今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る
橋の「名札」銘板約1300枚が盗まれる
福井、石川両県などで橋の名前などを記した真ちゅう製の銘板が多数盗まれる事件が相次ぎ、福井県警は17日、福井市大町、建設業の男(43)(別の窃盗罪で公判中)ら5人が、両県と富山、岐阜、滋賀の5県で、銘板計約1300枚(7800万円相当)を盗んでいたと発表しました。
福井県警の発表では、男らは今年4~6月の計409件の犯行を認めました。
被害は、福井で計989枚、石川で308枚、岐阜で19枚、富山で10枚、滋賀で5枚。
真ちゅうは銅と亜鉛の合金で、1キロ・グラムあたり400円前後で取引されているといい、金属買い取り会社に計約400万円で売るなどしていました。
銘板は構造や工事業者らの名前も記され、管理に必要な「名札」の役割があります。
ボルトやモルタルで固定されていたが、バールなどではがしたという。
<読売新聞11月18日(火)10時34分配信より>
橋の名札ともいうべき銘板が大量に盗まれる事件が多発しています。
福井・石川・富山・岐阜・滋賀の5件に渡っての犯行でした。
犯人グループは逮捕されましたが、金属窃盗の模倣犯として他の都道府県でもこれから発生する可能性があります。
被害総額は7800万円とありますが、実際、金属買い取り会社に売っていた金額は約400万円。
盗まれた枚数と売った枚数は異なるかもしれませんが、大きな差があります。
作るのにかかる費用は大きいですが、実際の価値はそれほど高くないということが分かります。
これは盗まれるなど被害に遭ったとき、盗まれる前の状態に戻すことの困難さを語っています。
屋外で不特定多数の人が24時間行き来する橋の銘版を守るための対策というのは具体的には難しいでしょう。
そのためだけにそこに防犯カメラを設置するわけにもいかないでしょうから、あとは有志による見回りや挨拶の励行などでしょうか。
犯罪が発生する町・地域というのはそれだけでもイメージが良くありません。
そこに住もうとする人、そこで仕事をしようとする企業など、人の誘致などにも影響します。
自治会などで地域全体の問題として捉え、再発防止策を講じるべきだと思います。
投稿者: 総合防犯設備士 (2014年12月 1日 19:43)