こんなおかしな泥棒がいる
vol.3 『ダイヤモンドは永遠の輝き』
ダイヤモンドを手にする喜びは女性ばかりのものでばなく、泥棒にとっても至上の幸福でありましょう。泥棒にとって宝石は永遠のテーマです。というのも、小さくて持ち運びが便利、換金価値が高く、一種のロマンチシズムさえあります。
ただし、これは裏の販売ルートが確保されていれば、の話で、質屋に持ち込んだりすれば、たちまちアシがついてしまいます。
迷、宝石・貴金属の泥棒は、ブツの流れから検挙されるケースが多いのです。
昭和50年初めから、大阪市北区・南区の繁華街を中心にした宝石荒らしは、15人からなる常習窃盗団であり、被害総額6億9千万円、宝石類の窃盗事件としては日本犯罪史上最高にあげられています。
ところが、上には上があるもので、ギネスブックによると、1980年、フランスのカンヌ地方にあるサウジアラビアの王子の別荘の寝室から1600万ドル(約36億8千万円)相当の宝石が盗まれた事件が記録されています。 日本はアメリカに次いで世界第2位の宝石消費国です。
「金色夜叉」の間貫一は、当時の金で3百円のダイヤのために、お宮を金満家の富山家に奪われました。
宝石をお持ちの方、今夜のこの月を涙で曇らせることのないようにご用心、ご用心!