「爆窃団」(ばくせつだん)というのを聞いたことがありますが?
「爆窃団」は各地の宝石貴金属店向けに壁を壊すなど荒っぽい手口で侵入し、短時間で商品を盗む窃盗グループのことで、80年代後半から90年代に暗躍。その後目立った活動がなかったのが05年秋より東京都内で壁などに穴を開ける同じ手口の侵入窃盗が相次いでいます。
外国人による窃盗グループでいくつものグループが実行犯を変えながら数名で分業化して犯行を行っています。
- 侵入手口に関しては下記のようなものが多い。
・バールやコンクリートブロック等で窓ガラスを割って侵入
・外壁に穴を開けて侵入
・盗難車をシャッターにぶつけて壊し、その隙間から侵入
- 短時間で、非常に荒っぽい手口がほとんど。物音を立てることや近隣に気づかれることを何とも思わず、短時間で侵入し、逃げる(所用時間1〜5分)という特徴がある。
- アジア系の外国人と地元の暴力団組員との窃盗団などプロ集団での犯罪がほとんどである。
- 予め営業中に訪問し、店内のレイアウトや「どのショーケースに高額商品があるか」などを下見して犯行に及んでいる。
多くの宝石貴金属店は警備会社と契約したり、自主防犯システムを設置していますが、数分で犯行を終える窃盗団の犯行には、それだけでは効果があるとは残念ながら言えません。現在のシステムにぜひ併行して下記を付加することをお勧めします。
- 犯行を継続させないための威嚇撃退方法を併用する。
侵入を侵入検知センサーが検知すると自動的に霧を室内に噴射させる「霧による威嚇撃退」を併用します。
「霧で視界を遮ることにより犯行を継続させない」効果があり、被害を最小に押さえることができます。

- シャッター式ショーケースに商品を入れる。
室内に入ってきてショーケースを割ってショーケース内の宝石など高額商品を持ち帰るのが窃盗団の手口です。シャッター式ショーケースなど破壊に対して対策されているものに商品を入れることが効果的です。
- 威嚇用ベル、サイレンなどその場で音が鳴り響く威嚇用商品を付加する。
侵入を検知するとその場で大音量のベルやサイレンを鳴らすということは、犯行を継続させないために大変効果があります。
- 下見の時に、「防犯対策が採られている店である」ことをPRする。
窃盗団は事前に買い物客を装い、下見をしています。建物の外や店内の見えるところに防犯機器や監視カメラを設置し、「防犯対策が厳重である」ことを見せ、対象から外させることが大切です。
- 従業員に対し、昼間の防犯意識を高めるとともに接客中も気を抜かないよう教育する。
昼休み時間などに数名で訪問し、店員がショーケースを開けるなど接客に集中している隙に別のメンバーが宝石を持ち去るなどの手口もあります。店長は店内全体を把握できるようにするなどし、接客中といえども防犯意識を持つよう教育をしましょう。強盗対策などのマニュアルも必ず作成し、従業員に徹底しましょう。
- 高額商品は金庫に入れて保管する。
「いかに時間をかけさせるか」が防犯のポイントです。窃盗団は短時間で終了させようと考えていますので時間をかけさせることにより、犯行を中断します。
- 壁破り対策システムの紹介