こんなおかしな泥棒がいる
vol.21 『泥棒大記録』
「昭和43年12月10日午前9時20分ごろ、東京都府中市栄町3−4の路上で、日本信託銀行国分寺支店の現金輪送車が、偽装白バイの"警官"に止められ、2億9434万1500円入りのジュラルミンケース3個が、輪送車ごと奪われたご存知3億円事件です。
国内の現金強奪事件で奪われた金額は、もちろん最高を記録します。しかし、世界のスケールはさらに大きく、ギネスブックに記される最大の銀行強盗は、1976年レバノンのベイルートで金庫室を爆破し、5000万ドル(150億円)となっています。
日本でも驚くべき泥棒がおり、刑務所を出てから次に捕まるまでの7年間に1人で忍び込んだ件数2008件、1日の1人の犯行件数15件と供述しています。もっともかなりのホラ吹きで、どこまで信用できるやらといったところもありますが。この男、スマートな身長、長髪にサングラスで、一流会杜の営業課長といつわり、美人の内妻も自慢の亭主だったといいます。この男が逮捕された時、内妻はしばらくは信じませんでした。それ程見事な演技力だったとのこと。