今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
青森 廃校の小学校から水道蛇口など大量窃盗
廃校となった弘前市の小学校などに侵入し、水道の蛇口などを盗んだ男に有罪判決です。
青森県五所川原市の男(28)は、2024年7月から10月にかけて、別の男と共謀し、廃校になった弘前市の百沢小学校に侵入、水道の蛇口など77点を盗んだほか、五所川原市などで窃盗を繰り返した罪に問われています。
青森地方裁判所弘前支部で開かれた判決公判で、楠山喬正裁判官は、「転売目的で盗みを繰り返し、悪質。犯行を主導する立場にあり、その責任は重い」などと指摘。
懲役2年6カ月の求刑に対し、懲役2年2カ月執行猶予3年の有罪判決を言い渡しました。
<4/23(水) 19:42配信 ABA青森朝日放送より>
廃校になった建物をその後どのように扱うのかを考えなければなりません。
今回盗難被害に遭った弘前市の百沢小学校は2018年3月に廃校になっているようですが、その後の7年間はどのような扱いだったのでしょうか。
学校を定期的に清掃したり、管理したりする人がいたのか、いた場合その人件費を考えるとどうだったのか、学校から別の用途の建物にリフォームする、使わないのなら取り壊すことも検討すべきだったように思います。
生徒数が少なくなったから廃校になるという流れは自然ですが、廃校になった後のことも決めた上で廃校にすべきだったのではないでしょうか。
リフォームや取り壊すのに費用が掛かりますから市の予算として確保し、当年度中の実施が無理なら次年度には行うなど迅速な対応が求められます。
廃校になった小学校の水道の蛇口を盗まれた、最初に思い浮かんだのは、すでに廃校になっているのだから蛇口がなくなっても誰も困らないのでは?という疑問でした。
不法侵入、窃盗、器物損壊など複数の犯罪行為を行った被告を擁護する気は全くありませんが、廃校のままにしている現状もどうなのかと感じました。
誰もが無関心で放置する、これはその期間が長くなればなる程、関わりにくくなり、手もつけにくくなくなります。
日本では不動産の価格が高騰している一方、地方を中心に空き家が増えており、ある種矛盾した状況を考えると、両方の問題を一緒に改善できるうまい方法があるように思うのは私だけでしょうか。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年6月12日 17:17)
北海道函館 老人ホーム施設長 入居者のキャッシュカードで不正引き出し13回
北海道函館市に住む介護士の女(50)が、勤め先の入居者のキャッシュカードで現金を引き出したとして、逮捕されました。
女はカードを不正に入手。去年7月から11月にかけ、13回にわたり、ATMから約59万円を引き出した窃盗の疑いがもたれています。
キャッシュカードの持ち主は施設で暮らしていた60代男性。女は施設が管理していた男性のキャッシュカードを、無断で持ち出したとみられています。
警察によりますと、女は当時、函館市本通1丁目の住宅型有料老人ホームで施設長として働いていました。
ことし1月末に施設側から警察に通報があり、防犯カメラの捜査などから女の関与が浮上。女は容疑が固まり、4月23日に逮捕されました。
調べに女は「私が無断で金を下ろしました」と容疑を認めています。警察はキャッシュカードを入手した手口や動機などを調べています。
<4/24(木) 6:00配信 北海道ニュースUHBより>
このような事件が報道されてよく思うことは、なぜ他人のキャッシュカードの暗証番号がそんなに簡単に分かるのかということです。
例えば窃盗団のような組織で、それぞれ役割分担が詳細に決められていて、暗証番号を解析するような専門の者がいるのであれば分かるのですが、今回逮捕されたような明らかに素人の犯罪者が、なぜ暗証番号を知ることが出来たのだろうという疑問です。
被害に遭った人たちが、例えば自分の生年月日や自宅の電話番号等容易に推測できる4桁の番号を設定していたのであれば比較的簡単に知ることができるかもしれませんが、全員がそうとは限りません。
にもかかわらず、高齢者のキャッシュカードを第三者が盗んで現金を引き出す事件が頻発しています。
警察はこのような類似事件が発生する度に、加害者が暗証番号にたどり着いた経緯や被害者が被害に遭ってしまった原因を徹底的に調べ、その内容を公表して注意喚起を行うです。
国民はこのような暗証番号の設定方法は危険だということを実感できますし、再発防止策として役立つ情報になります。
また、老人ホームや介護施設に入所する際、高齢者の財産管理目的で、キャッシュカードの暗証番号が分からなくなった時のために事前に確認しておくような措置をとっているところがあれば、これも見直しが必要ではないでしょうか。
もしかすると、その情報を知り得た施設の者が犯罪に悪用する可能性も考えられます。
また、金融機関側でもATMで暗証番号を入力するだけでなく、顔、指紋、虹彩などの生体認証方法を併用するなど本人確認のための対策の見直しが求められます。
投稿者: 総合防犯設備士 (2025年6月 5日 15:01)
