こんなおかしな泥棒がいる
vol.66 『謝れば許される??「お布施泥棒」』
昔々(といっても平成10年のこと)あるところに有名な寺院のお布施ばかりを盗む盗人がおったとさ。その男は、奈良県法隆寺や京都府一休寺など有名な寺院を含めて7府県212件の寺院に空き巣に入り犯行を重ねておったそうな。
参拝客を装って寺院に入り、そのまま建物内に侵入。見つかった時には「仏様を拝みにきた」「道に迷った」と言い逃れていたそうな・・・。
212件の犯行の中には、金庫裏のタンス預金数万円っていうのから、60万円、400万円、1千万円という高額の現金を1寺院から盗んだ犯行もあったそうな。212件の犯行の内、約半分の113件は「泥棒の形跡がなかったので身内を疑っていた」「多額の現金があることを知られたくなかった」ということで警察へ被害届けが出されていなかったという。
男は、「見つかっても謝れば慈悲深く許してもらえたこともあった。寺は参拝客を装うと不審がられない。
不況でも寺には金があると思った」と話しているという。
男が逮捕されて少しは改心してくれているといいのだが。