませんが、利息目的ではなく、安全面で考えるべきです。
また、金融機関の破綻を心配する人に対しては、破綻する可能性よりも、自宅保管での盗難被害に遭う可能性の方が高いことを知ってもらいたいです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年7月21日 11:00)
「毒蛇が逃げたから部屋を確認させて」 室内から現金300万円なくなる
「猛毒の蛇が逃げたから部屋を確認させてほしい」。そんな説明をして家の中に入ろうとする男が25日、仙台市泉区で5件確認された。実際に男が入った民家では室内にあった現金約300万円がなくなっており、宮城県警泉署は注意を呼びかけるとともに、窃盗事件の可能性もあるとみて捜査している。
同署によると、男が確認されたのはいずれも同日午前で、高齢者宅が中心だった。男は20~40歳代くらいで身長約1メートル70、短髪の黒髪で灰色っぽいつなぎを着ていた。「蛇が逃げた」と言った後、家族構成も聞き出そうとしていたという。
<4/28(金) 7:11配信 読売新聞オンラインより>
突然やってきた人に「猛毒の蛇が逃げたから部屋を確認させてほしい」と言われて断ることができる人がいるでしょうか。
すぐに家の中を確認して、もし蛇がいるのなら捕まえてほしい、と考える人がほとんどでしょう。
蛇だけでなく、熊、ワニ、トカゲに変えると応用できます。
また、野生ではなく飼っているペットが逃げたと飼い主を装えば、田舎だけでなく都会でも使える手口になります。
泥棒などの犯罪者の可能性があるため、このような訪問者は家の中に入れないように、と言えれば良いのですが、本当にそのような事件が起こることもあり得ますので判断が難しくなります。
訪問者が一人だと怪しいが、二人以上なら大丈夫とは言えないのが難しいところです。(複数名の犯行、役割分担している場合など)
相手に顔や服装を見られ、声も聞かれるため、犯罪者側のリスクも存在しますから、今後どこまで模倣犯が増えるかは分かりませんが、警戒は必要です。
対策として、防犯システムを考える場合、家の中に人が居る場合、警戒を切っていることが多いため、このような訪問型の窃盗犯には効果が薄くなってしまいます。
防犯カメラの場合、24時間映像を記録していれば、このような訪問型の窃盗犯の映像が残りますから、犯行は行いにくくなります。
防犯カメラの存在を外部にアピールし、このような訪問型の窃盗犯から狙われにくくする(ターゲットになりにくくする)ことが良いでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年6月30日 09:07)
泥棒親子3人逮捕 車で生活しながら工事現場の機材窃盗
埼玉県北部で、車で生活しながら、窃盗を繰り返していたとみられる親子3人が逮捕された。
容疑者(50)と長男・容疑者(22)、次男の容疑者(21)は、2023年3月、熊谷市内の工事現場から、転圧機1台、時価で15万円相当を盗んだ疑いが持たれている。
父と長男が実行役で、次男が見張り役とみられていて、3人は「生活費や遊興費のためにやった」と、容疑をおおむね認めている。
3人は、軽自動車で県内の道の駅などで生活をしながら、工事現場で機材を狙って犯行を繰り返していたとみられ、警察は、およそ50件の余罪があるものとみて調べている。
<4/13(木) 12:27配信 FNNプライムオンライン(フジテレビ系)より>
数年前に万引き家族という映画が公開され、カンヌ国際映画祭を始め国内外で多数の賞を受賞し、大ヒットしました。
テレビでも放映されましたので多くの人が目にしたと思います。
あの映画を真似ての犯行ではないでしょうが、家族で万引きをしながら暮らす生活がそれほど悪いものではない、という間違った認識を一部の人に持たせてしまったとも考えられます。
3人で窃盗行為が行えるほど健康なのですから、普通に働けば定住してまともな生活ができると考えるのは私だけではないと思います。
動機が生活費や遊興費のためとありますが、この遊興費がポイントで、人の物を盗む、楽して暮らす方法を知ってしまったので、苦労して働いて暮らすことがバカバカしく思えたのかもしれません。
動機が生活費のためで、子供2人がまだ幼いということであれば同情の余地がありますが、成人した男性3人の犯行ではそう思えません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年6月 9日 08:24)
ギョーザ店、焼き肉店 無人店舗の窃盗被害相次ぐ
札幌で、また無人の販売店が狙われました。今日ドキッ!で先週、ギョーザの店の盗難被害をお伝えしましたが、新たに肉の専門店でも被害があったことが分かりました。犯行の瞬間です。
未明の無人販売店に黒いフードをかぶった男が入ってきます。男は、レジを操作することなく商品をそのままリュックサックに...。
さらに、レジの横にあった「チジミのたれ」も...。結局、5400円の代金を支払うことなく店を出ていきました。
記者
「こちらの店には商品ケースの上など、5か所に防犯カメラが設置されていて、24時間稼働しているということです」
窃盗の被害にあったのは、札幌市北区の「おウチDEお肉 新琴似店」で、先月28日未明、冷凍の唐揚げや焼き肉用のカルビなど5400円分の商品が盗まれました。
3日後の今月1日には、中央区にある同じチェーン店の「山鼻店」でも、窃盗の被害がありました。
午前0時ごろの店です。男は入店すると、手際よく冷凍庫から商品を取り出します。そしてレジでいきなり、商品を袋に詰め込みます。
結局、男がレジで会計をしたのはソーセージひとパックのみで、「牛肉のユッケ」や「牛タン」などおよそ1万円分はレジを通さず、そのまま店を出ていきました。同じチェーン店に入った2人の男です。
新琴似店の男は、ジーンズにスニーカー、山鼻店の男は、スーツ姿で服装や顔などから違う人物に見えます。
一方、北区新琴似の肉の無人販売店が被害にあった同じ日の、同じ時間帯に西区宮の沢のギョーザの店でも被害がありました。
ギョーザの店では、1万7700円分の商品が盗まれました。
肉の無人販売店との距離や犯行時間帯などから、この日の2つの事件は別の人物の犯行とみられています。
札幌で先週、相次いで起きた無人の販売店を狙った窃盗事件。被害にあった店の1つは、すでに警察に被害届を出し、残る2つの店も近く被害届を出す予定です。
<4/5(水) 22:13配信 HBCニュース北海道より>
無人販売店での窃盗事件が相次いでいます。
その多くの店では防犯カメラが複数台設置されているのも珍しくなく、犯人が商品を盗む様子が度々テレビ等で流されています。
防犯カメラの映像から犯人が特定、逮捕につながったケースも多いと思われ、防犯カメラの効果を発揮したと言えます。
一方、犯行後の犯人逮捕には役立ったものの、犯行発生を未然に阻止できたか、という点の検証は難しいと思われます。
例えば、防犯カメラの存在に気付き、犯行をあきらめた、別のターゲットを探すために店から出て行った、そのような様子が頻繁に映っていれば、抑止効果があったと言えます。
客なのか、泥棒なのか、入店の段階ではどちらかを判断できません。
会計を済まさずに商品を店の外に持ち出す、盗んだ段階で初めて泥棒になるからです。
防犯カメラだけでは犯罪は防げない、と防犯カメラ+αの防犯対策を勧めることが弊社でもあります。
ただ、その意味は防犯カメラは効果がない、というものではありません。
防犯カメラだけで犯罪を防止できる、実際にできている環境もあるからです。
防犯カメラに求める効果が違うのです。
事後の犯人特定のための効果を求めるのか、事前の犯行抑止効果を求めるのか。
業種や取扱商品等によっても効果も変わってきます。
この業種にはこの対策、と簡単には決めることが出来ません。
それぞれの状態に合わせた最適な防犯対策を考えるべきです。
そのご提案は防犯のプロであるセキュリティハウスにぜひご依頼ください。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年5月19日 10:18)
4人家族が就寝中の住宅に侵入 タクシー運転手逮捕
神奈川県警の宮前、多摩、大和の3署は22日、住居侵入と窃盗の疑いで、川崎市宮前区宮崎3丁目、タクシー運転手の男(42)を逮捕した。
逮捕容疑は昨年12月23日午前2時ごろから同2時50分ごろまでの間、相模原市南区の男性会社員(40)宅に侵入し、現金5万5千円を盗んだ、としている。容疑を認めている。
署によると当時、男性と妻、子どもの計4人が寝ていた。防犯カメラ映像などから男が浮上した。2021年4月ごろから22年12月ごろまでに県内で類似する手口で20件ほどの被害が出ていることから県警は関連を調べている。
<3/22(水) 20:01配信 カナロコ by 神奈川新聞より>
建物の中に人が居ても居なくても侵入される窃盗事件が増えています。
今回逮捕された泥棒が同様の手口を繰り返す常習犯だったかどうかは分かりませんが、人が居ても犯行は可能だと知った者が安易に犯行を行ったような印象を受けます。
昔は人が居ることが最大の防犯対策で、泥棒は人が居ないところを狙うと言われていましたが、就寝中なら無人と同じだ、無人の階や部屋も同じだ、と考える犯罪者が増えてきたのかもしれません。
また、住宅の建物が高層階になったことも要因でしょうか。
以前は平屋、もしくは2階建ての建物が一般的でしたが、3階建て以上の建物が珍しくありません。
それだけ無人の階が増えたとも考えられます。
例えば、食事の時間帯は1階に人が集まり、就寝時は2階、3階に移動すると、朝まで1階は無人になるなど。
その無人の箇所を目標に泥棒が侵入してくる可能性があります。
その目的の場所に金品があるのは危険ですから、出来るだけ金品は置かない、もしくは手元に置くなど特定の場所に置いたままにしない工夫が必要でしょう。(翌日使用するからといって1階のリビングに財布や鍵を置いたまま就寝することは危険でしょう)
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年5月12日 09:01)
