こんなおかしな泥棒がいる
vol.89 『葬儀ドロ。葬儀の留守宅狙い窃盗』
今年1月、大阪で捕まった窃盗犯の手口は、「空き巣」。但し、侵入先は「葬式で留守になっている家」に限定されていた。
新聞や、地域の広報誌などで訃報や 葬儀の日取りを確認、どの家かを事前調査し、葬儀当日家族が外出した間に留守宅に侵入し、窃盗を繰り返していた。捕まった時はその家から現金百二十五万円 と商品券50枚(5万円相当)を盗んでいた。
その後の調べで約6年間に69件の空き巣を繰り返し、被害総額は六千二百万円にもなっていた。1件あたり約 90万円。葬儀ということで香典や葬儀費用など普段より多い現金がどの家にもあったのではないかと推測される。いずれにしれも、悲しみにくれる遺族に対し て追い討ちをかけるような犯行であることはいうまでもない。
家に人がいない時を狙って侵入する「空き巣」にとって、葬儀情報は格好の狙いをつける情報源になっていたのである。