今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
後輩への悪質なパワハラ 静岡県職員が停職 窃盗容疑で逮捕・起訴も
後輩の職員に対して2年近くパワハラを繰り返した男性主任について、静岡県は停職6カ月の懲戒処分を行いました。
3月28日付で停職6カ月の懲戒処分となったのは浜松土木事務所に所属する男性主任(30)で、2024年7月21日、不正に借り受けた鍵で土木事務所内に侵入し、嫌がらせをする目的で後輩職員が使用していたUSBメモリなどを盗んだうえ廃棄しました。
男性主任は同年11月に建造物侵入及び窃盗容疑で逮捕・起訴され、その後、罰金20万円の略式命令を受けています。
県によると、男性主任は2022年8月から後輩職員に対してパワーハラスメントを繰り返していて、ほかにも自席のパソコンから後輩職員のIDとパスワードを使って不正にログインし、受信メールを無断で削除したほか、所属職員の給与明細を共有フォルダに保存し、後輩職員が保存先を間違えたように偽装した上で「全員に謝るだけでは済まない。仕事には向き不向きがある」という内容のメールを送っていました。
また、データベースへのアクセス権限を削除したり、起案文書の備考欄に後輩職員を名指しした上で「発達障害」と記載したり、後輩職員の休暇予定を複数回にわたって勝手に削除・変更したりするなど6つの行為がパワハラと認定されています。
パワハラ行為をめぐっては2024年9月に後輩職員から人事課に対して訴えがあり、同年12月に行われた県の聞き取りに対して男性主任が嫌がらせ行為を認めたということです。
<3/28(金) 14:35配信 テレビ静岡NEWSより>
後輩へ悪質なパワハラ行為を2年間に渡って繰り返し行っていた静岡県職員の事件です。
すでに窃盗容疑などで逮捕・起訴され、罰金20万円の略式命令を受けていますが、結果として停職6ヵ月とかなり軽い処分で済んでいます。
先日当ブログで紹介しましたが、長崎の陸上自衛隊員が保管されていた戦闘糧食を転売目的で盗み、免職とかなり重い処分を受けたことと比較すると、この差は一体何なのでしょうか。
さらに県職員には窃盗行為に加えて、後輩への悪質なパワハラ行為が加わります。
パワハラ(パワーハラスメント)とは、職場内での優位性や立場を利用して、労働者に対して業務の適正範囲を超えた叱責や嫌がらせをおこなう行為のことですが、この県職員の行為はパワハラを逸脱し、犯罪行為と言えるものです。
しかも2年間に渡っての行為であり、これは処分を下した静岡県ではパワハラが単なる個人攻撃として軽視されていると言わざるを得ません。
ニュース記事に対するコメントでも停職は軽すぎる、解雇が当然だというコメントが多数ありました。
これらは一般人と公務員の認識、感覚の差のように感じ、政治家などにもみられるこの「ずれ」を埋めるためにどうすれば良いかを考えなければなりません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年4月10日 14:45)
服役中も年金は受給できる 生活苦による高齢者の犯罪増加
ある日、お腹を空かせたAさんは、いつも通っているスーパーでおにぎりを盗んでしまおうか、そんな考えがふと頭をよぎったそうです。
「知り合いに万引きで捕まって刑務所に1年半、服役をした人がいます。そんな話を聞くと、絶対にしてはいけないことだとわかるのに、衝動的にいつか本当にやってしまうのでは、と自分のことが怖くてたまらないです」
令和4年版 犯罪白書によると、全体の犯罪件数は引き続き戦後最少を更新しているものの、犯罪における高齢者率は増加を続けています。 65歳以上の高齢入所受刑者の人数は、令和3年は2,233人で、平成14年と比べると約2倍に。男性・女性ともに窃盗が最多で、特に女性高齢者の窃盗割合は87.5%となっています。
Aさんが万引きをしようと思ってしまうものは、たいていが食料品で、高額な食料というよりは、日常的に口にするものばかり。しかも、半額や割引となっているものがほとんど。
「電気代・ガス代も値上がり、食料品も値上がり。これまでと変わらず暮らしているだけなのに生活が苦しくなっています。同じ生活ができないのなら、安いものを買うしかない。こんな毎日の繰り返しで、いつ終わりが見えるのか......」
物価高という生活苦もさることながら、1人で暮らしていくという不安や寂しさも相まって、このような行為が頭をよぎる、とAさんは話します。
上記データからも、特に女性の高齢単身世帯においてこの傾向は顕著に表われています。
Aさんには、まずは生活の立て直しから始めてもらうことを提案しました。 平成27年4月から、生活困窮者への支援制度が始まりました。Aさんも、お住まいの自治体での生活相談窓口を活用し、生活の立て直しを図ることにしました。
「どうにかしなければいけないと思っているけど、どこになにを相談したらいいかわからない」という方は多いでしょう。
困ったときは下記のような自立相談支援機関での相談や、お住まいの各自治体の福祉事務所での生活相談をきっかけにしていただけたらと思います。
<12/18(月) 11:32配信 THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン)より一部抜粋>
服役中は、支援給付金や生活保護費などは支給停止になるようですが、年金は受刑者の口座に振り込まれるようです。
刑務所で衣食住の心配はありませんから、単純に考えると服役中の生活費はほぼ0円で済みます。
服役中に支給された年金は貯金しているのと同じで、出所後は自由に使えることになります。
このように考えると、万引き等の軽犯罪を犯して短期間服役し、出所後、使わなかった年金で生活を楽にしようと考える年金受給者が出てきても不思議ではありません。
年金が足りなくなれば罪を犯して服役、そして出所を繰り返すということも考えられます。
近い将来、自分が高齢者になり、家族や友人もいなくて年金だけを頼りに一人で暮らし、その年金が足りない状況に陥ったなら、上記のような考えから罪を犯してしまう可能性は否定できません。
誰にどう思われたとしても自分が生きていくためには必要だ、仕方がないと考えてしまう可能性が高いような気がします。
昨年、松坂慶子さんが主演した、孤独な高齢者が生活苦などからムショ活に真剣に取り組むドラマが放送されました。
コメディチックなシーンもありましたが、身につまされる内容が多かったと感じました。
刑務所に入るために利用される被害者にとっては大きな迷惑ですが、罪を犯すかどうかの判断が、個人の理性や罪の意識に委ねられるような状況は非常に危ういものです。
このような人たちをこれ以上増やさないためにも法令の整備などが求められます。
年金を受給できる年まで一生懸命働いて税金を納めるのは、このような状況から守られることも目的の一つでしょう。
それが出来ないのであれば国として破綻しています。
投稿者: 総合防犯設備士 (2024年3月 1日 13:23)
「帰宅したら知らない女がいた」 29歳男性宅に58歳女が侵入、通報後も留まる
24日午前、札幌市中央区にあるマンションの29歳の男性宅に侵入したとして、同じマンションに住む、58歳の女が逮捕されました。
住居侵入の疑いで逮捕されたのは、札幌市中央区の58歳の無職の女です。
この女は、24日の午前10時ごろ、自分と同じマンションに住む29歳の男性宅に、正当な理由なく侵入した疑いが持たれています。
男性が帰宅すると、女が部屋にいたため「帰宅したら知らない女が室内にいた」と110番通報。
女は逃げることなく、現場に駆け付けた警察官にその場で逮捕されました。
男性と逮捕された女に面識はなく、部屋が荒らされた形跡はありませんでした。
取り調べに対し、58歳の無職の女は「ドアがたまたま開いたから、中の様子が気になって入りました」などと話し、容疑を認めているということです。
警察によりますと、2人が住むマンションでは、窃盗事件が相次いでいるということで、警察は、侵入の手口や窃盗事件との関連を調べています。
<10/25(水) 7:26配信 HBCニュース北海道より>
帰宅したら家の中に知らない女がいた、ホラー映画の題材になりそうな事件です。
しかも面識はないものの同じマンションの住人だったのですから、さらに恐ろしい話です。
2人が住むマンションで窃盗事件が相次いでいることから、犯人だった可能性もありますし、供述通りにドアが開いて中の様子が気になり入った可能性も否定はできません。
はたまた男性に恋するストーカーのような存在であり、泥棒を装って部屋に侵入した可能性もあるでしょう。
いずれにせよ被害者の男性からみればたまったものではありませんし、事件のことを思い出すとトラウマになるかもしれません。
もし女が泥棒でなければ不法侵入程度の罪にしかならず、すぐに釈放されてその後も同じマンションに住むことになりそうです。
マンションのオーナーや管理組合などから退去通告のようなことをしてくれれば良いですが、通報後も出ていかないような図太い神経の持ち主ですから一筋縄ではいかないでしょう。
賃貸なら他のマンションに移ることも検討できますが、分譲なら簡単な話ではありません。
今回の事件における男性の損失、被害額としては0円でしょうが、潜在的な損失という面では相当な金額になるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2024年2月 9日 10:49)
他人の敷地に侵入して排便 防犯カメラに脱糞の様子が・・・
近所の男性が管理する土地に侵入したとして、兵庫県警美方署は23日、建造物侵入の疑いで、同県新温泉町の契約社員の男(27)を逮捕した。
逮捕容疑は、22日午前0時40分ごろ、近所のパート男性(68)が管理する同町内の倉庫の敷地内に侵入した疑い。同署によると、これまで複数回、敷地内に人糞のようなものが落ちていたことから、倉庫を借りている別の男性が防犯カメラを設置。映像を確認すると、脱糞しているとみられる男の姿が映っており、22日、同署に通報した。
男は「敷地に入って排便したのは間違いない」と容疑を認めているという。
<8/23(水) 19:58配信 神戸新聞NEXTより>
目的は分かりませんが、1度ではなく複数回行っていたようですから、相手への嫌がらせ目的だったのでしょうか。
他にも外での開放感を味わいたい、スリルを楽しんでいたなどが考えられます。
ニュースのコメントに犬猫以下だという声がありましたが、相手の気持ちを想像できない幼稚さを感じます。
記事で名前は伏せられていますが、もし実名で報道されていれば量刑以上の恥ずかしさ、そして事件後の影響の大きさを実感することでしょう。
一時の感情や欲望で犯罪を犯してしまう人がいますが、その後のことも考えなければなりません。
自分だけならともかく家族や親戚、友人にまで迷惑を掛けてしまう可能性もあります。
上記のような記事が何十年経っても検索され、個人が特定される可能性があることを情報として知っておくことで、犯罪を思い留まることができるかもしれません。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年12月 1日 13:40)
ゴールデンレトリーバーは番犬に向かない? 泥棒にも愛嬌振りまく
性格が穏やかでフレンドリーなゴールデンレトリーバーは、番犬に向かない犬種といわれています。実際に、米国でゴールデンレトリーバーがいるガレージから、高級スポーツバイクが盗まれる事件が発生。犯行の一部始終が防犯カメラの映像に残されていました。しかし、犬は窃盗を阻止することはできませんでしたが、なんともかわいいアピールで犯人の心を陥落。その場で遊び始めてしまい、顔がバッチリ映り込んだ映像を残すことに成功しました。地元警察は犯人逮捕に向け、情報提供を呼びかけています。
◇ ◇ ◇
自転車を押して戻り、犬を撫で回し始めた犯人
サンディエゴ警察署が公式フェイスブックアカウントで公開した、1本の防犯カメラ映像が大きな注目を集めています。そこには、とある家のガレージから約1300ドル(約19万円)相当のスポーツバイクを盗む男の姿が映っています。しかし、注目を集めたのは盗み出す瞬間ではありません。
男が何食わぬ顔で自転車を押してガレージの外に運び出そうとしていたところ、室内からその家に住むゴールデンレトリーバーが飛び出してきました。そして、犬はシッポをブンブンと振りながら、遊んでと言わんばかりに男に近づきます。
すると男は何を思ったのか、自転車をバックさせてガレージに戻ると、元々停めてあった場所に置き、両手で犬の頭を撫で始めました。男が「君は僕が知るなかで一番クールな犬だよ」と言って撫で続けると、犬もすっかり心を許し、すぐにお腹を見せて甘え出します。
さらに、犬が立ち上がって男の顔をペロペロと舐め回すと「僕も大好きだよ」と上機嫌に。防犯カメラ映像には、あまりの人懐っこさに思わず満面の笑みを浮かべる男の表情までバッチリと映っています。
1分ほど犬と戯れるうち、さすがにまずいと思ったのか、男は名残惜しそうに立ち上がり、自転車を押してガレージの外へ。犬は寂しそうにその背中を見送りますが、しばらくすると走って追いかけようとする後ろ姿が映っていました。
「かわいい、これは今週見たなかで最高」
サンディエゴ警察署は、「容疑者が逃走しようとしたとき、ガレージに入ってきた飼い犬を撫でるために立ち止まるという奇妙な展開もあった」と、そのちょっとお間抜けな犯行映像をフェイスブックアカウントで公開。男の特徴や盗まれた自転車の情報とともに、市民の協力を呼びかけています。
投稿には「ゴールデンレトリーバーを番犬にしてはいけない! 人懐っこすぎる!」「この泥棒は、私が今まで見たなかでもっとも礼儀正しい泥棒だ」「かわいい、これは今週見たなかで最高」など、650件以上のコメントが寄せられました。
現在も犯人は逃走中ですが、顔や声までバッチリ映っているうえに犬好きなことまでわかってしまっています。逮捕される日はそう遠くないかもしれませんね。
<8/12(土) 15:03配信 Hint-Potより>
記事の中で紹介されているゴールデンレトリーバーの愛嬌と相手とのやり取りは、実際にその場面を見ていなくても想像するだけで微笑ましく感じます。
ただ、相手は20万円近いスポーツバイクを盗んだ泥棒ですから被害者にとっては許せない相手でしょう。
昔は屋外で犬を飼うことも多く、泥棒などの侵入者、不審者に対して番犬として役割を果たすことがあったと思いますが、今は大切なペットや家族の一員として室内で飼うことが増えています。
環境の変化(夏場の気温上昇など)や衛生面もあり、屋外で飼うことが徐々に難しくなり、そして少なくなったのかもしれません。
私が入社した当時、「番犬がいるから防犯システムは不要だ」というお客様への反論トーク集のようなものがありましたが、今は時代に合ったものとは言えないでしょうか。
防犯システム自体をみると、色々なセンサーが開発されたり、様々な機能が増えたりなどしているものの、一般的な内容で言えば二十数年前からそれほど大きく進歩していないようにも思えます。
防犯カメラなどはAI機能を搭載したり、画像解析の技術が進歩したりするなど目に見える変化があります。
法的な問題や規制がなければ、未来の映画やドラマに出てくるような侵入者を迎撃するような過激な防犯システムが出てくると、うかつに侵入できなくなり、犯罪件数が減ることにつながると思うのですが実現するのは難しそうです。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年11月17日 09:35)
韓国 犯罪件数トップは「窃盗」ではなく「詐欺」
世界の各国では、犯罪件数トップは「窃盗」だが、唯一韓国では「詐欺」が1位を占めている。しかも、毎年急増する勢いだ。
詐欺犯罪の件数は、2011年の22万件から2020年には35万件と、10年間で60%も増えた。
経済協力開発機構(OECD)加盟国の中では韓国が詐欺犯罪率1位で、14歳以上の国民100人に1人の割合で毎年誰かが詐欺に遭っているという統計もある。
詐欺罪での告訴があまりに容易な状態が誇張されているとの説明もあるが、他人をだまし、うそをつくことを大したことだとは思わない文化に原因を求める人も多い。
<5/7(日) 6:13配信 朝鮮日報日本語版より一部抜粋>
お隣の国韓国では、窃盗よりも詐欺の犯罪件数が多いということです。
他人の家や店舗に侵入して手っ取り早く金品を盗む犯罪よりも、時間を掛けて相手を騙す、騙そうとする犯罪の方が多いのがとても意外でした。
ほとんどの家や店舗の防犯対策がしっかりしていて、侵入窃盗の成功率が低いのなら話は分かりますが、おそらく日本の防犯対策の普及率と比べて特段高いということはなさそうです。
窃盗より詐欺の方が多いのは、量刑が軽いのが理由とも言われていますが、正確なところは分かりません。
長年に渡る若者の就職難等もあり、社会全体が不安に包まれているため、必ず儲かるという投資詐欺や仮想通貨による儲け話に騙されてしまう人が多いのでしょうか。
国全体の未来が明るいと、そのような不安感も減るでしょうから、必然的に詐欺という犯罪手口自体がうまくいかなくなるはずです。
それぞれの詐欺事件を解決に導き、量刑を重くして抑止力にするとともに、国が社会を明るくする、不安を払拭させるような政策・施策が求められています。
日本も例外ではなく、経済の落ち込みや失業者の増加など社会全体が不安になると、次第に犯罪件数が増え、そして様々な悪循環に陥る可能性があります。
犯罪自体が起こりにくい環境を作り上げることで、国民一人一人が犯罪被害に遭う可能性を減らすことにつながるでしょう。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年7月14日 09:33)
自転車盗難の検挙率45.6%! 政府が対策強化へ
ついに国が動くのか。なかなか減らない自動車盗難の防止について、3日に開かれた参議院の決算委員会で歴史的な一歩が刻まれた。
車両盗難の防止対策の強化を求めた国民民主党の浜口誠議員に対し、岸田首相が「具体的にどういった体制を取るべきなのか、政府として考えたい」と明言。罰則の強化を含め、自動車盗難防止に本腰を入れる意向を示した。
昨年12月、浜口議員と関係省庁を回った車両盗難厳罰化推進の会は「かなり大きな一歩」とこれを歓迎している。
元トヨタ自動車社員の浜口議員は、車両盗難の現状について、資料を使って丁寧に報告した。
「年間で5700件を超える自動車盗難が発生しております。また、300万円を超える高い車の盗難も増えております。全体の3分1が300万を超えている。ここ数年、その比率も2倍以上に増えている。こういう実態です。また、検挙率も殺人とか強盗とか9割を超える検挙率になっていますが、自動車盗難は45.6%と大変検挙率が低い」
そして、「よくある盗難のパターンは、盗難された車が県をまたいで移動させられて、違法なヤードに持ち込まれて、そこで数日のうちに解体されて、部品が売買されたり、不正に輸出されるケースが多い。実際に警察のみなさんが初動でしっかり対応する、捜査体制の強化は大前提ですけど、それだけでは不十分なんですね。違法なヤードをしっかり取り締まっていく。盗難された車が流通されないように阻止していく。不正に輸出されないようにちゃんと防止していく。さらには盗難された車の車体番号、エンジン番号といった情報を速やかに共有化していく。そして海外に持ち出された盗難車を速やかに日本に戻す回復支援。そして盗難防止につながるような装置の開発、こういったことを総合的に対策を講じていかなければ自動車盗難は減りません」と訴えた。
<4/5(水) 20:10配信 ENCOUNTより一部抜粋>
検挙率の低さ
自転車盗難の検挙率は45.6%という低さで、政府が対策強化に乗り出すというニュースです。
単純に計算すると、自転車泥棒が2人いたら捕まるのは1人だけということです。
この低さに被害者は納得できないでしょうし、自転車の防犯登録制度を義務化にしている効果も疑問視されます。
捕まった犯人が弁済する機会が少ないとも言えますので、自転車保険などの補償制度がひっ迫していることも考えられます。
犯人は捕まらないものの、犯人が盗んだ自転車を放置し、それが見つかって被害者の元に戻ることもありますが、盗まれる前の状態で戻る確率は低いのではないでしょうか。
ヘルメット着用も大事だが・・・
4月1日からの改正道路交通法の施行により、自転車利用者のヘルメット着用の努力義務化されましたが、唐突な報道に驚いた人も多かったのではないでしょうか。
もちろん安全のために着用した方が良いことは誰でも分かることですが、努力義務化された経緯などをもう少し詳しく、丁寧に国民へ伝えるべきであったと思います。
若年層に浸透させたいのであれば、若者が着用したくなるようなおしゃれなデザイン(SNSで映えるような)にすればPR効果があったかもしれません。
努力義務化は大事なことかもしれませんが、検挙率を高めることも犯罪件数を減らす、治安維持のためにも重要な問題と言えます。
政府の対応はいつも二歩、三歩遅く、そしてどこかずれているように感じるのは、最終的な決定権者たちが庶民の感覚を持っていない(もしくは失った)ことが原因でしょうか?
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年5月26日 09:14)
にらみを利かす存在
犯罪者ににらみを利かすと言えば、セキュリティシステムや防犯カメラの存在です。
一昔前なら番犬が玄関付近を警戒し、不審者を見つけたら吠えて追い払う役目を負っていましたが、いまやペットは室内で飼う時代になりました。
会社で言えば、にらみを利かすことができる存在は貴重です。
経験や知識が豊富で、交友関係の広さがなければなりません。
社内でも社外でも、あの人が居るから安心、あの人の目があるから注意が必要など様々な効果があります。
そのような存在に対して、重鎮、守護神的な正のイメージと、逆に、周囲に緊張感を与える、相手に厳しいなど負のイメージを持つ場合もあるでしょう。
3月に弊社のある社員が定年退職を迎えました。
来年設立40周年を迎える弊社では、二人目の定年退職者となりました。
一人目は先々代の社長でしたので、一般社員では初の定年退職者です。
実質的には初の退職者なので、まだ実感はありません。
(居なくなったことで)悲しんでいる同僚、逆に喜んでいる同僚、それぞれ悲喜こもごもでしょう。
個人的にはにらみを利かすことができる貴重な存在を失ったことで、会社としての戦力はダウンしたと考えています。
雰囲気が良くなる、楽になるという正のイメージよりも、怠ける者が増える、管理が甘くなるという負のイメージ(緩くなる)の方が強いです。
仮に暴走する人が出てきても、それを止める人が居ないと、間違った方向、おかしな方向に進んでしまう気がしています。
代りになりそうな存在もおらず、今後が心配です。
投稿者: 総合防犯設備士 (2023年4月14日 09:12)
警察官が犯す犯罪は許せるか?
強制性交や盗撮などの容疑で千葉県警の警部が今年8月から10月にかけて計4度も逮捕された。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は当サイトの取材に対し、「警察官が4度も逮捕されるなど、私の知る限りは前代未聞です」と語り、その経緯を説明すると共に、まだ余罪がある可能性を指摘した。
逮捕されたのは県警捜査4課警部、容疑者(45)。最初の逮捕は今年8月12日で、京成千葉駅構内で20代女性のスカートの中をスマートフォンで盗撮していたところをその場にいた人に目撃され、巡回中の警察官に県迷惑防止条例違反の疑いで現行犯逮捕された。そこで押収されたスマホから入浴中の女性を撮影した動画が見つかり、県警は今年6月に県内の住宅敷地内に侵入して盗撮した疑いで再逮捕した。
余罪は数年前までさかのぼり、相次いで発覚
2017年7月に起きた性的暴行事件の現場に残されていたDNAと容疑者のDNAが一致し、同容疑者は女性を刃物で脅すなどして性的暴行を加えた強制性交と住居侵入などの疑いで3度目の逮捕となった。
さらに、14年7月に県内の集合住宅に侵入し、同様に女性を刃物で脅すなどして乱暴した強姦容疑で4度目の逮捕。こちらは強姦罪が強制性交罪に改められる改正刑法(17年施行)前の事件だったため、逮捕容疑が強姦罪になっている。
小川氏は「3度目の逮捕までは容疑を否認していたが、4度目の逮捕で一転して認めた。この警部も捜査現場にいたわけで、さすがに、自分の置かれた立場が分かったのでしょう。4度目の逮捕で観念してようやく認めた。2度目の逮捕容疑の盗撮ですが、女性が入浴中の盗撮は簡単にはできないことなので、かなり経験を積んでいると思われる。また、3度目と4度目逮捕の事件は5年前と8年前なので、まだまだ他にも余罪はあると考えられる」と指摘した。
同氏は「最初の逮捕では、エスカレーターの上りで盗撮をしようとした容疑者がスマホをスカートの下に入れたのを一般の目撃者が見つけて声を上げ、しかも駅の職員と共に追い掛けて、通りかかった警察官が取り押さえて現行犯逮捕となった。盗撮は常習で、何度もやっているから非常に巧妙だったのでしょうが、その目撃者がよく見つけてくれた。それが端緒になって逮捕され、そこから過去の入浴中の盗撮動画が分かり、さらにはDNAによって何年も前の強姦も判明した」と経緯をたどった。
小川氏は「捜査4課とは暴力団を対象に取り締まりをする部署で、容疑者は45歳で課長補佐になっていた警部です。この現行犯逮捕がなければ、同容疑者は幹部候補だっただけに、あと数年で警視になって、50代後半には県内の小さな警察署の署長にはなっていたと思います。もちろん、その後、犯罪が発覚しないまま何事もなければの話ですが、盗撮や強姦を繰り返していた者が署長になっていた可能性もあるわけで、非常に怖いことだと思います」と、自身も警察OBとして見解を語った。
<11/3(木) 8:15配信 まいどなニュースより>
海外のドラマや映画の中で、警察官が犯罪者に対して、警官殺しは罪が重い、という意味合いのセリフが使われることがあります。
これは同じ殺人であっても、犯罪者が犯罪を取り締まる警察官に手を出すと、厳罰が下される可能性が高いことを示しており、犯罪者の報復を防いで警察官を守り、抑止力を期待してのことだと思います。
一方、日本で度々起こる警察官の不祥事。
犯罪を身近にしている警察官が、自ら犯罪を犯してしまうという理解しがたい事件の数々。警察と言う組織への信用・信頼を失う可能性のある重大な事件。
2014年から長期間に渡って4度も性犯罪を犯すような者に警察官の資格はありません。
警察官だけでなく、検察官や裁判官など、一般の人より犯罪に接する機会のある職業に就いている者は、犯罪に対してよりクリーンさが求められます。
犯罪を取り締まる特権が与えられているのですから、個人的には彼ら自身が犯罪を犯せば、より厳しい罰が与えられるべきと考えます。
同じ犯罪を犯しても、容疑者が就いている職業によって罰が異なるということは、職業差別かもしれません。
ただ、職業によって許されない犯罪が存在する、と考えることはやむを得ないように思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年12月 2日 11:33)
犯罪の動機
名古屋市中川区の神社でさい銭箱から11円を盗んだとして53歳の男が逮捕され
ました。この神社では5日連続でさい銭泥棒の被害に遭っていました。
逮捕されたのは住居不詳で無職容疑者53歳です。警察によりますと
容疑者は24日午前10時半前、中川区内の神社でさい銭箱のなかから現金
11円を盗んだ窃盗の疑いが持たれています。
けさ、神社の氏子が「5日間連続でさい銭を盗まれている」と警察に相談。警察
官が張り込んだところおよそ1時間後に容疑者が現れ、さい銭箱の引き出しを
あけて現金を盗んだめ、現行犯逮捕しました。
容疑者はさい銭を盗んだことを認めましたがその後は黙秘しているという
ことです。またこの神社ではおよそ3か月前から週に1回程度、さい銭泥棒の
被害が起きていて、警察が関連を調べています。
<10/24(月) 20:48配信 CBCテレビより>
犯罪の動機や原因は様々です。
- 感情の高ぶりや変化からの「憤まん・激情」
- 相手を恨んでの「報復・怨恨」
- 個人的な利益のための「利欲目的」
- 競争相手を陥れるための「暴力団の勢力争い」「痴情」
- 正常な判断状況を欠いた「アルコール酩酊」
- 自分の失態を隠すための「検挙逃れ・口封じ」
- 個人的な欲求を満たすための「性的動機」
神社のさい銭11円を盗んだ泥棒の犯罪の動機は何でしょうか。
上記の中であれば、個人的な利益のための「利欲目的」に当たるでしょうが、11円ではそれを満たすとは思えません。
では11円なら許されて、千円なら許されない、という被害額で判断するのもおかしいように思います。
また、同じさい銭泥棒でもある程度の所持金がありながら、さらに利益を得たいと考えて犯行を行う者もいます。
この両者が同じ罪で裁かれるのは、個人的には公平さを欠いているように思います。
11円を盗まなければならないほど追いつめられて犯行を犯した者に同情的に思うのは私だけではないと思います。
もちろんどちらの場合でも被害者には非はありませんから、加害者が罰を受けることは当然です。
そして、景気が悪くなると犯罪者が増えると言われています。
楽をして稼ごう、人のことなど関係ないと考えるような犯罪者には同情できませんが、生活のためにやむを得ず犯行を犯してしまう者、公的な助けがあれば犯罪者にならずに済む者も多数存在するはずです。
国や自治体が救いの手を差し伸べることができる社会、国づくりが望まれます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2022年11月25日 13:33)
