平成19年10月加古川で小学2年生の女児が自宅前で刺され死亡する事件が発生しました。犯人は自宅前で待ち伏せして殺害をしたと推測されます。このように子供が犯罪に巻き込まれる事件が相変わらず多発しています。
平成19年における刑法犯に係る子供(少年。20歳未満)の被害件数は30万4685件。
刑法犯被害件数に占める子供の割合は19.8%となっています。(平成16年は16.7%)

子供の被害件数を主な罰種別に見ると、窃盗が85.5%で最も多く、暴行2.1%、傷害2.0%、強制わいせつ1.3%となっています。
また、子供が被害者となる割合の高い罪種について見ると、略取・誘拐(69.6%)、強制わいせつ(52.5%)、公然わいせつ(46.1%)、強姦(43.6%)、恐喝(42.3%)などが、全刑法犯被害件数に占める子供の割合(18.8%)より高くなっています。
犯罪に遭わないために、どのような犯罪が多いのかを知り、おとなが注意することが必要です。
- 発生時間:午後2時から午後6時頃に多発しています。下校時から夕食時までの間です。最近は朝の登校時の被害も増加してきています。
- 季節は7月〜10月が多いです。
- 発生場所:駐車場や駐輪場で5割。次いで道路上と続いています。駐車(輪)場での主な被害は窃盗ですが、強盗や傷害、強制わいせつ、逮捕・監禁及び略取・誘拐は道路上で被害にあう割合が高くなっています。
- 一人で行動する時間帯が最も危険です。特に下校時は一人になる時間帯がどうしても発生するため、注意が必要です。
- 公園・・木や建物で見通しの悪い公園、周囲に路上駐車のある公園、建物に落書きのある公園は避ける。車の中から様子をうかがっていたりするので注意します。
- エレベータ・・エレベータの中は密室となるため、注意が必要です。
- 知らない人と一緒に乗らないことを習慣づけることが大切です。
- 後ろから襲われないようにエレベータの出入り口の操作ボタン前に壁を背にして乗り、いつでも非常ベルや各階のボタンを押せるようにします。
- カメラを設置するとともに、カメラを設置して録画監視していることをシールなどでエレベータホールなどで周囲に知らせます。(抑止効果)

| 路上での安全対策 |
車に連れ込んでのいたずらや誘拐が多いため注意が必要です。
- ノロノロと後をつけてくる車は特に注意が必要です。
- 突然連れ込まれるのを防ぐため、路上駐車している車には近寄らないようにしましょう。
- できる限り一人で登下校しないように集団登校しましょう。夕方の通学路で連れ去りが50%。自宅から100m以内が30%にもなります。
- 甘い言葉についていかない、他人の車にはどんな理由でも絶対乗らないということをしっかり教えましょう。おもちゃ、ペット、お菓子などの小道具や優しそう・きちんとしたな格好や女の人が同席なども気を許す理由になっているため注意してください。
- 「お母さんが怪我をしているから病院に行こう」
- 「迷子の猫を一緒に探して」
- 「今、どんなゲームが人気あるのか教えて」
- 「郵便局までの道を教えて」
など口実も巧妙になっています。
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名前を呼ばれると「知らない人ではない」と子どもは気を許します。名前を呼ばれても家族以外にはついていかないことを説明しましょう。
- 子どもの名前などを大きく表示するのも止めましょう。
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| 家での安全対策 |
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自宅といえども安心はできません。ワンドア・ツーロックや戸締りの徹底、カメラ付きドアホンなどによる相手確認や、ドアチェーンの徹底を教育してください。
子どもだけで留守番をするときは、来客があってもドアを開けない。電話も番号を確認してから出る。など徹底しましょう。
- 自宅扉を開けたとたん後ろから男に押されて家の中に入られた。(鍵を持っているのは家族がいないと判断)
- 宅配便、集金を装った男に玄関を開けさせられて家の中に押し入られた。(大人がいないということをいわないようにさせることも重要です)
- 自転車置き場で自転車を置こうとしたところ後ろから抱きつかれた。
- 蒸し暑いので窓を開けて就寝していたところ窓から侵入されていたずらされた。
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行動範囲にある「死角」を把握する上で「安全マップ」作りは有効です。
できれば子どもと一緒に通学路を歩き、通学路の危険箇所を知らせてあげてください。一人きりになる時間、場所を把握し、どこが危険か、助けを求めるにはどこに行ったら良いのか(子ども110番の家、コンビニ、交番、病院など)も一緒に確認しましょう。
- 防犯ブザー、ホイッスル、携帯電話は常にすぐに出せるところにつけておく。ランドセルの中ではいざという時に役にたたない。使い方も練習する。
- 防犯ブザーは音量の大きいものを使用する。ブザーと音声を併用した音声防犯ブザーも効果が大きい。電池切れになっていないか常にチェックする。
- 大きな声で助けを呼ぶ練習をする。(布団をかぶって、おなかの底から声を出す)
「助けて」「警察を呼んで」など、何を言うのかも教える。
- 塾の帰りなどは「カエルコール」を徹底する。
- 「子供110番の家」のマークを教える。近くにないときはコンビニでもいいので飛び込むように教える。
- 集団登下校を実施する。
- 警察による不審者情報をチェックする。
- 防犯パトロールなどによる『人の目』と防犯カメラ、スーパー防犯灯などシステムで子どもを見守る。
子供は被害に遭ったり、遭いそうになった時に「怒られるのではないか」と恐れ、親に話さないことが多いのです。
「言ったらよくないのでは」「言うと叱られるかも」など自分が責められることには敏感です。
また、「おうちの人に言ってはいけない」と脅迫まがいにきつく言われている場合もあります。被害にショックを受けて、声に出せないこともあるでしょう。
子供とのコミュニケーションを充分取ると同時に、子供の様子が普段と違う場合には優しく声をかけてあげることが大切です。