今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
仙台 アパートのテンキーロックを解除し侵入? 窃盗未遂の会社員逮捕
今年3月、仙台市泉区のアパートに侵入し、金品を盗もうとしたとして、会社員の男が逮捕されました。
逮捕されたのは、青葉区台原の会社員・容疑者(43)です。警察によりますと、容疑者は今年3月8日午後6時ごろ、会社員の男性が住む泉区のアパートの一室に侵入し、金品を盗もうとした疑いがもたれています。
警察の調べに対し、容疑者は容疑を否認しているということです。
警察によりますと、今回被害を受けたアパートは0から9のボタンで暗証番号を入力し、ドアの施錠や開錠を行ういわゆるテンキーロック式で、容疑者はこのロックを解除して侵入したとみられています。
また、周辺の地域では、おととしごろから、テンキーロック式のアパートを狙った窃盗被害が相次いでいるということで、警察は容疑者の関与も視野に入れて捜査を進めています。
<5/12(月) 19:15配信 仙台放送より>
玄関のオートロック扉を住人に気付かれずにこじ開けたり、破壊したりして建物の中に入るのは難しいですが、住人に開けてもらって入ることは簡単です。
例えば、荷物等の配達や電気・ガス等の作業員を装ってオートロックで適当な部屋番号を押し、住人に開錠してもらいマンションの中に入る。
外出する人が外に出て行くタイミング、帰宅した人が中に入るタイミングを狙い、開錠されれば住人を装って建物に入る。
それぞれ建物の中に入ったら次は無施錠の部屋を探して中に侵入。
オートロックのマンションの場合、住人がオートロックに安心、または過信してしまい、各入居スペースの扉を無施錠のままにするケースが意外に多いようです。
泥棒にしてみれば、建物の中に入ることが出来さえすれば、あとは無施錠の部屋を探すだけですから実に簡単なものです。
マンションの場合、賃貸や分譲によってとれる防犯対策が異なってきます。
賃貸の場合、オーナーの許可を得ずに防犯システムを取り付けられませんし、許可が得られても退去時には原状復帰しなければならず、取り外さなけれなりません。
分譲の場合、各入居スペースに取り付けるのは問題ないかもしれませんが、共用スペースには管理組合や他の住人の許可なども必要になるでしょうから簡単ではありません。
一番スムーズなのは管理組合が主導で共用スペース(玄関、エレベータ内、駐車場、駐輪場など)に防犯カメラを設置し、マンション全体を守ることでしょうか。
個人で行う場合よりも一人当たりの費用負担はずっと少なくなりますし、効果も高くなると思われます。
お金を掛けずに行える最低限の防犯対策としては、無施錠をやめる、窓を開けっぱなしにしない(外出時、就寝時)、外出時も電気をつけたままにする(人がいるように思わせる)、郵便物をポストにためない(長期不在と思われないように)、大金を置かない(金融機関に預ける)、ホームセンター等の簡易的な防犯機器をつける(電池式等)などでしょうか。
とにかく自分の出来る範囲で行うことから始めましょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年7月31日 09:18)
