こんなおかしな泥棒がいる
vol.48 『田んぼの中のかかし泥棒』
その村の人が名づけた「かかし泥棒」。どうしてそんな名がついたのかを知ると、結構面白い。
聞くと農家の家に忍びこんだ泥棒が、突然の警報ベルにおどろいて慌てて田んぼの中を逃げていったその姿が「かかし」にそっくりだということからその名が付いたそうである。
その泥棒は、こんなのどかな田園町だから、空き巣も簡単だと安心して侵入したらしい。裏庭からいざ侵入すると、まさかと思いきや設置してあった赤外線センサーが泥棒を検知して、けたたましい警報ベルの音が鳴リ響いた。その時の泥棒の気持ちはまさしく「そんな訳ないだろう〜。」!?
そして、突然の「音」に自分の犯行が気付かれたと悟り、冷汗を流して持っていたものを放り投げ、慌てて逃げていった。
しかし、そこは見渡す限り田んぼだったために、どこまで走っても泥棒の姿は村中の人に見られていた。また、その時の泥棒が、両手を横に広げて逃げていったから、全く「かかし」そっくりで、みんなで大笑いしていたという。
泥棒が「そんな訳ないだろう」と言ったけれど、それはこっちのセリフで、「セキュリティシステムが付いてるのに、泥棒が侵入できるなんて、"そんな訳ないだろう〜。"」ですよね!